「ブギウギ」第123回~第26週「世紀のうた 心のうた」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ブギウギ」 第123回

第26週「世紀のうた 心のうた

 

 

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善一) もしも、君が本当に

 歌手をやめると言うなら、

 僕は君と絶縁します。

(スズ子の前から立ち去る善一)

 

**********

 

<喫茶店>

りつ子) そう。それは残念ね。

スズ子) えっ!?

りつ子) 何よ。

スズ子) あ・・・いえいえ、

 茨田さんやったら・・・。

 (りつ子のマネで)「あっ、そう。

 勝手にやめたら」とか言わはる

 と思うてましたわ。

りつ子) それはそうは思って

 はいるけど、あなたのことは、

 同志だと思ってきたから。

スズ子) 同志・・・。

りつ子) そう。歌手として女として、

 同じ時代を生きてきた同志。だから、

 あなたの、決断を、尊重します。私

 は、生涯歌い続けるわよ。年を取っ

 ても、一日でも長く、歌い続ける。

スズ子) はい。

 それでこそ、茨田さんや。

りつ子) それで? 当然、

 羽鳥先生に報告したのよね?

スズ子) はい。

 ホンマに引退したら、

 絶縁する、言われました。

りつ子) まあ・・・先生のお気持ちも

 分かるわね。先生は、歌を本当に

 愛してるから、先生にとって、

 歌い手は、歌の一部なのよね。

 歌が全てなのよ、先生は。

 

**********

 

ピアノ) ♪「東京ブギウギ」)

(ピアノを鳴らす善一)

(そっと見ている麻里)

 

**********

 

(帰宅するスズ子)

(門の前にタケシ)

タケシ) お疲れさまです。

 

**********

 

タケシ) 先日は、取り乱してしま

 って、本当に、すみませんでした。

(リビングで向き合った2人)

タケシ) 引退は、スズ子さんがよく

 よく考えられたことなのに、自分の

 思いだけが爆発してしまって・・・。

 僕は、正直、スズ子さんについた

 頃、スズ子さんの歌のよさが、よく

 分かりませんでした。でも、いつ頃

 からか、勝手にスズ子さんの歌を

 口ずさむようになって・・・そうする

 と、不思議と、元気が出るといい

 ますか・・・。どこに行っても通用し

 なかった僕を、励ましてくれたの

 が、スズ子さんの歌だったんです。

 だから、もっと、スズ子さんの歌を、

 聴きたかったんです。もっと、励ま

 してもらいたかった。

 愛子) 甘えん坊や。

(大野に微笑む愛子)

スズ子) ありがとうな。

 そんなふうに言うてもらえて、

 歌てたかいがありますわ。

タケシ) そんなふうに思っている

 のは、僕だけではありません。

 日本全国に、スズ子さんの歌

 に励まされた人たちがたくさん

 います。だから、その人たちに、

 お礼を伝えなきゃならないと

 思うんです。

スズ子) そのとおりやな。せや

 けど、どうやって伝えるんや?

タケシ) 新聞や雑誌の記者さん

 たちを集めて、きちんと発表の

 場を設けて報告しましょう。

スズ子) そんな大げさな! 

 恥ずかしいわ。

タケシ) いえ、福来スズ子は

 それくらいの歌手なんです!

大野) わだすも、そう思います。

愛子) 私もや。

スズ子) 分かりました。

 ター坊・・・あんた、知らん間に

 大人になったなあ。

タケシ) ああ~あ・・・。

 でもまだ、心の整理が・・・。(泣)

愛子) ん~よしよし。よしよし。

 

**********

 

数日後、カツオが留学先の

ヨーロッパから一時帰国し

たということで、スズ子は、

善一の家を訪ねました。

 

麻里) いっぱい食べなさい。

 ねえ。ごめんなさいね。

 スズ子さんが来るって知っ

 たらあの人、無理やり用事

 を作って出てったのよ。

 本当は気が小さいのよ。

スズ子) いえ・・・。ワテも、会い

 づらい思いはあったんでっけど、

 いつまでも、わだかまりがある

 んも・・・。

カツオ) 全くだよ。

 おやじはどうしちゃったんだ。

 スズ子さんを縛りつける権利

 なんてないじゃないか。

 年取って、頭が固くなっちゃっ

 たんじゃないか?

麻里) カツオと羽鳥はね、ゆうべ、

 あなたのことで大ゲンカよ。

カツオ) 全くおやじは、スズ子さん

 を自分のものか何かだと思って

 るんだよ。

 

**********

 

<喫茶店>

りつ子) 先日もその席で、

 黙ってる人がいたわね。

善一) え?

りつ子) いえ、こっちのことです。

 どうせ、福来スズ子のことでしょ?

 絶縁するなんて、おっしゃった

 そうじゃないですか。

善一) な・・・何だ、

 知ってるのかい。

りつ子) あの女の口は、

 綿よりも軽いです。

善一) みっともないまねを、

 してしまったのかな・・・。

りつ子) でも、絶縁はよろしく

 ありませんわね。

善一) そうなんだよ。

 よろしくないんだよ。

 ・・・なもんだから、ひとつ、

 君から福来君の引退を、

 覆すことはできないものかね。

りつ子) それは・・・

 できませんわね。

 ごめんなさいね、先生。

善一) いや・・・。

りつ子) でも、本当に、

 羨ましい関係ですわ。

善一) えっ?

