「虎に翼」第47回~第10週「女の知恵は鼻の先?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第47回

第10週「女の知恵は鼻の先?

 

 

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寅子) それで、仕事は何を?

小橋) 民法親族編、及び

 相続編の法改正だよ。

 

**********

 

このころ、戦前の民法を改正

する作業が行われていました。

婚姻は、双方の合意のみに

よって成立すること。配偶者

の選択や、離婚、財産の相続、

住所の選定などに関しても、

夫婦は同等の権利を持つこと

など。個人の尊厳と、両性の

本質的平等を基本にして、多

くの改正を施そうとしていたの

です。

 

寅子) 第812条…。

 第788条、第1項、「夫婦は共に

 夫の氏を称す。ただし当事者が

 婚姻と同時に反対の意思を表

 示したる時は、妻の氏を称す。

工藤) 終わった?

寅子) 工藤さん。

工藤) チッチッチッ、ライアン。

 

**********

 

寅子) いつから…もしかして

 声をかけていただいてました?

工藤) いや、君が夢中になって

 る姿が美しく、絵画のようでね、

 つい見とれてしまったんだ。

寅子) はあ…。

 

やっぱりうさんくさい。

 

工藤) どう?

 随分と変わったでしょう?

 前の民法と。

 どうしたの? サディ。

寅子) さっきから、この喜びを

 分かち合いたかった人たちの

 顔が、次々と浮かんできて。

工藤) 新民法では、家制度や、

 戸主、家督相続の廃止…。

 婚姻や相続の場面において

 も、女性の地位向上が図られ

 ている。

寅子) ええ、それは十分。

 憲法に書かれている、「すべ

 ての国民は平等」というのは、

 こういうことなのかと。

工藤) サディ。

 君思ったより、謙虚なんだね。

寅子) えっ?

工藤) 心からそう思う? 新民

 法に対する、不満はゼロ?

寅子) いや…。

 

(回想)

よね) こっちの道には

 二度と戻ってくんな。

 

桂場) 君は弁護士を一度

 断念しているだろ。

 

もうヘマはできない。

変な波風は立てずに…。

 

寅子) でも、物事は、いっぺん

 に変わらなくても、少しずつで

 も前進していくのが大切かと。

(頬杖をつき、

寅子を見つめる工藤)

工藤) 何で?

寅子) えっ、何でって…。

工藤) じゃあ例えば、

 名字の問題。

 

旧民法では、

妻は夫の家に入り、

その家の名字を名乗ることを、

義務づけられていました。

それを…。

 

工藤) 「夫婦は共に、夫の氏を

 称す。ただし、当事者が婚姻と

 同時に反対の意思を表示した

 る時は、妻の氏を称す」。

 これについてはどう思う?

 新憲法にのっとってると思う?

寅子) 妻の権利を考慮した、

 すばらしい法改正かと。

でもこの草案は、GHQに突き

 返されちゃったんだよね。

寅子) そうなんですか?

工藤) うん。GHQはね、ご婦人

 が結婚することで、相手側の

 家に隷属し縛られる形を全て

 変えろというんだよ。夫の名字

 が優先になってる時点で、

 なまぬるいと。

寅子) なるほど。

工藤) まあ確かになまぬるい。

 でもこういう観点もある。GHQ

 の言うとおりにすると、夫に先

 立たれた妻は婚姻関係がなく

 なるため、夫の名字を名乗る

 ことができなくなってしまうん

 だよ。

寅子) えっ?

工藤) フッ、まさに、「えっ?」だろ。

 君のように夫に先立たれたからと

 いって、名字を変えたくない人だっ

 ているのに。

 

**********

 

(いつものように丁寧に家の

掃除をするはると花江)

 

**********

 

工藤) 夫の家族と、「もう家族では

 ないです、バイバイ」とすることが

 できない人だって、たくさんいる

 だろう。

(神妙な顔で頷く寅子)

工藤) そういったご婦人方の気持

 ちを無視して、今、GHQの言う

 女性解放を進めるべきかどうか?

 君はどう思う?

(口ごもる寅子)

工藤) まあ、民法の施行も憲法の

 施行に合わせたかったんだけど

 ねえ…。でも、早急に決めないと、

 世の中の善悪が宙ぶらりんにな

 っちゃうからさ。

(ドアが開く音)

ホーナー) Ryan!

 (英語)もう昼食の時間かい?

工藤) Sorry, Albert.

ホーナー) (英)もう慣れっこさ。

工藤) ハハハハ。

ホーナー) もしかして彼女が?

工藤) (英)彼女が日本初の、

 女性弁護士だ。

寅子) (英)佐田寅子です。

 はじめまして。

ホーナー) (英)アルバート・

 ホーナーです。

工藤) 彼とはアメリカに視察に

 行った時からの知り合いでね。

 今GHQのガバメントセクション

 にいて、共に、民法改正の仕 

 事に携わってる。だから、さっ

 きの文句は全て、彼の口から

 出たってわけ。

寅子) そう、なんですね。

ホーナー) Ryan.

 (英)僕の悪口言ったね。

工藤) (英)まさか。

 じゃあ僕はこれで。また改めて

 ディスカッションしよう。今度は、

 謙虚さなしのやつでね。

寅子) はい。

(よそゆきの笑顔で、

お辞儀をする寅子)

 

駄目だ、どうしても

スンってなる。

 

**********

 

<廊下>

ホーナー) (英)どうだい彼女は?

