「虎に翼」第52回~第11週「女子と小人は養い難し?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第52回

第11週「女子と小人は養い難し?」

 

 

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昭和二十三(1948)年・十月

 

昭和23年10月。

花岡さんが亡くなって、1年。

新しい憲法にのっとって、

改革された司法制度に基づき、

最高裁判所が発足してから、

1年半の時がたとうとしていました。

初代最高裁長官には、

星朋彦(ともひこ)が就任。

桂場は、人事課長に。工藤は、

秘書課長に任命されました。

 

<最高裁判所の大階段>

朋彦) で、どうだい? 例の件は。

工藤) まあ、問題はありますが、

 あの人なら、きっとやり遂げて

 くれるでしょう。

 

**********

 

(秘境の滝壺に、一人の男)

 

**********

 

工藤) ねえ桂場君。

桂場) ああ。

 

**********

 

(滝行を勤める、

ふんどし一丁、ちょび髭の男)

 

**********

 

(大量の資料を抱えた寅子)

男性) ああ佐田さん。

寅子) はい。

男性) すぐに人事課に

 顔出せって、

 桂場さんが。

寅子) えっ、何で?

男性) さあ、随分急ぎの

 ようだったけど。

 

**********

 

桂場) 本日付で、家庭裁判所

 設立準備室に、異動してもらう。

寅子) えっ、今、

 どことおっしゃいました?

桂場) 家庭裁判所設立準備室。

 GHQから、家庭裁判所を発足さ

 せるようお達しが来ているのは、

 知っているな?

寅子) はい、それはもちろん。

桂場) 来年1月1日から、

 新しい少年法が施行される。

 待ったなしだ。

寅子) もう2か月と少ししか

 ないじゃないですか。

 

昭和24年、

1月1日から施行される、

新しい少年法には、

既に家庭裁判所の文言が、

記されていました。

 

寅子) それはつまり…。

(資料を机の上に置く)

桂場) 勝手に置くな。

寅子) 今、私の力が必要だと?

桂場) どこまで自信過剰

 なんだ君は。

寅子) はて? 違うんですか?

桂場) そう思いたければ

 勝手にそう思えばいい。

寅子) でしたら、家庭裁判所設立

 までこぎつけた暁には、今度こそ、

 私を裁判官にしてください。

桂場) 君ねえ…。

寅子) いつまでも嘱託職員のまま

 では、家族を支えていくのに不安

 も残ります。いかがでしょう?

桂場) 分かった、善処しよう。

 話は以上。俺は忙しい。

 場所は法曹会館だ。

寅子) 約束、守ってくださいね。

 失礼します。

(虫を追い払うように手を振る桂場)

 

**********

 

(廊下を行く寅子の顔がほころぶ)

 

**********

 

桂場) ふう~。

(新聞を見る桂場)

(絵の個展の記事)

(写真は花岡の妻・奈津子)

 

 

**********

 

徐々に戦後復興が進み、

全ての部署が、法曹会館

から引き揚げたはず。

 

寅子) あっ…あの…。

(キョロキョロする寅子)

 

それなのに、なぜ?

 

(とりあえず階段をのぼる寅子)

 

**********

 

(青空の広がる屋上)

(ちょび髭の男が哲学的な顔で

七輪の前にしゃがんでいる)

(七輪の網の上で反り返るスルメ)

寅子) あの…。

多岐川) おお、ちょうどいいところ

 へ来た。今な、焼けたところだ。

 

突然スルメを勧めてくる、

このチョビヒゲ…。

後に家庭裁判所の父と呼ばれる、

多岐川幸四郎です。

 

(屋上に木造の建物)

多岐川) 何してんだ。

 中で早く食べよう。

 ハハハハハハハ!

