Peaceful(18) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

その言葉に奏は焦って

 

「ばっ・・ち、違うって! こ、この人は・・ぼくのピアノの先生で!」

 

立ち上がって思わず佑真に詰め寄った。

 

するとさくらは

 

「・・奏のピアノ指導してます。 ・・篠宮です。」

 

やや据わった目でそう言った。

 

「え? あー・・す、すんません・・」

 

佑真は慌ててペコンと頭を下げた。

 

「先生は。 独身なんだから・・。 言葉に気をつけないと・・」

 

奏はコソっと言った。

 

「聴こえてるわよ、」

 

さくらはドスの効いた声で言った。

 

「・・で。 こちらが・・。 えっと。 先生の・・こ、婚約者の人で・・」

 

奏が思わず言うと

 

「ちょ、ちょっとお・・。 婚約者とか! 何言っちゃってんのよ!」

 

さくらは慌てて奏の背中を叩いた。

 

「いてて! いや、もうなんて言っていいかわかんないですよ・・」

 

「初めまして。 ぼくは奏くんが所属をしているホクトエンターテイメントのクラシック事業部に勤めてます葦切といいます。」

 

葦切はそんなさくらの様子を尻目にいつものように穏やかに佑真に挨拶をした。

 

「友達? 随分種類が違いそうだけど?」

 

さくらがツッコむと

 

「友達・・」

 

二人は顔を見合わせてしまった。

 

「うーん。 まあ、そんな感じです。 どうぞ、ごゆっくり、」

 

佑真は笑って言った。

 

 

うなぎのコース料理を注文して、次から次へと出てくる料理にさくらは

 

「美味しい~~。 ホント、うなぎって最の高、」

 

いちいち感動していた。

 

「さくらさんはうなぎが好きなんですね。 知らなかった、」

 

葦切は笑った。

 

「鮨と双璧ですね・・。 あ、奏。 ちゃんとこのはしかみも食べないと・・」

 

「え、あ。 これって飾りじゃないんですか?」

 

「何言ってんの。 飾りじゃないよ・・。」

 

「ショウガですよ。 大丈夫、」

 

葦切も言った。

 

 

なんか。

 

ホントにはたから見たら

 

親子だよな・・

 

絶対・・

 

 

奏はこの異様な自分たちの空気を推しはかった。

 

 

「しかも! お酒もおいしーー、」

 

さくらは冷やの日本酒も飲んでごきげんだった。

 

「・・あんまり。 飲まないでくださいよ・・」

 

奏は嫌な予感でいっぱいだった。

 

「ぼくがいるから。 大丈夫。」

 

葦切は余裕の笑顔だった。

 

 

「はい。 どうぞ。 う巻きのサービス、」

 

途中で佑真がう巻きを運んできた。

 

「え、いいの?」

 

奏は彼を見た。

 

「父ちゃんが。 持ってけって。 ウチのう巻き。けっこう評判いいんだ、」

 

「わー。 ごちそうさま! ありがと。 ねえ、なんかスポーツやってんの?」

 

さくらは佑真に言った。

 

「え? あ、ラグビーやってます。」

 

「ますます。 奏と全然接点なさそうじゃん、」

 

さくらはさらに疑問を口にした。

 

さくらは奏と佑真の関係が不思議な感じで・・

 

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