Blue Bird(17) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「今日からお世話になります、葦切耕平と申します。 年は食っていますが、こちらでは新人ですのでこれから教えて頂きながら頑張ってやっていきたいです。 遠慮せずにコキ使って下さい、」

 

葦切はみんなの前で笑顔であいさつした。

 

「葦切さんは今まで南がやってた企画を主にやってもらおうと思ってる。 ・・東京シンフォニックの事務局や・・『斯波宗一郎事務所』で長い間いろいろやられていた方で、」

 

斯波はどんどん小さい声になってしまった。

 

「え? なんスか? よく聞こえなかったんですけど・・」

 

八神に突っ込まれ

 

斯波はひとつ咳払いをして

 

「とにかく。 この世界ではベテランだから。 営業も実績あるようだし、今後は結城や八神や加瀬とも一緒に仕事してもらうから。」

 

「宜しくお願いします!」

 

夏希が元気に言った。

 

 

「・・まあ・・今回は。 斯波親子にとってもひとつのターニングポイントにはなったな、」

 

志藤は萌香が淹れてきてくれたお茶を飲みながらぽつりと言った。

 

「・・お義父さまにお礼の電話をするのが、すごく勇気がいったみたいですけど。 でも。 思いあがりでなければ、お義父さまが彼のためにとして下さったと思っています。 今までとそんなに変わらない感じはあるんですが・・すごく二人の間の空気が穏やかになりました、」

 

萌香は嬉しそうに言った。

 

「まあ。 よさげな人やし。 南のように、とはいかないかもしれへんけど・・。 彼なりにやってくれればって思う、」

 

「そうですね、」

 

 

「いい人に来てもらってよかったです。 ほんまに心配していたので、」

 

あとからやってきた南は葦切に初めて会った。

 

「いえいえ。 これまで北都フィルの企画をされていた北都さんや志藤さんには及ばないとは思うんですが。  色々とご指導下さい、」

 

「そんなあ・・。 志藤さんはともかく。 あたしはほんまに感覚でやってただけなんで。 東京シンフォニックの公演もよく行きました。 参考にさせてももらいましたし、それに関わっていた人なんて、ほんまによかったー、」

 

南は心からホッとしていた。

 

「歓迎会、やろうね!」

 

南は斯波の背中を叩いた。

 

「おまえはそればっかだな!」

 

斯波は忌々しそうに彼女を睨んだ。

 

 

「へー。 バツイチなんやー」

 

その後、南は秘書課で葦切の履歴書を見ながら言った。

 

「バツイチは履歴書には書いてへんけどな、」

 

志藤は爪を切りながらそう言った。

 

「なんか、めっちゃ人当たりも良くて、キャリア積んでるのに謙虚で。 申し分なさそうなのにね。 しかもこの年で離婚て。」

 

「男と女にはいろいろある。 そこは詮索すな、」

 

「うん…。 でも。 気になるよねー、」

 

志藤にずいっと近づいた。

 

「おれは気にならん!」

 

志藤は迷惑そうに彼女に背を向けながら爪切りを続けた。

 

斯波親子もひとつ山を乗り越えました。そして南は葦切のプライベートが気になっていますが・・

ひなたと奏の出会いはこのへんから→

 

奏が北都家に下宿するいきさつからさくらとの出会いはこのへんから→

 

お話が長くなっております。よろしかったら読んでやってください・・

 

 
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