「虎に翼」第46回~第10週「女の知恵は鼻の先?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第46回

第10週「女の知恵は鼻の先?

 

 

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昭和二十二(1947)年・三月

 

昭和22年3月。

新しい日本の憲法に、

希望を見いだした寅子が

向かう先は…。

 

法曹会館。

空襲で被害を受けた司法省が、

仮庁舎として使用しています。

 

(ガレキの残る噴水の横を

横切る寅子)

 

男性) ですから、お約束は?

寅子) ですから、してないです。

 あの、どうにか人事の方にお目

 通り願えませんでしょうか?

男性) お約束が、ないとねえ。

寅子) そこを、なんとか。

男性) そう言われましても…。

寅子) お願いします!

男性) 困るんですよね。

工藤) やあ、待たせたね。

 すまないね、私のゲストだよ。

男性) ライアンさんの

 お知り合いでしたか。

 

ライアン?

 

工藤) さあ、行きましょうか。

寅子) えっ。

人事課長を紹介するよ。

寅子) ありがとうございます!

 あの…。

工藤) ああ、ライアン。

寅子) ライアン…さん。

 佐田寅子です。

工藤) さだともこさん。

 すてきな名前だね。

 なんてお呼びしようかな。

 ともこさん、ともちゃん…。

 サディ。

寅子) サディ。すみません、

 一人で参りますので。

 ありがとうございました。

 

こんなやり取りを経て…。

 

**********

 

(人事課長、桂場と対峙)

寅子) 佐田寅子、昭和13年度、

 高等試験司法科合格。

 

ここに至ります。

 

寅子) 私を、裁判官として、

 採用してください。

 お願いします!

(ふかし芋の包みを脇へよける)

桂場) なぜだ?

寅子) へっ?

桂場) なぜ私が君を採用しな

 ければならないのか、理由を

 説明してみたまえ。

(桂場の鼻っ面に芋の皮)

 

**********

 

寅子) まさか桂場さんが人事

 課長でいらっしゃるとは…。

桂場) 勝手に置くな。

(風呂敷包み)

桂場) 勝手に置くな。

(経歴書やスクラップブック

を広げる寅子)

寅子) 高等試験に合格すれば、

 男性は、裁判官や検事、弁護士

 になれるのに、女性は弁護士に

 なるしかありませんでした!

 同じ試験を受けているのになぜ

 でしょう? なぜなのかいまだに

 分かりません。ですがこの国は

 変わります。全ての国民が平等

 ならば、私にも裁判官になる資

 格が備わることになるはずです。

 違いますか?

(ライアンが覗く)

寅子) 以前、桂場さんもおっしゃ

 ってくださいましたよね? 私は、

 裁判官に向いていると。

桂場) そんなことは言っていない。

寅子) 言ってないかもしれないけ

 どそのようなことはおっしゃって

 くださいましたよね?

桂場) いや断じて言ってない。

寅子) 後悔はさせません。

工藤) 何何?

 2人はお友達なの?

 分かる、彼女いいよね。

 僕もサディのこと気に入った

 ところなんだよね。

桂場) 取り込み中だ工藤。

寅子) 工藤?

工藤) ああ。

(名刺を出す)

工藤) はい。工藤頼安(よりやす)。

 ほら。頼安(らいあん)。ねっ?

 ライアンって呼んで。

寅子) はあ。

工藤) ねえ、採ってあげなよ。

(桂場を見る)

桂場) 無責任なことを

 言うんじゃない。

工藤) 人手不足なのは事実じゃ

 ないか。憲法が変わって、民法

 も刑法もこの国の仕組みも何も

 かも作り直し。どこもかしこも

 てんてこまいだろ。

桂場) それはそうだが。

工藤) 分かるだろ、GHQが

 彼女を見たら大喜びだって。

(苦虫をかみつぶした顔の桂場)

寅子) 今おっしゃったGHQが喜ぶ

 というのは、婦人の解放を要請さ

 れているからですよね?

