「ブギウギ」 第101回
第21週「あなたが笑えば、私も笑う」
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大野) 大野晶子と申します。
今日がらこぢらで、家政婦として、
働がへでいただくことになりますた。
雇ってもらえんなら、
すぐにでも働ぎますよ。
スズ子) いやいやそやけど・・・。
晶子) せめて、試しに1日だげでも。
スズ子) ・・・分かりました。
ほなら、よろしくお願いします。
**********
(布団を並べ、眠っている
スズ子と愛子)
(食事の準備をする音)
スズ子) お味噌汁や・・・。
(飛び起きるスズ子)
スズ子) 何で?
**********
<台所>
スズ子) ちょちょちょ・・・大野さん!?
大野) おはようございます。
スズ子) 早ないでっか?
まだ、6時でっせ?
大野) 勝手が分がんねはんで、
早(はえ)ぐに来ますた。
スズ子) 「早ぐに」て・・・早すぎやろ。
**********
スズ子) ええ匂い。
大野) 食うが?
スズ子) 頂きます。
大野) うん。
**********
山下) おはようございます。
女性) おはようございます。
(表に、山下が来る)
**********
<玄関>
山下) おはようございます。
スズさん・・・?
大野) あっ、山下さんだべか?
山下) ええ・・・。
大野) おはようございます。
わだし、大野ど申すます。
今日がら家政婦どして働くんで、
よろすくお願いします。どうぞ。
山下) えっ?
**********
<茶の間>
山下) あ・・・スズさん。
スズ子) あっ、山下さん、
おはようございます。
山下) 誰でっか?
スズ子) 大野さんです。
茨田さんが紹介してくれた、
お手伝いさん。
(口のまわりを、ごはん粒
だらけにした愛子)
大野) お嬢さん。
食事は、ゆっくり、お行儀よぐ
食うんですよ。ねえ。
(ごはん粒を拭き取る)
大野) 福来さんも。
(スズ子の胸にごはん粒)
スズ子) はい。
山下) えらい勢いやな。
**********
スズ子) あっ、山下さん、
お待たせしました。
大野さん、ほんなら、
行てきます。
大野) どごさ行がれるんだべ?
スズ子) 「どごさ」て、仕事に
決まってまっしゃろ。
今日は映画の試写会に行って、
そのあと、コロンコロンレコードへ。
大野) そんでねえべ・・・。
スズ子) うん?
大野) お嬢さんは、はい、
お留守番です。なあ。
スズ子) いやいや、愛子に
お留守番はまだ早ないでっか?
大野) そいだばわだしが
来た意味がねえ。
スズ子) いや、いやいやいや・・・
あの、大野さんには家のことして
もらえるだけで十分助かりますし、
愛子のことはまだワテが・・・。
山下) スズさん!
お嬢のことも、大野さんに
お願いしたらどうでっか?
スズ子) せやけど・・・。
ものは試しです。大野さんが
面倒見きれんかった時は、
また連れ出せばよろし。
大野) んだ。
愛子) マミー。
(手を伸ばす愛子)
大野) 大丈夫大丈夫。
マミー、お仕事だよ。
なあ? すぐ帰ってくる。
待ってるべし。なあ?
(こらえるスズ子)
スズ子) 大野さん、
お任せしてもよろしいか?
大野) もぢろんだ。
お仕事、行ってらっしゃいませ。
スズ子) 愛子、マミー、お仕事
行ってくるからな。大野さんと、
お利口さんにしててな。
愛子) マミー!
スズ子) すぐ、帰ってくるからな!
泣いたらあかんで!
愛子) マミー!
山下) 大野さん、お願いします。
じゃあスズさん、行きまひょ。
はいスズさん行きましょ。
スズ子) 行てきます。行てきます。
愛子) マミー!
スズ子) 行きましょう!
大野) マミー行ってらっしゃ~い!
**********
<試写室のスクリーン>
(映画のタイトルが出て、
タナケンとスズ子の名前が出る)
(緊張する座席のスズ子)
(映画の画面)
スズ子) 「アホんだらぁ!」。
棚橋) 「何だこんちきしょ~!
亭主に向かってアホだあ!?」。
(笑い声)
スズ子) 「亭主面するんやったら
銭持ってこんかい!」。
棚橋) 「銭ならお前が稼ぎゃ
いいだろうがよ!」
スズ子) 「これ以上どない
せえいうねん!」。
**********
スズ子) ♪「恋はいつも回り道よ
素直になれずに いつもごめんね」
棚橋) ♪「俺の方こそ いつもゴメン
いつまでもここで 君をみていたい」
2人) ♪「わが心の ただ二人よ」
(拍手)
プロデューサー) 棚橋先生、そして福来
さん、この作品に出演してくださって、
本当にありがとうございました。
これは大ヒット間違いなしですよ!
棚橋) 福来君、君のおかげだよ。
スズ子) いや、ワテは、皆さんに、
ご迷惑ばかりで。
棚橋) そんなこともう、みんな
忘れてるよ。この時のために、
頑張ってきたんだ。
スズ子) 皆さんのおかげです!
ホンマ、おおきに!
(拍手)
**********
スズ子) 棚橋先生!
棚橋) うん?
スズ子) ホンマに、
お疲れさまでした!
棚橋) うん。じゃあ、またね。
スズ子) はい。
山下) いや~ホンマにええ映画に
なってましたなあ。現場ではよう
分からんけど、音楽がついたら
全く違う・・・。スズさん、どうかさ
れました?
