「虎に翼」第8回~第2週「女三人寄ればかしましい?」 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「虎に翼」 第8回

第2週「女三人寄ればかしましい?

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

よねさんを追いかけて、

思わぬ形で生まれて初めて、

裁判所へとやって来た寅子。

 

<法廷>

峰子側の弁護士) 裁判長、ご覧くだ

 さい。原告の顔に、いまだに残る傷

 痕を。右膝は満足に曲がらず、

 右耳はほぼ聞こえておりません。

寅子) まあ・・・。

峰子側の弁護士) それだけではご

 ざいません。彼女の体中にある切

 り傷、やけど、あざの数々全てを、

 できることならご確認いただきたい

 ぐらいだ! これらは全て、前の夫

 であります被告、東田甚太による

 暴力のせいで・・・。

東田側の弁護士) 前のではありま

 せん。2人はいまだ婚姻関係にあ

 ります。

峰子側の弁護士) 何を! 

 離婚裁判は勝訴しており、もう、

 離縁しているも同然でありま・・・。

 

**********

 

原告側の弁護士が、

ヒートアップしている間に、

今回の裁判の背景を、

少々説明しましょう。

原告である峰子さんは、7年前に

被告である東田さんと結婚。です

が先ほど、弁護士が訴えていた

ように、東田さんにひどい暴力を

日常的に振るわれ、耐えかねた

彼女は実家に逃げ帰り、離婚裁

判を起こしました。裁判自体は、

勝訴したのですが、東田さんは

嫌がらせのように、すぐさま控訴。

なかなか決着のつかない離婚裁

判とは別に、峰子さんは嫁入りの

際に持参した品々の、物品返還

請求の訴えを起こしたのです。

 

(傍聴席に寅子とよね)

峰子側の弁護士) お嬢さん方

 なら原告の無念さがお分かり

 いただけますよね?

寅子) えっ・・・。

峰子側の弁護士) お分かり

 いただけますよね?

寅子) えっ、あっ・・・はい!

峰子側の弁護士) この不幸なご婦

 人の願いはただ一つ、亡き母親の

 形見である留め袖および嫁入りの

 際に持参した調度品を取り戻す。 

 ただそれだけなのであります!

東田) フンッ。

 

あいつ今笑った?

 

(被告をにらむ寅子)

 

峰子側の弁護士) このままでは

 被告が、その品々を焼却したり、

 破棄したりするのではないかと

 原告は恐れてるのであります。

 

今日初めて会ったけど、

あの男ならやりかねない。

 

峰子側の弁護士) 一刻も早く、この

 不毛な裁判を終わらせその思い出

 の品々をお返しいただきたい!

 以上です。

(原告席の峰子を見つめる寅子)

寅子) (小声で)頑張れ。

東田側の弁護士) 東田さんが家に

 帰ってこなかったと訴状にありまし

 たが、峰子さん、あなたは家に帰っ

 てくるように促したりはしなかった

 のですか?

峰子) 一度、手紙は出しました。

東田側の弁護士) たった一度だけ?

峰子) 後で手紙を送ったことを、

 ひどく怒られたので。

東田側の弁護士) 怒られたから終

 わりですか? 努力する方法はあっ

 たんじゃないですかね? あなたが

 もっと、居心地をよくするように尽く

 すとか。こちら、あなたがお母様か

 ら受け継いだ、色留め袖。間違い

 ないですね?

峰子) はい。

東田側の弁護士) 少々くたびれて、

 どうしても取り戻したい品物には

 思えませんが。

峰子) 私にとっては、とても大切なも

 のです。祖母は、この着物を見ると、

 幼い頃の私、そして、幼い頃の母の

 姿がよみがえると申しておりました。

 この着物は、家族の幸せな思い出

 そのものなのでございます。

東田側の弁護士) ならば新たな

 思い出を東田さんと作るという

 のはいかがですか?

峰子) はっ?

東田側の弁護士) 一度離婚を認めた

 判決は出ましたが、彼は控訴してい

 ます。これは、これまでの自らの行い

 を改めて、夫婦生活を続けたいとい

 う気持ちの表れです。

(机を叩く音)

峰子側の弁護士) 何をバカな!

田中裁判長) 静かに。

東田側の弁護士) 結婚中、妻の財産

 を夫が管理するのは民法が定めた

 とおりです。

(反論できない、峰子の弁護士)

東田側の弁護士) つまらぬ嫌がらせ

 はやめて、原告はもう一度夫婦生活

 をやり直すべきではないですか? 