工藤) うん。

 

敗戦後の日本は、

連合国軍、最高司令管総司令部、

いわゆる、GHQの指導の下、

敗戦処理と国家の民主化を

行っていました。

 

寅子) 婦人の代議士も誕生しま

 した。婦人の裁判官がいても

 おかしくない。違いますか?

工藤) なるほど、

 理にかなっているね。

(ずっと苦虫をかみつぶした

ような顔の桂場)

桂場) 君は弁護士を一度

 断念しているだろ。

寅子) 父も、夫も、兄も、この

 戦争で亡くなりましたので、毎月、

 まとまったお給料が頂ける仕事

 に就きたいと思いました。残され

 た家族を養い、来月から、大学

 生になる弟に心おきなく勉学に

 励んでもらいたいんです。どうか、

 お願いします!

(頭を下げる寅子)

桂場) 住所をここに。

(顔をほころばせ、紙に書く寅子)

(包み紙の芋が目にとまる)

桂場) 帰れ。

(虫を追い払うように手を振る)

寅子) ありがとうございます。

 失礼します!

(一礼し、去って行く寅子)

工藤) ハハハ。またまた

 もったいぶっちゃって。本当は、

 もう答えは決まってるんでしょ?

(芋の皮を取ってやる工藤)

桂場) お前は何も分かっては

 いない。

工藤) えっ?

桂場) 憲法が変わろうと、彼女

 を取り巻く状況は戦争前と何も

 変わっていない。憲法が真の

 意味で国民に定着するかどう

 かも定かじゃない。

工藤) それは彼女も理解して

 いるでしょう。

桂場) 裁判官はな、途中で

 逃げ出すような人間が就い

 ていい仕事じゃないんだ。

 法jの、司法の砦なんだ。

工藤) 砦ねえ。でも、切り捨てる

 には、実に惜しくないかい?

(芋を手に取る桂場)

ホーナー) Ryan! 

 I knew you'd be here.

工藤) Good work!

  You always find me, Albert.

 

**********

 

<夜・登戸の猪爪家>

はる) それで、

 雇ってもらえそうなの?

寅子) 人事課長が…

 桂場さんでした。

はる) ああ…。

直明) えっ…誰なの? それ。

寅子) お母さんが昔一度ケンカ

 を売ったことがあって。

直明) えっ!

工藤) ごめんください。

 やあ。

寅子) ライアンさん。

3人) ライアン?

工藤) グッド イブニング サディ。

3人) サディ?

寅子) あの、

 どうしてライアンさんが?

工藤) ああ、帰り道なんでね、

 君の経歴書などを返すついでに、

 桂場君からのメッセージを伝え

 ようと思って。

 まことに残念ながら、今は、

 ご婦人の裁判官を採用する

 ことはできないそうだ。

寅子) そうですか。

工藤) ただ、代わりと言ってはなん

 だけど、今日お昼に話したように、

 司法省は人手不足でね。君さえよ

 ければ明日から、僕のもとで働い

 てもらうことはできないかな? 

 フッ…フフ…今日会ったばかり

 だけど、僕は、君のことがすっ

 かり気に入ってしまってね。

 

何か、うさんくさい。

 

工藤) あれ?

はる) すみません。

 申し訳ありません、

 娘が失礼な態度を…。

工藤) 娘? な…なんと、お母様

 でしたか。いや、これはこれは、

 きちんと挨拶もせずに、大変申し

 訳ないです。いや、私はてっきり

 彼女のお姉様かと。

はる) あ…フフフ。

(まんざらでもないはる)

はる) そんなもう、姉だなんて、

 とんでもない。

 

やっぱりうさんくさい。

 

工藤) それにしても、こうやって

 お美しい方々とお会いできて、

 仕事の疲れも吹き飛びました。

 ありがとう、ハハッ。

 サディ、では、明日の9時に。

寅子) あっ、

 ありがとうございました。

工藤) では皆さんも、よい夢を。

(ウインクを飛ばし去っていく工藤)

 

**********

 

工藤) いや~サディに会うのが

 楽しみで、いつもよりも早く目が

 覚めてしまったよ。

寅子) アハハハ…。

工藤) 桂場君は最後まで渋って

 いたけれども、僕の考えていた

 とおり、GHQも、サディを雇うこ

 とに大賛成してくれてね。

寅子) そうですか。

工藤) うん。どうかした?

