ぜっ・・・全然
無愛想デブ医者ちゃうやん!!
しかも!
めっちゃキレイやし!
志藤は思わずこの美人女医にテンションが一気にあがった。
「あ・・あのう・・・・デスクの引き出しに思いっきり指を挟んでしまって・・・」
やや緊張めに言うと、
「まあ、大変・・・。 ちょっとこちらに座って見せていただけますか。」
声もすっごくかわいくて。
そっと手に触れられて
「・・・腫れてますね・・。 ちょっと痛いかもしれませんが触らせてください、」
も~~~
触っちゃってください!!
とお願いしたいくらいだった。
「いっ・・・・」
関節を動かされて、彼女の美しさに忘れていた痛みが蘇る。
「・・・あ、すみません。 コレかなり腫れて紫色になってますし・・。 折れてるかもしれません、」
彼女は困ったように言った。
「は? 骨折?」
「ええ。 あのすぐに病院に行っていただいて診てもらうことをオススメします。 私、病院の方に電話をしておきますので。 これから行かれますか?」
会議まであと1時間・・・
うーんと悩んでしまった。
「私ももうこちらは引き上げる時間なので。 よろしかったら付き添います、」
彼女の一言で
「・・・行きます、」
間髪おかずに答えてしまった。
「はあ? あたしが会議に出るの~??」
南は志藤から電話を受けた。
「大した会議ちゃうから。 資料はデスクの上のファイルにあるし。 おれからジュニアにも電話しとくから。 別になんも発言せんでもええから。 とりあえず話だけきいといて、」
非常に無責任な電話であった。
「ちょ、ちょっと~~~、」
「おれ骨折かもしれへんねん。 悪いな、」
そして一方的に切れた。
「お仕事、大丈夫でした?」
支度をして出てきたその美人女医に
「・・・ハイ。 やっぱりなんか痛みが増してきて・・」
ちょっとした演技までしてしまった。
志藤の悪いクセが出ていますが、この美人女医も事業部とかかわるきっかけになって行きます。
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