スズ子) 愛子、お昼、ちゃんと食べ
たやろか? また好き嫌い言うて、
大野さん、困らせてへんやろか?
大野さんていくつなんやろ?
あの子、すばしっこいでえ?
台所で、何やひっくり返したり、本、
ぶちまけたり、縁側まで走って転
んでしもたら、また頭にケガしてし
まうかもしれへん思て・・・。
大丈夫やろか?
山下) 大丈夫やないのは
スズさんやがな。
落ち着いてください。
スズ子) ホンマは、ワテ、映画の
最中も、ちょいちょい愛子のこと
を思い出してしもて・・・。
山下) はあ~そないに心配でっか。
スズ子) 心配に決まってるやろ!
母親やねんから。あの子に何か
あったらワテの責任。それこそ、
母親失格や!
山下) スズさん! 分かりました。
スズさんは、先にお帰りください。
コロンコロンレコードの打ち合わせ
はワシ一人で行きます。
スズ子) よろしんでっか!?
山下) ちゃんと説明しときます、
ワシから。隣でソワソワされたら、
こっちが落ち着かへん。
スズ子) あ~おおきに!
ホンマ、おおきに! すんまへん!
(駆け出すスズ子)
山下) (ため息)
**********
(家に向かって全速力で
走るスズ子)
スズ子) 愛子~!
**********
スズ子) 愛子、ただいま!
大野) うちの中は走らねごど。
ほごりが立ぢます。
スズ子) すんまへん。
せやけど、ああ・・・よかった~。
大野) どうすたんですか、慌てて。
スズ子) いや、愛子に、何かあったら
思て・・・。いや、大野さんを信用して
へんわけやないんですよ? ただ、
迷惑かけてることもあるやろし、ほら、
うちの愛子は、おてんばなとこがあり
まっさかい。
大野) お嬢さんは、
お利口ですたよ。
スズ子) ホンマでっか?
大野) ねえ愛ちゃん。
愛子) うん! はい、マミー。
(大野と一緒に畳んだ洗濯物を
スズ子に渡す愛子)
スズ子) よかった・・・。
(障子を見る)
スズ子) あっ、大野さん、これ。
大野) 障子、張り替えだんです。
愛ちゃんにも手伝ってもらってね。
愛子) うん。
(回想)
大野) わあ、おっきいね。
愛子) うん。
(花の形に切った紙を
障子に張る愛子)
愛子) それ、愛ちゃんがはったの。
大野) 女の子だもの、お花の
障子は、破きませんよ、きっと。
(障子に触れるスズ子を見て、
キョトンとする愛子)
(スズ子が、ポロポロ
涙をこぼしている)
スズ子) 何や・・・。何やこれ。
大野) ずっと一人で、
頑張ってきたはんでね。
(スズ子の手を握る大野)
大野) これがらは、
わだすがいます。頼ってけ。
スズ子) よろしんですよね・・・頼って。
(大きく頷く大野)
スズ子) おおきに。(泣)
ホンマに、おおきに。今後とも、
よろしゅうお願いします。
大野) こぢらこそ。
スズ子) へへ・・・。
(ニッコリ、スズ子に抱きつく愛子)
スズ子) あはは!
おおきに。
(スズ子の背中を撫でる大野)
**********
<夜>
(添い寝をするスズ子)
スズ子) ♪「あなたがほほえむ時は
私も楽し あなたが笑えば 私も笑う
ヘイヘイ 二人で笑って暮らせば
ラッキーカムカム センチな唄など
皆(みん)な忘れて ワッハッハッ
ハッハッハッハ ワッハッハッハッ
ハッハッハ エヘヘ ウフフ オホホ
イヒヒ ラランラララララ」。
(すやすや眠っている愛子)
スズ子) 「あなたが笑えば
私も笑う」。「ヘイヘイ」。
(愛子のほっぺをツンツンする)
**********
<朝>
スズ子) よし! へへっ。
愛子。マミーお仕事頑
張ってくるからな。
愛子) バイバイ。
スズ子) うふふふ。
大野さん、よろしくお願いします。
大野) 任せてけろ。
山下) ほなら、行ってきます。
スズ子) 行てきます。
大野) 行ってらっしゃいませ。
愛子) バイバイ。
スズ子) あっはっはっは!
山下) はははっ!
(手をつなぎ、笑顔でスズ子を
見送る愛子と大野)
**********
親離れより、子離れできないスズ子の
ほうが問題だったのが明らかだったね。
でも、何もかも一人で抱えていたら、不
安になるのは当然のこと。悪い想像ば
かりしてしまう、悪循環に陥るんだよね。
「案ずるより産むが易し」と言うように、
試してみれば、あ~らビックリ。なんと
いうことでしょう! あの愛子ちゃんが、
ちゃんとお留守番、できましたってさ♪
家の中で、子どもに何か役割を与えて
あげることは大事なんだって。心理学
の先生が昔そんなことを言ってたっけ。
大人も子どもも、その集団での役割と
いうか・・・役に立てたら、うれしいしね。
さすが、茨田さんが推薦するだけある
ベテラン家政婦大野さん、グッジョブ!
あなたがほほえむ時は私も楽し
あなたが笑えば私も笑う ヘイヘイ
二人で笑って暮らせば
ラッキーカムカム
いい歌詞だね~。本当にスズ子と愛子
の歌だね~。羽鳥先生もグッジョ~ブ。
早く、歌声が聴きたいなあ。楽しみ~♪
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