りつ子) 先生は、私にもたくさん

 の名曲を書いてくださいました

 けど、やっぱり、福来スズ子な

 んです。あの子の歌を作って

 る時が、一番、楽しそうだった。

善一) いやいやいや、僕は

 どんな歌を作ってる時もね・・・。

りつ子) 分かってます。

 ワクワクされていたんでしょう?

 でもね、やっぱり、あの子なん

 です。そしてあの子も、先生な

 んです。

善一) 福来君も?

りつ子) 二人とも、存分に苦し

 めばいいって思いますわ。

 それより先生、そろそろ私にも

 新曲書いてくださいな。

 抜群にいいものを。

善一) 全く、君ってやつは・・・。

(小さく笑ってコーヒーを飲む善一)

 

**********

 

麻里) 結局のところ、羽鳥は、

 あなたに捨てられるのが怖い

 のかもしれないわね。

スズ子) す・・・捨てるやなんて、

 そんな・・・。

麻里) あなたがいなくなったら、

 自分の歌が作れないぐらいに

 思ってるのかもしれない。

スズ子) そんなことあらしま

 へん。先生は、ワテなんか、

 おらんでも・・・。

麻里) な~んか私、変に

 やきもちやいてしまいそう。

スズ子) えっ! え・・・麻里さん、

 やきもちやなんて、そんな・・・。

 ワテら、全然そんな関係とちゃ

 いまっから、ホンマに・・・。

麻里) 分かってるわよ。

 でもね、あなたたちの関係は、

 ほかに誰も入ることのできない、

 何て言うか・・・あなたたち二人

 が気付いていない、二人だけ

 の世界があるのよ。

スズ子) ワテ、麻里さんを、

 苦しめてましたやろか・・・。

麻里) ううん。そんなことない。

 私、あなたが大好きよ。

 歌手福来スズ子としても、花田

 鈴子っていう、人間としても、

 最高の友達だと思ってる。

スズ子) 麻里さん・・・。

麻里) いいでしょ?

 友達だと思っても。

スズ子) はい! うれしいです。

 あっ・・・せやからいうわけやない

 んでっけど、ワテ、記者さんたち

 を集めて、引退の、報告をする

 つもりです。今日、先生に、前も

 って言おう思たんでっけど・・・。

麻里) 逃げちゃったものね。

 それを知ったら、羽鳥が、どん

 な顔をするのか、見ものね。

スズ子) ちょっと、麻里さん!

 ワテ、それ思うと、

 心苦しいんでっせ!

麻里) 大いに二人とも

 苦しんじゃえ!

スズ子) ちょっともう!

 何ででっか、もう。はあ~。

(抱き合う二人)

麻里) きっと大丈夫よ。

 

**********

 

スズ子が、

引退を発表する日が、

やって来ました。

 

大野) はいお代わり。

愛子) ありがとう。

スズ子) 朝からよう食べるなあ。

大野) 愛ちゃんきっと、

 おっきぐなるど。

タケシ) おはようございます!

小田島) おはようございます。

スズ子) は~い上がってや!

 おはよう。

大野) おはよう。

スズ子) おおお・・・お~!

 珍しいな、3人で。

タケシ) ちょうどそこで会って。

大野) みんな、ごはん食べだのが?

一) 食べたよ。

 早くしろよ愛子。置いてくぞ。

愛子) うん・・・。ごちそうさま!

大野) そのままでいいがら。

愛子) うん。

スズ子) 愛子、忘れ物ないか?

愛子) うん。

 マミー、頑張ってくるんやで。

スズ子) ありがとう。

愛子) うん。

 

**********

 

<羽鳥家>

イネコ・カツコ) ごちそうさま。

麻里) うん。

善一) うん。

イネコ) 行ってきます。

麻里) 忘れ物ない?

カツコ) うん、大丈夫。

善一) 行ってらっしゃい。

麻里) 気を付けてね。

イネコ・カツコ) は~い。

善一) お代わり。

麻里) よく食べるわね、朝から。

善一) 何だか妙に腹が減ってね。

 何だろうね、今日は。

麻里) (小声で)虫の

 知らせかしらね・・・。

善一) ん? 何だい?

麻里) はい、どうぞ。

善一) うん。うん、うん。

麻里) どうせ分かることだから

 言っちゃうけど・・・。

善一) 何だい?

麻里) スズ子さん、今日、記者さん

 たち集めて、引退の発表をするそ

 うです。明日の新聞や何かには大

 きく出るでしょ。あなた、突然知っ

 たら、きっとショックをお受けにな

 るわ。そんなあなたを見てるのは

 つらいですからね。これでも一応、

 あなたを愛してますから。

 

**********

 

<記者会見の会場>

(控え室にスズ子とタケシ)

タケシ) じゃあ・・・行きましょうか。

スズ子) (頷く)

 

**********

 

スズ子と羽鳥をずっと近くで見てきた2人

がくしくも同じ事を言うのがね、良き良き♪

 

りつ子) 二人とも、存分に

 苦しめばいいって思いますわ。

麻里) 大いに二人とも
 苦しんじゃえ!

 

本気の嫉妬とまではいかないまでも、それ

なりにね、モヤモヤするというか・・・軽くヤ

キモチというか・・・羨ましいと思うことはあ

るよね~あの2人の関係には。だからこそ、

難しい。互いに大切に思う関係だからこそ、

それぞれに、譲れない思いがあるからこそ、

すれ違う思い。どちらの気持ちも分かるか

ら・・・うん、存分に苦しむしかないかもねw

 

 

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