Tiny memory(19) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

気がついたらソファに彼女を押し倒して。



「だっ・・ダメっ!!」


泉美は必死に抵抗したが



結城はもう止めることができなかった。


自分で自分の気持ちを抑えることができない。



彼女に夢中でキスをして

ブラウスのボタンを外し始める。



「比呂くん!!」



泉美も泣きながら抵抗した。



いつのまにか

自分よりも大きくなって


かわいい男の子だった彼が

ひとりの『男』になって




「好きだ・・・・」




まるでとり憑かれたかのようにその言葉を繰りかえし繰り返しつぶやいた。







玉田は結城の告白に凍りついたように動けなくなってしまった。



箍が外れたように

そのときの気持ちを思い出した結城は


ポロポロと涙をこぼし始めた。







「このことは・・・誰にも内緒よ。 ずっとずっとあたしとあなたの中にしまっておくのよ・・」



無理やりとはいえ義理の息子と一線を越えてしまった泉美は泣きながらそう言った。



結城は黙って子供のように泣いてしまった。




そして




彼女が妊娠したことを祖母から知らされたのはそれから3ヵ月後のことだった。




身体の芯からゾッとした。







「妹は・・・おれの子供かもしれません・・・」



涙を拭おうともせずに結城はどこを見るともない視線でそう言った。



「え・・・」



玉田はあのかわいい女の子を思い出した。





「・・彼女に確認しても。 オヤジの子供に間違いない、としか言わないし。  ぜったいにおれの子じゃないって言うけど。  オヤジとあの人が結婚して2年以上子供ができなかったことを思うと。  ・・本当はそうなんじゃないかって。 ずっと思っていました。  遺伝子検査をすればわかるんでしょうが、そんなことを明らかにしていったい誰が幸せになるっていうんだって思ったら。  あの人と関係を結んでしまっただけでなく、さらにオヤジにおれの子かもしれない子を育てさせてるって事実。  もう・・どーやって生きていけばいいんだって。 おれ、ずっと・・・」





彼の心の闇が


少しだけ見えてきた。





「おれは。 どうすればいいんでしょう、」





初めて


彼に頼られた・・・




こんな状況なのに玉田はそんな風に思ってしまった。





結城の心の中に重く重くのしかかっていた過去が明らかに・・



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