<聞き手>と<読み手> | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
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5月が終わってしまう!

前回、加古里子さんの訃報を受けて書いたブログが5月8日。

気が付けば、もう月末です。

 

その間、わたしは何をしていた?

加古里子さんを失って落ち込んでいたのではありませんよ。

むしろ加古さんの人生は、羨ましく思っています。

 

では、何を?

古くなったお店や古くなった店主の、

メンテナンス事案のような、不測の出来事もあったにはありましたが、

(壊れるときは連鎖反応かというくらい次々起こります。)

主たる原因は、恐らく、お引き受けしたセミナーの準備に、

気持ちが行ってしまっていたせいだと思います。

 

何かに夢中になると、集中力の分配が上手くいかなくなるのは生まれつき。

新刊絵本を手にしても、

雜誌のコラムを読んでも、

そのうち、洋服の色合いさえも、

今熱中しているテーマに重なるものが、やたらと見えてきてしまうのです。

そして、拾い集めたものが雑多すぎて、原稿まとまらず。泣

 

そんな中で、これは出会って幸運だったと思ったのが、

雑誌 ちいさいなかま に連載の記事の、

6月のテーマ ケアされることを生きる でした。

    ※ ことばからみる今 岩川直樹著 <ちいさいなかま 6月号>

 

書かれていることがあまりに深いので、

わたしが説明するよりは、関心のある方には本文をお読みいただきたいのですが、

ケアされる は、自立力の欠如などでは決してない

というのがその主張で、むしろ著者は、

ケアされることを生きる豊かさ に注目しているのでした。

 

何のことだ?という声が聞こえてきそうですので、

わたし自身の平凡な感覚に置き換えてみます。

たとえば、わたしの今に置き換えればこんなことです。

 

人は、ケアされ(育てられ)ておとなになります。

そして、若年期・壮年期をどれだけ精いっぱい生きようとも、

やがて老年期は来るわけで、

つまりは、人のために(というつもりで)生きてきたどんな人も、

再びだれかに<ケアされる>時をいつかは迎えます。

それは分かっていますが、頭ではわかっていても、

出来れば、そういう時を、

遅く短くしたい!と、思う、本当には分かっていないわたし。

 

この記事はまず何より、ケアされる側に、できれば、なりたくないと、

自分がそう思っていたことを、思い知らされた記事でした。

 

でも、ケアされることを豊かに生きることが出来るんだよと、

岩間さんの記事は続いていきます。

だけど、ケアされる側に立ってみることは、

このわたしには容易ではありません。

 

ところが、絵本を小さい人たちにどう届けるか・・・のテーマでぐるぐると考えていた時、

突然、気付いたのでした

ケア絵本に置き換えてみてよ。

当たり前のことじゃない!

読み聞かせにおける、

聞き手の幸せと読み手の幸せは、同じ幸せ・・・。

 

   読み聞かせという言葉の是非は議論されますが、

   もうこの言葉は決定的存在感を持ってしまっているので、わたしもこのまま使います。

 

絵本は、文字の読めない小さい人たちのたのための文学で、

それゆえ、絵本には必ず読み手が要ります。

そして読めない人たちに読むという役割のため、

読み手は、

彼らが行く絵本の中の小さな旅に、同行を許されるのです。

 

一緒に読んで、お話の中の面白さや感動を共有するのは、本当に幸せです。

わたしは今のところ、聞き手としては小さい人たちが最高だと思っていますが、

大人の方への読み聞かせも様々な形で試みられています。

 

そして、そこに考えが至ったとき、

今読み聞かせで、小さい人たちと気持ちを通わせているわたしは、

この経験をもとに、

いつかケアされる人になった時、

ケアされることを豊かに生きる術の緒を、何とか見つけられるかも知れないと、

遠くに希望を見出したのでした。

 

ところで、セミナーの方は3時間の長丁場。

めんどくさい理屈はできるだけ前半に詰め込んで、

聞き手も眠くなるし、こちらも息が切れてくるしということで、

後半は、絵本のご紹介を中心にお話を進めました。

 

読み手の来ている洋服の色によって、

手にした絵本がどんなふうに見えるか確かめたり、

関西出身の方をスカウトして、

関西訛りの絵本を読んでいただいたり・・・、

聞き手のみなさんに助けられて、一緒に絵本という素材について話しました。

 

たどたどしく語るわたしの伝えたいことをすくい上げて、

明日からの保育で生かします!と言ってくださった参加者の皆さん、

ありがとう!

 

 

 

 

1000人を超す参加者が集まったというこの日の、

第23回 あいち保育と子育ての集い

会場は、お花畑の向こうに、工場の煙突の煙が見える工場地帯でした。

 

 

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