寅子) いえ。

工藤) そう?

 

婦人が特別扱いされるのは、

前と同じか。

 

工藤) あっ、そういえば、うちの課

 には、なんと、君の大学の同級生

 がいるんだよ。

寅子) えっ。

工藤) どこだったかな? どこか

 の地裁から出向していてね。

 彼からいろいろ教わるといい。

 

彼ってまさか…。

 

(花岡の笑顔がよぎる)

工藤) ここが、

 新しい君の職場だよ。

(机に向かった背広の男が10人)

(一人が寅子を振り返る)

小橋) よう。

(見覚えのある、ピンと跳ねた前髪)

寅子) ああ。

小橋) 何だよその反応は!

 

寅子は、司法省民事局、

民法調査室に、

勤めることとなりました。

 

**********

 

寅子) 佐田寅子と申します。

 本日より、お世話になります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

(拍手)

 

寅子の新しい職場にいたのは、

大学時代の同級生、小橋でした。

 

そう、あの小橋です。

(股間蹴られ男)

 

**********

 

寅子) お久しぶり。

 裁判官になったんだね。

小橋) 何だその言い方。

工藤) 詳しい仕事については、

 ハーシーに教えてもらってね。

寅子) あっ…。

工藤) じゃあサディ、

 今日からよろしくね。

寅子) はい!

 よろしくお願いいたします!

 精いっぱい、頑張ります!

工藤) そんな固くならないで。

 レッツ エンジョイ。

 

やっぱりうさんくさい。

 

寅子) よろしくお願いします…

 ハーシー。

小橋) 小橋でいい。

 どうせお前あれだろ、花岡か何か

 だと思って勝手に浮かれて勝手

 にがっかりしたんだろ。あっ、でも

 あいつはほかの女と結婚したん

 だったな。じゃあ、花岡がいても

 困るわけか。ハハハ。

 

そうだ、小橋というやつは、

失礼垂れ流し野郎だった…。

あまり心を開かずにいようと

誓う、寅子です。

 

(ピンと跳ねた前髪もカンに触る)

小橋) しかし、殿様判事が連れて

 きたのが、まさかお前とは。

寅子) 殿様判事?

小橋) 世が世ならあの人、工藤藩

 藩主、工藤家の、お殿様だぜ。

 

(回想)

工藤) やあ、久しぶり。

 元気そうで何より。

 あっ、髪の毛切ったんだね。

 すてきだよ。

男性) ありがとうございます。

工藤) フフフフフフ。

 

小橋) 昔から変わり者で有名でさ、

 日米開戦前に、アメリカの裁判所

 を視察に行って、アメリカのアの

 字も言えない時でも、アメリカの

 裁判所はすばらしいと吹聴して

 いたアメリカかぶれらしい。

寅子) へえ~。

小橋) まあ、変わり者だからお前

 と波長が合うのかもな。

(ムカッとくるのを堪える寅子)

寅子) それで、仕事は何を?

小橋) 何だよ、殿から何も

 聞いてないのかよ。

 民法親族編、及び相続編の

 法改正だよ。

(小橋のピント跳ねた前髪の

毛先に「つづく」の文字)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

世が世ならお殿様でアメリカかぶれ、

というクセの強いライアンと、前髪の

クセが強い小橋。相変わらず甘いも

のを食べるのを邪魔され、芋の皮を

鼻の頭につけちゃうお茶目な桂場w

裁判官編が楽しみになってきたよ♪

 

 

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