 いかがですか?

(俯き、首を横に振る峰子)

東田側の弁護士) 以上です。

田中裁判長) 次回公判にて結審し

 ます。来週の水曜日、同じ時間で。

 閉廷。

(寅子も起立する)

(出て行くよね)

 

**********

 

寅子) あっ、ちょちょ・・・

 ちょっと待って! ちょっ・・・。

よね) つけてきたのか。

寅子) あっ、えっと・・・。

よね) 悪趣味なやつ。

寅子) それは、ごめんなさい。

 でも心配で。

よね) 心配? 何が。

寅子) それはほら、法改正のことで、

 気を落とされておいでなのかなって。

 でもあれか、裁判所に来たのは、

 それでも弁護士になるために頑張

 ろうって、自分を鼓舞するためで。

よね) 身震いするほど

 おめでたい女だな。

米子) はて?

よね) あの裁判を見て、

 どうやって自分を鼓舞できる?

 着物なんて取り返せるわけが

 ないのに。

寅子) えっ・・・峰子さんが裁判に

 負けるってこと? うそでしょ? 

 あんなにひどい目に遭わされて

 るのに?

よね) 法がお前の言う規則なの

 だとしたら、着物は返ってこない。

 着物は夫のものだから。

寅子) そんな・・・。

よね) 女は常に虐げられてバカに

 されている。その怒りを忘れない

 ために、私はここに来ている。

(笹山が駆け寄る)

笹山) おっ、いたいた、お嬢ちゃん。

男性) 静かに!

男性) 静かに!

笹山) すみません。

寅子) 先ほどは、

 ありがとうございました。

笹山) ああ、いいのいいの。

 で、どうだった?

 やっぱつまんなかったかい?

 おいちゃん気になっちゃってさ、

 お店から戻ってきちゃったよ。

 ハハハハハハハ。

寅子) ハハハ・・・。

 あっ、こちら笹寿司の・・・。

(よねはもういない)

笹山) ん?

 

**********

 

<猪爪家>

優三) 確かに、着物を取り返す

 のは難しいかもしれないね。

寅子) はて?

優三) 離婚が成立してないんでしょ?

寅子) 離婚裁判には勝訴したけど、

 控訴中とか何とか。

優三) あ~やっぱり難しい案件だね。

寅子) どうして?

優三) 民法第801条1項、

 「夫は妻の財産を管理す」。

 これこれ。法律上、結婚した時点で、

 妻は夫の管理下に置かれている。

 ほら、トラちゃんが大学で

 質問した・・・。

寅子) 無能力者?

優三) そう。

 結婚したら妻は社会的無能力者と

 なるため、夫は妻を庇護する義務

 があることを・・・。

寅子) そんなのすごく変!

 なぜ性別で区別するの?

優三) うん・・・ぼ・・・僕に怒んないで。

寅子) お母さんの形見なのに、あの

 暴力男が買ったものじゃないのに!

 筋が通らないじゃない! 結婚してい

 るってだけで、着物はあの男のもの

 になるってこと?

優三) 落ち着いて、深呼吸。

 吸って、吐いて、吸って、吐いて。

寅子) (深呼吸)

優三) そう、あの、トラちゃんが

 言ってることは、ごもっとも。

 でも、今の日本で結婚するという

 ことは、そういうことなんだよ。

 深呼吸! 吸って、吐いて、

 吸って・・・。

寅子) (深呼吸)

 

**********

 

花江) 最近仲よしよね、

 トラちゃんと優三さん。

直道) まあ、駆け落ちまで

 しようとした仲だからなあ。

花江) えっ?

はる) だから、それは違うって。

直道) 分かってんだよ、

 違うが、違うって。

はる) ごめんね、花江さん、

 こんな子で。

花江) いいえ。

はる) ああもう、そんな所で

 寝ちゃって。あなた、お布団

 敷いてありますから。はい。

(足音)

寅子) 罠だよ。

直言) えっ?

寅子) 結婚って罠。

花江) トラちゃん?

寅子) 結婚すると、

 女は全部男に権利を奪われて、

 離婚も自由にできないって誰か

 に教えてもらった? 教えてもら

 ってないよね?

