From now on(10) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

翌日


休みだった有吏は、まだ寝ている姉を起こさないように掃除や洗濯をしていた。



「なんだよ、もう・・だらしねえ・・・」


夕べ遅く仕事から帰ってきた姉のバッグがテーブルの上においてあり、何かを探したらしくものが散在していた。


それを無造作にバッグの中に入れていると、小さな白いカードが目に入る。




え・・・




結城の名刺だった。




なんで?




と、思いつつこの前自分を送ってくれた時に彼がここにやって来たことを思い出した。




でも。


なんで名刺~~~?



少し疑って、ナニゲに裏を見てまた驚いた。






・・・・・え、ケータイ番号と・・・メアド????



思わず顔を近づけて、凝視してしまった。




結城さんの???


手書きだけど・・・



有吏の頭の中で色んなことをいっぺんに考え中に



「ちょっと・・・何やってるのよ。 人の荷物、」


姉がのっそりと起きてきた。



「ちょ、ちょっと! なにこれ。 結城さんの名刺??」


有吏は慌てて水を飲むあゆみに問い詰めた。



「え? なに?」


「ほら、これ・・・。 裏にケータイの・・」


と、名刺を見せると



「ああ・・・。 この前。 あんたがつぶれた時にウチに来て。 帰り際それ置いていったの。」


何でもないことのようにあゆみは言った。



「って! どーしたの? それで、」


もう一度寝ようとした姉を追いかけるように言った。



「はあ?? 別に。 どうもしないけど?」


うるさそうに返されて



「どうもしないって! これは連絡してって・・・ことじゃないの?」


「・・・お客さんでね。 そーやって名刺くれる人。 たくさんいるし。 社交辞令じゃないの? いちいち連絡してたら大変よって、キャバクラのときの先輩にも言われたことあるし。」




・・・これは

立派な職業病だ・・・



有吏は姉のその感覚に少しゾゾっとした。



「結城さんて人。 ほんと慣れてるって感じの人だもんね~~。」


あゆみはおかしそうに笑って、またベッドに潜り込んでしまった。




いいのかよ・・・



色んな意味で!!



有吏は心から心配になってきた・・




あゆみは結城から教えられた連絡先に関しては、全く興味がなさそうで・・・


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