サンタワールドの守り方 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

ただ今当店、
サンタさんの手下のお仕事で大忙し。


その忙しさを余計に忙しくしているのが、
サンタさん対策についての、お客様との情報交換です。
時間とエネルギーをそこに費やすもどうかと思うのですが、
サンタの手下としては、

この辺りのことに無関心ではいらせません。

 

お子さんのために、

我が家にサンタワールドを築いてあげるのは楽しいことです。
でも、お子さんの成長に従い、
<我が家のサンタワールド>にほころびが生じる時も、いつかはやってきます。

 

ドッキリ!


何の疑問もなく、

安心してサンタワールドを楽しんでいるうちは互い幸せです。
でも、ある年齢に達し、いわゆる「合理的思考」というやつを手に入れると、
そのお子さんの中のサンタワールドは、

どうしたって揺らぎ始めるのですね。

 

そしてお客様方の経験によりますと

この時期のお子さんのサンタ問題への質問は、

なかなかシビアらしいです。

 

でも、だからといって、
もうわかっちゃったみたいだから、いいや・・・と、
不用意な相槌を打つようなことだけはしないでくださいね。

 

事実が分かって、

気持ちの整理も付いた子にはそれでいいかもしれません。
もうサンタクロースからは卒業だね、と、
親子でスッキリ納得できるでしょう。

 

でも、一方で、
不安定になってきた自分のサンタワールドを補強したくて、
あれこれと聞いて来る、
というケースもある模様です。

そんな気持ちのお子さんには、

よくよく考えて言葉を返して欲しいのです。

 

安易な対応をするのは、例えて言えば、
流氷の上で危機感を感じて、


はてなマークこの氷、大丈夫だよね?

と聞いてくる子に、


ハートブレイク気が付かなかったのかい?

もうそろそろ分かっても良さそうなもんだが、
氷はいつかは溶けてしまうんだよ!

・・・と言っちゃうようなものですから。


それでは、サンタワールドを築き、

これまで大切に守ってきたサンタ仲間としては、
あまりに残念すぎると思うのです。

 

だから、いつかやって来る、
サンタワールドからの幸せな卒業のために、

楽しめてる今のうちから、

大人は少し準備をしておいたほうがいいのかもしれません。

 

友だち関係からの情報も影響しますが、

少なくとも、お母さんとお父さんの説明の食い違いで、
ほころびが生じたりする事がないように。

 

サンタワールドを小さい人たちに体験させたわたしたち大人は、
彼らが事実を知ることで失望するのではなく、

サンタクロースと幸せなさようならをするためにも、

少しばかり手を貸すべきだと思うのです。

 

それはいけない、ちょっと予習を!
と思われたごご家庭は、まず手始めにこの絵本をどうぞ。
4・5歳から読める、かがくのともシリーズ(!)の中の1冊です。

読み聞かせしながら、大人の側の意思統一ができます。
日常的でわかりやすく、
でも、本当のことばかりが書かれていてます。
サンタ関係者のための手引書として最適ですよ。

 

 

サンタクロースって ほんといにるの?

てらおかいつこ すぎうらはんも

福音館 本体¥900.

 

 

もう少し深く知りたい方は、

松岡恭子さんのサンタクロースの部屋をお読みください。

<見えないものを信じる力を育てる>ことについて書かれていて興味深いです。

 

サンタ サンタの手下の本当の任務 ・・・→ 

サンタ サンタクロースとお別れするとき ・・・→ 

 

 

応援よろしく!


読み聞かせランキング