Daybreak(3) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

結城から突然の連絡をもらったのは

学校を終えて帰ろうとするときだった。



「結城さん?」



茜は驚いた。




「今日。 少し時間あるかな、」


「えっと・・今日は何もありませんが、」


「じゃあ。 食事をしよう。 場所は・・・六本木がいいかな、」



「え、」



ドキンとした。




食事に誘われた・・・



その事実に驚いて

電話を切ったあとも携帯をぎゅっと握り締めてしまった。





六本木ヒルズの高層ビルのレストランに行った。



「夜景が・・」



茜は思わず顔が綻んでしまうほどきれいな景色だった。



「こうしてみると。 東京ってきれいなところだなあって思うな。 明るいうちはゴミゴミしてるけど。」



結城は優しい笑顔で言った。



その笑顔は

何だかいつもの笑顔と少し違って。




「あのっ、」



茜は一番気になることを聞いてみたかった。



「お見合いは・・どうされたんですか。」



すると結城は苦笑いをして


「やめた。」


と、即答した。



「えっ、」



「やっぱりね。 おれはそーゆー道は選ばないことにした。」



「じゃ、じゃあ・・・料亭を継ぐ話は、」



「それもね。 やることがなくなったからって言ってできるような簡単な仕事じゃないし。 今は考えられないかなって。」




体中から

ホッとした空気が出てしまった。



「もう。 肩の力を抜いて。 素直な気持ちで生きていこうかなって。」



結城は宝石をちりばめたような景色に目をやった。



「好きなことをやっていけるのは本当に幸せなことだし。 これ以上のことってないと思うから。」



「結城さん、」




「きみのことは。 他の女の子たちとはちょっと違うかなって思ってた、」





茜はそんなことを言われて


「えっ、」


どぎまぎしてしまった。



「なんも汚れてなくて。 素直で。  明るくて。  ・・・気持ちが洗われるようで。」


それは


彼なりの『告白』かもしれなかった。



結城は自分の気持ちを素直に茜に伝えます・・



人気ブログランキングへ 左矢印 お気に召しましたらポチっ!わんわん お願いします!

人気ブログランキングへ 左矢印 携帯の方はコチラからお願いしますドキドキ
My sweet home ~恋のカタチ。