今日からまた小説の連載を始めてみました。
姑の葬儀などもあり
めっちゃ忙しくて、とにかく毎日眠かったのに
この小説に関しては、もう一人の私が動く、というか。
で。
今放送されている朝ドラ
半分、青い
で、ヒロインが弟子入りする漫画家『秋風羽織』が、実際描いているマンガとして
くらもちふさこさんの漫画がそのまんま引用されています。
え、こんなことよく許されたな、
と正直思いました。
特に出てくるのが
いつもポケットにショパン
という不朽の名作。
ずうっと以前、ブログに書いたと思うのですが
私は中高生時代、くらもちふさこの世界にどっぷりハマって
とにかくあの世界観が大好き。
女の子の好きな人へのときめきの何とも甘酸っぱい空気を
くらもちさんはズバっと描いてくる。
天然コケッコー以来、特に読んでなかったのですが
朝ドラのおかげで忘却の彼方からくらもちふさこを思い出し
デジタルで
![]() |
駅から5分 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)
Amazon |
を購入。
最近のくらもちさんの絵柄がちょっとクセが強くて
以前の方が良かったなあと思うのですが
このストーリー構成とかキャラ設定がとにかくすごい。
花染町という小さな町のたくさんの人々が
みんなどこかでつながっている
という少し不思議なお話なんですけど
くらもちさんの作品って読み終わった時に、マンガではなく小説だったのか、と錯覚するくらいの充実感を与えてくれます。
説明的セリフがあんまりないので
読み手に細かい部分を想像させる個所が多く、それが小説を読んだ時の感じと似ているのだと思います。
今私が書いている小説が
もう10年も書いちゃって、とにかく登場人物が多い。
そしてそれがどこかで繋がってる、エラそうに言うと
オムニバスっぽい感じなんですけど、
長い間書いていると、
この事実を、Aさんは知っているけど、Bさんは知らない。
みたいな事象がものすごく増えてしまい
特に今書いている、さくらや奏の話は
非常に『秘密』部分が多くて
彼らに関わる人たちがいったいどこまで真実を知っているのか?
と、めんどうくさい感じになっています。
今回連載しているお話の他に、今また新しいお話を書いているんですけど、まさにそこで非常に悩み、全く進まない状態…
そんな時、『駅から5分』を読みました。
複雑に絡み合った登場人物たちだけれど
全く出会わない人たちがたくさんいます。
どこかですれ違ったり、関わったりはあっても
直接的に会って話をするとかそういうことがない。
でも、物語として自然と流れています。
これが私のようなド素人だと
この人たちを全員引き合わせてしまうのだろうな、と。
それでも
ああ、私が書きたかったのはこの空気感だったんだ
と実感しました。
もちろんくらもち先生は神なので
私などが目指せるわけもない。
半分、青い
の秋風先生のキャラがくらもちワールドに全くそぐわない感じがして、 くらもち信者の私としては非常に不満。
五平餅が食べたいからという理由で地方の女子高生を東京に連れてくるとかの破天荒な感じは絶対にない、と思っています。
なぜくらもち作品をそのまんまドラマに持ってきたのか
の意味が今のところ全く分からず。
ヒロインは『いつもポケットにショパン』を読んで、人生が変わったくらいの設定になってるんですけど
実際そんなに影響されたという描写もないし、架空のマンガでもよかったのでは?
『重版出来』のドラマは架空のマンガがたくさん出てきたけど、すごく伝わったのになー
と、私だけなのかもしれませんが
なんかくらもちふさこを知らない人が見たら、先生がああいう人だと思うかもしれないし、先生の作品がめっちゃエキセントリックな作品みたいに思うかもしれないじゃん・・
と、今のところ不満・・。
前にも書きましたが、私が一番好きなくらもち作品は
いろはにこんぺいと
です。
幼なじみの二人が成長して高校生になり、お互いを意識するけど、近すぎる関係が邪魔をしてなかなか恋愛対象に進まない。
子供の頃泣かせていた男の子が高校生になってめっちゃイケメンになって、ホントはときめいてるんだけど、彼の気持ちがわからず・・
という、こうやってあらすじを書くとありきたりなんですが
読むと、本当に心理描写が細かくて。
いちいち感動するし、萌えます。
くらもち作品で一貫してるのが
ほぼ日常を描いたお話。
ぶっとんだ設定はありません。
日常をここまで膨らませるというすごさ。
ああ、なんかくらもちふさこが蘇り、熱く語ってしまいました・・
全く興味がない方、すみません・・
---Hina