Angel(8) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

すっごく優しくて


今どきありえないほど亭主の後ろを三歩下がってついてくるような普段の彼女とは


もう別人で。



あの怒り泣きもすさまじくて。




「・・おれは。 ゆうこだけやし。 きみにどんなイメージ先行があるのかわからへんけど。 愛してるのはゆうこだけや、」



こんなセリフを恥ずかしげもなく言ったりして。


やっぱり怪しいんだから・・・



そう思いながらも


悲しいかな


『恋愛中』なので



悔しいけども


そんな彼にときめいてしまう自分もいたりした。



「ここ会社やなかったら。 めっちゃ抱きしめて。 キスすんのに。」



と笑う志藤に



「もっ・・・もー!! ふざけすぎ・・・」



ゆうこは真っ赤になって口を尖らせた。



「でも・・」



ゆうこはふっと冷静になり



「すっごく・・いい人でしたね。 あの先生、」


窓の外を見た。



「ん。 ほんまに。 おれの指輪のこと責任感じてくれちゃって。 おれがアホやのに、」


志藤もコーヒーを飲みながら言った。



「ほんと。 アホだから・・・」


ゆうこはちょっと恨めしそうに彼に言った。


思わずぷっと吹き出しそうになってしまった。


「でも。 女性と二人きりで・・食事はアウトですから!」


ゆうこはまた思い出してそう言った。


「は?? それアウト??? 」


「当たり前です! それでなくても怪しいのに・・・」


「そんなん! 仕事でそーゆー時もあるやん。 南や佐屋さんとだって・・・」


「・・仕事は別ですけど。 でも・・・この前のはプライベート以外の何物でもないじゃないですか、」


また怒りが蘇ってきた。



「ま~~~~、そやけど、」



悔しいけど反論できなかった。



ゆうこは志藤の包帯がグルグル巻きになった左手薬指をぐっと掴んで


「あー! 悔しい!  『魔よけ』ができなくて!」


と言い出した。



「いっ・・・捻るな、捻るな!! なんや『魔よけ』って!」



「指輪があれば。 何にも知らない女の子が寄ってくることもないでしょうから!」



「だから・・・。 も~~~。 信じてくれって、」



志藤はテーブルに突っ伏した。





いきなりの結婚でまだまだお互いのことがわからない二人にとって、かなり新鮮な出来事でした・・


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