From now on(15) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

あゆみが戻ってきたことは有吏には言わなかった。





たぶん彼女は来ない。




結城はそう思っていた。





「も、遅いし~~~、」


南は酔っぱらって有吏にからんだ。



「めっちゃ重かったんですよお・・。 手痛い・・」




それからもみんなバカな話で盛り上がったり、無理やり飲まされたここの主の斯波はグウグウ寝てるしで。



「もう帰ります、」


結城はみんなが盛り上がってる最中に萌香に言った。



「え、もう?」


「ちょっと明日用があるんで。 みんなもうできあがってるんでこのまんまフェードアウトします。」

と笑った。



「結城さんのことはみんな期待してます。 南さんもすごく仕事ができるって褒めてるし。 ・・どうかよろしくお願いします。 彼は本当に口下手で誤解されることも多いので。」

萌香はソファで寝てしまった斯波を見た。



「斯波さんにもいろいろ迷惑をかけましたから。 罪滅ぼしじゃないけど・・・。 今は事業部のために力になりたいって思いますから。 今日はありがとうございました。」


結城はペコリと頭を下げた。





斯波の家のドアを閉めたあと。



隣のドアが気になった。





外で何か音がしたようで、台所で洗い物をしていたあゆみは手を拭いて玄関に行くと、何かドアにメモが挟まっていた。





・・・??



それを広げると



『今日は弟がつぶれても大丈夫そうだから。  帰ります。   結城』



簡単な走り書きだった。




どうして自分にこんなメモを残したのか。


あゆみは考えようとしたが、慌ててそれをやめた。





「・・なんだ・・帰ってたんだ、」


ようやくお開きになって有吏が自分の部屋に戻ってきた。



「今日はあんまり飲んでないみたいね、」

あゆみは笑った。



「もー、コキつかわれて。 飲むどこじゃなかったよ。」


と、キッチンで冷たい水をゴクゴクと飲んだ。



「来ればよかったのに、」

と、姉に振り返ると



「ん。 なんか疲れちゃったから。 もう寝るね。」

あゆみは少し微笑んだ。



「だから・・・。 仕事しすぎじゃないの? 体壊したらどーすんの、」


「ううん。 平気。 ・・おやすみ、」


とロフトのベッドに上がろうとしたが、



「ねえ。」


いきなり有吏に振り返る。


「え、」



「・・・結城さんて。 どんな人なの?」



姉の問いかけに少しハッとした。



姉から結城のことを聞かれて、動揺する有吏ですが・・

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