Beloved(10) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「は・・・・」


そこには満面の笑みで綾香が立っていた。



うっ・・・・


そうだ


彼女にもチケットを送っちゃったんだっけ・・・・。




正直すっかり忘れていた。



「今日はご招待ありがとうございます。 とても楽しみです。」


綾香はお辞儀をしたあと、



「あ、母と一緒に来させていただきました。」


後ろにいた婦人を紹介された。



「はじめまして。 綾香の母でございます。 あなたのことは娘からもうよく聞かされて・・・・」



思わず瞬きをしたくなるくらいのキラキラした服を着た派手な中年女性はずいっと前に出てきた。



「い・・いえ・・・」


「本当。 娘の言うとおり。 ステキな方ですわ。 主人もとても褒めていて。」



いったい


この家族の中でおれはどういうポジションなんだ・・・・



ちょっと怖くなった。



「・・いえ。 あの・・」



その時、入口から怜子が入ってくるのが見えた。



ふっと彼女と目が合った。



「あ・・・」



思わず駆け寄ろうと思ったが



「今度! ウチにもおいでください。 ウチは娘たちだけなので主人もお酒の相手をしてくれる人が欲しいみたいで、」



強引な綾香の母に腕を掴まれてしまった。



怜子はその気配を察して小さく会釈をしてそのまま中に入って行ってしまった。



も~~~


なんだよぉ・・・・



母娘して


まったく空気が読めていない人達だった・・・・




「よろしかったら。 今日、コンサートの後お食事でも。」



さらに母親に言われたが



「いえっ! 仕事が残っていますから!」



そこはキッパリと断った。



全く


油断をしたらどんどんペースに巻き込まれるし。



あぶねー


あぶねー



泉川はネクタイの結び目をもう一度締めなおした。



お約束のように綾香とその母がKYな感じで現れました(-"-;A


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