汐見) あまりにも急な話で場所が

 なくてね、大急ぎでこの屋上に、

 準備室を建てさせてもらったんだ。

寅子) そうなんですか。

汐見) さあさあ。

 

**********

 

(準備室に入った寅子が最初に

見たものは、ピンと跳ねた前髪)

寅子) ああ…。

(笑いもしない寅子)

稲垣) 久しぶり。

寅子) 稲垣さん! お久しぶり。

多岐川) 何だ諸君、知り合いか。

寅子) ええ。明律大学の同窓で。

汐見) ああそうなんだ。偶然だね。

寅子) 改めまして、佐田、

 佐田寅子です。本日付で

 こちらに配属されました。

汐見) 佐田さんは確か、ご婦人

 初の弁護士なんですよね?

多岐川) あっ? 

 じゃあ君、何でここに?

寅子) それは、話すと長く

 なるのですが…。

多岐川) ならいい。湿っぽい話も、

 挫折話もつまらん。

寅子) えっ?

多岐川) まあ、名前を言い合った

 ところで、相手のことを知ることが

 できるわけがない。相手を知るに

 は…これ(スルメ)と、これ(酒)

 だろ。ハハハハハハハ!

汐見) 駄目ですよ、

 こんな昼間から。

多岐川) 飲めば体も温まるぞ。ここ

 は、隙間風が入ってたまらんからな。

汐見) 悠長なこと言ってられないん

 ですよ多岐川さん。時間がないん

 ですよ。ねえ?

寅子) ええ…。

稲垣) 佐田。

寅子) はい。

稲垣) こうして、同期と一緒に働け

 ること、とってもうれしく思うよ。

 ほら、花岡のことも、あったからさ。

寅子) そうね…。

 花岡さんの分も、頑張らないとね。

多岐川) 何だ、君たちあの、

 バカたれ判事の同期なのか。

汐見) えっ、多岐川さんちょっと…。

多岐川) 法律を守って餓死だなんて、

 そんなくだらん死に方があるか?

 大バカたれ野郎だね。

寅子) そんな言い方あんまりです。

 撤回してください。

多岐川) 撤回なんてするか。

 人間、生き残ってこそだ。

小橋) 多岐川さん。

多岐川) ん?

小橋) 佐田は昔、花岡と、何て

 言うか、ほぼ、男女の仲で。

汐見) えっ。

寅子) そんな仲じゃありません。

 でも友人をバカ呼ばわりされて

 黙っていられないだけです。

多岐川) どう考えてもバカだろ!

 この中に、ヤミ米を食わなかった

 奴がいるか? ん? いないだろ。

 つまり、そうしなければ生きられ

 なかったということだ。

寅子) ええ、そうです。私も、

 彼の死に納得はしていない。

 でも花岡さんは、人々を裁か

 なければならない者として、

 悩み抜いてあの決断を…。

多岐川) あ~やめだ! やめ!

 この議論は平行線だ。

 君も正しい、俺も正しい。

 それでいいだろ。

寅子) よくないです。

多岐川) ケンカほど時間の無駄

 はない。分かり合えないことは、

 諦める!

汐見) 佐田さん、嫌な気持ちに

 させてごめんなさい。後できち

 んと話しておくから。

多岐川) あ~。

(酒を飲む多岐川)

 

**********

 

<猪爪家・炊事場>

花江) お義母さん。

はる) ん?

(味見をするはる)

はる) うん。

(微笑む花江)

寅子) ただいま。

2人) お帰りなさい。

はる) 着替えたら

 手伝ってちょうだい。

寅子) はい。

優未) お母さん!

寅子) ただいま、優未。

直人・直治) お帰り。

寅子) ただいま。

 2人とも今日も優未を

 ありがとね。

直治) うん。

直人) トラちゃんご苦労さま。

寅子) うん。

 あれ、直明は?

はる) あっ、今日は遅くなるそうよ。

直治) 今日もでしょ。

 

**********

 

直明は、

大学生の仲間たちと共に、

東京少年少女保護連盟と

いうグループを作り、戦争

で親を亡くした子供たちと

遊んだり、相談に乗ったり

するボランティ活動に夢中

になっていました。

 

花江) 最近直明ちゃんに遊んで

 もらえなくてさみしいのよ。

直治) そんなんじゃない!

