Prima Stella(19) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

ひなたは部活を終えてからすぐに奏の学校に向かった。

 

ここが。 カナの学校・・

 

初めてやって来た。

 

入り口で配られた学校内の地図と出し物のパンフレットを持ってキョロキョロしていると

 

「あ、どこ行くの? 案内しようか? どこの学校?」

 

早速男子生徒に話しかけられた。

 

「あー・・ええっと、だいじょぶです。」

 

振り切った後、

 

「あ、来た来た。 ごめん、」

 

奏が慌ててやって来た。

 

「もー、校門で待ってるって言ったじゃん。 ね、すっごい普通の学校の学祭みたいじゃない、」

 

「普通だよ。 ウチのクラスでカフェやってるからいこ、」

 

「うん。」

 

奏はひなたの荷物を持ってやった。

 

まだ走ったり早く歩くことが難しいひなたに歩調を合わせた。

 

 

奏が他校の女子と歩いている

 

周囲は何となく注目していた。

 

カフェに行くと、早速メイがやって来た。

 

「あ。 同じピアノ科クラスのメイ・リーン。 チケット譲ってくれたんだよ、」

 

ひなたに紹介すると

 

「え! ほんと? ありがとございました。はじめまして。 志藤ひなたです。」

 

明るくぺこんとお辞儀をした。

 

「・・これは・・」

 

メイはひなたをまじまじと見た。

 

「メイ・リーンさんって。 日本人じゃないんだー。 めっちゃ日本人みたいなのに。」

 

そんなひなたに

 

「・・すっぴん?」

 

メイはいきなりそう言った。

 

「え? はあ。」

 

メイは奏の腕をバシっと叩いて

 

「ちょっと、なに彼女・・芸能人? とかじゃないよね。」

 

と言った。

 

「違うよ・・。 普通の女子高生だよ、」

 

奏はその腕をさすりながら言った。

 

するとメイはいきなり

 

「ね。 一緒に写真撮って。」

 

と、ひなたに言った。

 

「え? あ、はい。」

 

何が何だかわからずメイの自撮りの中に入った。

 

「なんで写真?」

 

奏が怪しんで言うと

 

「みんなに見せる。」

 

その写真をチェックしながらメイは普通に言った。

 

「ちょっと! そんなんしなくていいから!」

 

「え? こんなかわいい彼女いるのに、みんなに期待させると悪いじゃん。 あたしは奏のためを思って言ってるんだよ?」

 

「余計なお世話だよ・・。 もう時間ないから早くチケットちょうだい、」

 

「全く。 それがあげる人間に言う言い草か。 はい、これ。」

 

メイは手帳からチケットを1枚ひなたに手渡した。

 

「ありがとうございます! メイさんは弾かないんですか?」

 

「・・ま。 ちっちゃい仕事してますんで。 よかったら、」

 

メイはそう言って、

 

「ほら。 みんなめっちゃ注目してるよ。」

 

奏にコソっと言って行ってしまった。

 

「え、」

 

慌てて周囲を見ると、カフェにいた女子たちだけでなく出入り口にかたまっている女子たちにもジッと見られていた。

 

「ねー、カナ。 ちょっとだけお茶してっていい?」

 

そんなことに一切気づかないひなたは無邪気に言った。

 

高遠奏の彼女・・という注目の立ち位置ですが、ひなたは相変わらずで・・

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