工藤) (英)見定め中さ。

 

**********

 

<夜・猪爪家>

直明) 仕事でヘマをしたわけ

 じゃないんでしょ? 謙虚って

 悪い言葉じゃないし。

寅子) いや、絶対にあれは

 悪い意味合いで言ってたわ。

 

(回想)

工藤) 君思ったより、

 謙虚なんだね。

 

直明) そうかな?

 考え過ぎだと思うけどな。

寅子) 明日からもっと自分の

 意見を言っていかないと。ああ、

 GHQの人にももっと自分の意

 見を伝えるべきだった。ホーナ

 ーっていう人でね、すごくよさ

 そうな人なのよ。

(笑い声)

寅子) 何ですか2人は。

(笑い声)

直人) だって、トラちゃんが

 謙虚だと思ったことないよな。

直治) うん、ない。

はる) フフ…そうね、あなたが

 謙虚だなんて言われる日が

 来るとはね。

(笑い声)

直明) 随分とまあ口が達者に

 なったなあ、直人と直治は。

(寅子も笑ってしまう)

(花江は笑っていない)

直明) 笑い過ぎだろ。ハハハ。

 

**********

 

<炊事場>

寅子) 花江。

花江) ん?

寅子) どうしたの?

花江) 私は、とてもじゃない

 けど笑えないわ。

寅子) えっ。

花江) 直道さんの、仇の国

 の人とトラちゃんが仕事して、

 仲よくして。

寅子) それは…。

花江) ごめんなさい、今のは

 忘れて。トラちゃんは家族の

 ために、頑張ろうとしてくれ

 てるのに…。ごめんなさい。

 しかたないわよね、負けた

 のは日本なんだから。駄目

 ね、私ったら。子供たちだっ

 て受け入れてるのに。

 ずっと私だけ同じところに…。

(花江の背中をさする寅子)

寅子) 無理に笑うことないから。

(花江の顔がくしゃくしゃになる)

花江) (泣)

寅子) お給料もらったら、何か、

 ぜいたくなもの食べに行きま

 しょうか。

花江) いいわね。

寅子) 何が食べたい?

花江) う~ん…手羽先。

(笑い声)

 

怒濤のように変わっていく

世の中に、ついていくのに、

誰しもが必死なのでした。

 

**********

 

(風呂敷包みを手に、

うつむいて廊下を歩く寅子)

 

(回想)

工藤) 謙虚なんだね?

 何で?

 

(行く手に桂場)

寅子) おはようございます。

桂場) おはよう。

寅子) そんな嫌な顔

 されなくても…。

 この度は、採用していただき、

 まことにありがとうございました。

桂場) 採用を決めたのは

 工藤だ。俺は反対した。

寅子) だとしても、採用してよか

 ったと思っていただけるように、

 少しでも皆さんのお力になれる

 ように精いっぱい働きます。

 よろしくお願いいたします。

(への字の唇を右側へ

ねじ曲げた桂場)

寅子) えっ…何でしょう?

桂場) いや、君もそういう薄っ

 ぺらなことを言うのだなと。

寅子) へっ?

桂場) わざわざ俺にそんなこと

 を言って何になる? どう思われ

 たいのかは行動で示せばいい

 だろう。

寅子) なるほど。

(微笑む)

 

これは、スンッだ。

 

神保) 桂場君?

 桂場君じゃないか。

桂場) 神保教授。

神保) しばらくだね、

 元気そうじゃないか。

桂場) 教授も、お変わりなく。

神保) いやいや、私はもう

 めっきり年老いてしまってね。

 ハハハ。で、こちらのすてき

 なお嬢さんは?

寅子) 佐田寅子です。

桂場) 佐田さんは、ご婦人の

 弁護士第1号で、今は民事局

 で働いてもらっています。

神保) ほう~ではこちらは

 穂高君の。

桂場) 佐田君、こちら、東京帝大

 の、神保衛彦(もりひこ)教授だ。

 私の恩師でもある。

神保) 恩師だなんて思っても

 いないことを…。ハハハ。民法

 調査室は、この階だったよね。

桂場) はい。神保教授には、

 民法改正審議会の、委員を

 お願いしている。

寅子) そうなんですね。

 

**********

 

神保) ご婦人がいるだけで、

 空気が華やぐね。

桂場) そうですか。

寅子) ありがとうございます。

工藤) おはようございます、

 神保教授。

神保) おはよう、工藤君。

工藤) どうされましたか、

 こんな朝早くに。

神保) どうって君、

 あんなもの送っておいて。

工藤) あんなもの?

神保) 民法の改正案だよ。

 君たちは我が国の家族観を、

 いや、この国を破滅させる気

 かな?

(笑顔で視線をぶつけあう、

工藤と神保教授)

(どうしていいか分からない寅子)

桂場) 立ち話もなんですから、

 どうぞ、奥へ。

神保) この前の議論が全く反映

 されていないじゃないか。

工藤) 前回の焦点は、GHQが

 納得する折衷案を見つけるも

 のだったはずですが。

神保) 古きよき美徳が失われれ

 ば、敗戦で満身創痍のこの国に、

 とどめを刺すことになりかねない。

 家族と家族が手を取り合う必要

 がある今、家制度や戸主がなく

 なってしまったら大変なことにな

 る。君もそう思うだろ?

寅子) えっ。

 

今私に振る?

 

(桂場も工藤も寅子を見る)

寅子) ええっと、ですね…。

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

新しい職場で「スンッ」を連発する寅子。

甥っ子たちがゲラゲラ笑うほど「謙虚」

という言葉が似合わなかった寅子なの

にね。らしくない寅子はつづく…のか?

 

 

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