つぶやき。 | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

というわけで


軽い腎盂炎と診断された私は


仕事を休んで安静の日々なのですが


熱も下がってよくなってくると退屈で退屈で


どーしようもない。


寝てばっかりで身体も痛いし。



で。


いつものようにマンガにハマりはじめるわけです・・・・




ピアノの森(21) (モーニング KC)/一色 まこと
¥580
Amazon.co.jp


これに出会ってもう4~5年経つでしょうか。



このヒマに乗じてまた読み返しました。



ご存じない方に簡単に説明しますと



劣悪な環境に育つ少年・カイは家の裏にある森に捨てられたピアノに出会い


そして


有名ピアニストの息子雨宮修平、元天才ピアニストの阿字野壮介とも運命の出会いをして


ピアノへの道を邁進し始めます。


少年時代のお話はアニメで以前映画になったのでけっこう知られているのかなあ、と思いますが



今はカイと修平が成長し、17歳になった二人があの『ショパン・コンクール』に挑戦をしています。



少年時代のカイはそれこそ『昼ドラ』のようにドロドロした環境で


けなげにピアノに打ち込んでいて


それが本当に引き込まれると言うか



実際


ショパコンに突入し始めて


ちょっと重いかな~~~と飛ばし読みしたりしていました。



しかし


このヒマさに主にその辺をじっくりと読み返してみました。




・・・・深い!


実に深い!!



改めて


感動メラメラ



このマンガは雑誌掲載が不定期という特殊な連載になっているのが何となくわかるほど


非常に


深すぎる描き方をしています。



コンクールの上辺の華やかな部分ではなく


非常にドロドロとして部分も


審査員の本音も。


全て丁寧に描いております。



ショパン・コンクールはおそらく世界のピアノコンクールの中でも非常に特異なコンクールで


ここを勝ち抜くための『セオリー』が根強い、と聞いたことがありましたが


普通なら


カイのようになんの経歴もない演奏者が勝ち抜けるものではない。


そんな不利な状況の中


彼のピアノは人々を魅了してゆきます。




彼の才能を見出し、大切に育ててきた阿字野先生とカイとの


深い絆が泣かせます。



私はピアノが大好きですが


このおはなしはピアノはもちろんですが


上辺だけではない人間の非常にイヤな部分もちゃんと描いています。




カイを少年時代からライバル視する修平は


彼の実力を思い知りながらも


嫉妬に狂い


それでも


カイ自身への友情も身にしみてわかっていて。




うん


語彙不足で上手く説明できないけれど



マンガから


ショパンが聴こえてきそうです。



それを取り巻く人々の想いも。






----Hina合格