Angel(6) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

もう見境がなくなっていた。



気がついたらゆうこはずんずんと二人に向かっていっていた。


たぶん


ものすごい形相で・・・



志藤は殺気を感じ


ぶわっと振り向いた。


と、同時に



「ちょっと!!!」



ゆうこの声が響き渡った。




「ゆ、ゆうこ!」


志藤は驚いた。



「・・・やっぱり! この前のイタリアンレストラン・・・二人で行ったんですね!?  なんなの!? 外出先から直帰ってウソばっか!!」



彼女は志藤に鬼気迫る表情で詰め寄った。



「なっ・・・・・」



思わず後ずさりしてしまった。



「どーゆーことなんですか! いったい!!」



もう怜子は驚いて傍観するだけだった。



志藤は周囲の目を気にして、慌ててゆうこを給湯室まで引っ張ってきた。




「誰なんですか! あの人は!!」


ゆうこの興奮は収まらない。


「だからっ! 違うって!!」


「何が違うんですか! あの人と食事に行ったんでしょ!」


と、問い詰められて


「・・や・・・ま・・そーなんやけど、」


認めてしまい


「もー!!! 絶対怪しいと思ってた! 最後にチーズクリームタルトとキャラメルフレーバーのカプチーノなんて!!」


ゆうこは地団太を踏むほど怒り狂っていた。



「なっ・・・」


なんでそれを!??



志藤はそっちの方が不思議でたまらなかった。



ゆうこはいきなり志藤を睨みつけてネクタイをぎゅっと引っ張り



「も~~~!! くやし~~!!!!」


泣きながら叫んだ。



「ぐっ・・・・」



こ・・殺される!!



本気で思った。




「あたしが・・・何にも知らないと思って・・・・」



ものすごい形相になってゆく彼女に『死』の恐怖さえ感じ・・・・



そこに



「ま、待ってください!」


怜子がそこに飛び込んできた。



今まではどこまでも『従順な妻』のゆうこでしたが、もう嫉妬で見境がなくなり・・・

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