(鼻息荒く去って行く寅子) 

花江) おやすみなさ~い。

 

**********

 

(部屋で枕を叩き付ける寅子)

(正座し、六法全書を開く)

(民法のページを見る)

寅子) 第801条、「夫は妻の財産を

 管理す。夫が妻の財産を管理する

 こと、能わざるときは、妻自ら之を

 管理す」。第802条、「夫が妻のた

 めに借財をなし、妻の財産を譲渡

 し・・・」。

 

**********

 

翌日。

 

女子部の学生たちの動揺を知って、

穂高先生が、新入生たちをなだめ

にやって来ました。

 

穂高) 法改正の遅れから、確かに、

 婦人弁護士誕生の日は遠のいた。

 君たちが、怒り悲しむのは当然だ。

 だが、法は必ず変わる。

 信じてほしい。君たちの進む道は

 明るい。胸を張り、前を向き、これ

 まで通り、勉学にいそしんでほしい。

一同) はい!

穂高) 山田君!

よね) おっしゃるとおり、いつかは

 法も変わるでしょう。ですが20年

 後30年後ということでは話になり

 ません。

穂高) うん、フフ・・・同じことを、

 さっき久保田君にも聞かれたよ。

 どんなに遅くとも、君たちが法学

 部を卒業するまでには必ず。

 私も協議の場に参加している

 から間違いはない。

 どうか、信じてくれ。

よね) 分かりました。

穂高) ほかには?

 猪爪君。

寅子) 法改正とは、

 関係がないのですが。

一同) えっ?

穂高) 構わんよ。

寅子) 昨日山田よねさんと一緒に、

 裁判の傍聴に行きまして。

梅子) えっ、そうなの?

寅子) 夫にひどい暴力を振るわれて、

 家から逃げ出して、離婚裁判を起こ

 していまして。裁判には勝訴したの

 ですが、夫が控訴していて、離婚は

 成立していない状況です。そんな中、

 お母様の形見のお着物や持参した

 ものを夫から取り返したいと、新た

 な訴えを起こされたようです。よね

 さんは絶対着物は返ってこないと

 言っていまして・・・。確かに、民法第

 801条1項に、「夫は妻の財産を管理

 す」、とあります。同条2項に、「夫が

 妻の財産を管理すること、能わざる

 ときは、妻自ら之を管理す」ともあり

 ますが、残念ながら、夫に管理能力

 がないとは、言い切れず。

よね) だから最初から無理と

 言ってるだろ。

寅子) それは分かってる。でも、

 どうしても納得できないんです。

 本当に無理なのでしょうか?

よね) 何だその質問は。

穂高) さあ、どうだろう。法廷に

 正解というものはないからね。

 

えっ、ないの、正解。

 

穂高) 正解を教えられたらいいんだが、

 すっきりとしない答えで、すまないね。

 そうだ、君たちならどう弁護するか、

 どんな判決が出ると思うか、考えて

 みるというのはどうだろう?

 どうだ? 面白そうだろ。君たちだって

 じ~っと座、飽きるだろうしな。

寅子) はい!

穂高) うん、よい返事だ。

 考えた者がいたら、来週の授業の

 前に、教えてくれたまえ。では解散。

 それぞれの授業に戻るように。

(戸惑う学生たちの中、

 一人、力をみなぎらせる寅子)

寅子) よしっ。

 

**********

 

クズだ。クズ中のクズだわ。腹たつわ~!

 

女は常に虐げられてバカにされ

ている。その怒りを忘れないた

めに、私はここに来ている。

 

すご~く分かる。怒りの炎がメラメラと燃

え上がってくるよね、ホント。上手に怒ら

せてくれる設定だよ。相手側の弁護士の

言い分がまた腹が立つったら。いやマジ

で最悪な法律だったんだなあ。知らなか

った。でも、今だって、今の民法を知って

いるとは言えないのよね・・・。怖い怖い。

 

結婚って罠。
結婚すると、女は全部

男に権利を奪われて、
離婚も自由にできないって

誰かに教えてもらった? 

教えてもらってないよね?

 

ガクガクブルブル。何て恐ろしい罠・・・。

知らないよね。そんな大事なこと、誰も

教えてくれないよね。学校で、習わない。

そしてそれは今も同じで。私たちは大事

なことを知らないでいるのかもしれない。

 

そして、何より驚いたのは、あのクズ男

を演じている中の人が、今昼の再放送

「ちゅらさん」での、和也君だったこと~。

確かに面影があるような・・・和也君が

病気になったのは、この前世の行いの

せいかと思ったり・・・(混ぜちゃダメ!)。

 

 

「虎に翼」関連ブログはこちらから↓

「虎に翼」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「虎に翼」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村