寅子) そっかあ。

 かわいいな、直治は。

直治) あ~ちょっと待って…。

寅子) あ~かわいいな~。

直治) 頭、頭…何で何で頭…。

(頭をくしゃくしゃにされる直治)

 

**********

 

直治) 大変大変、また、お猿が…。

 渋柿を、投げつけられないうちに…。

(直治に絵本を読んでもらう優未)

 

**********

 

<居間>

花江) その家庭裁判所という

 所はどういう所なの?

寅子) 子供や家庭の問題って、

 有罪無罪って白黒つかないこと

 ばかりでしょ。そういった問題に

 寄り添って、最善策を探していく。

 そんな場所なの。

花江) ふ~ん。

 すごいわ、トラちゃん。

 その上司の方はともかく、

 新しい裁判所を作る一員に

 なれるなんて。

寅子) GHQの指令って、家庭裁判所

 を作るために、少年審判所と家事審

 判所を合併させろってことなんだけど、

 この2つって全く別物なんだよね。

花江) ん~どういうことなの?

 

(回想)

壇) おかしいでしょ。

 発足1年足らずの家事審判所と、

 合併だなんて。

浦野) 彼らは検察と一緒で、

 行政機関でしょ?

 我々の司法の独立が、

 保たれなくなるでしょう?

 

寅子) 家事審判所は、離婚や、

 遺産分割みたいな、家庭問題を

 扱う。つまり、民間のもめ事を解

 決する場所ね。

 

(回想)

浦野) 家事裁判所と少年裁判所、

 それぞれ別で作ればいいんじゃ

 ないんですか?

 

寅子) 少年審判所は、大正から

 続く行政機関。非行や罪を犯し

 てしまった少年たちが送られる

 審判所で、さまざまな手段で彼

 らの処遇を決めるの。

花江) う~ん、なら何で一緒に

 しなきゃ駄目なの?

寅子) 来年1月1日から施行され

 る新しい少年法で決まっている

 ことだから。

花江) ふ~ん。

寅子) でも、たった2か月とちょっ

 とで、全く違うものを同じ組織に

 編成し直すなんて、無理な話で。

 

(回想)

浦野) 少年法の施行延期を提案

 して、議論し直すことはできない

 んですか?

汐見) い…一旦落ち着きましょう。

 戦争が終わって、国民の生活は

 混乱しています。だから…。

浦野) 混乱?

 それは、外地から数百万の人々が、

 一気に帰ってきていることですか?

 夫や親族が生死不明で、大勢のご

 婦人方が、相続や離縁の問題で

 立往生していることですか?

壇) それとも、親を亡くし、引き取り

 手のない子供たちが、街じゅうに

 あふれ返っていることか? 混乱し

 ているのは、現場の俺たちが一番

 分かってんだ! バカたれ!

汐見) お…落ち着いてください。

 それら全ての問題を解決するため

 の合併なんです。GHQの言う通り、

 ここは、2つの組織が手を取り合っ

 て…!

浦野) 君はGHQの回し者か!?

 

(内職のマッチ箱作成中の寅子)

 

(回想)

壇) 少年審判所と同じに見られた

 くないんですよ。私たちが戦時中、

 子供たちのためにどれだけ苦心し

 てきたか、あんたら知らんだろ! 

 新参者が偉そうに。

浦野) とにかく、野蛮な方々と

 仕事はできません。

(机をたたく音)

壇) 何が野蛮だと!

寅子) お二人とも

 落ち着いてください!

浦野) こんなのむちゃくちゃですよ。

 ここまでして、家庭裁判所を作る

 意味って、あるんでしょうか?

 

(サイズの合わないマッチ箱の

外箱と中箱)

寅子) あっ…。

(力尽くで押し込んだら壊れた)

 

(回想)

(議論白熱中、爆睡の多岐川)

 

この人、

説得する気ないでしょ?

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

ちょび髭ふんどし男登場! なんたって

中の人がクセの強い俳優さんだから!

面白くなりそうじゃないですか。期待♪

 

花江の味付けに文句を言わなくなって

いたはる。よかったよかった。「俺には

分かる」と笑う直道の声が聞こえたよ。

 

 

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