「ブギウギ」第94回~第20週「ワテかて必死や」 | 日々のダダ漏れ

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「ブギウギ」 第94回

第20週「ワテかて必死や

 

 

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<おミネたちの住みか>

おミネ) で? 話ってのは何だい?

スズ子) あの~。

 今日は・・・ええ天気でしたなあ!

ラン) 何言ってんだよ!

 今にも雨が降り出しそうだったよ。

スズ子) はい。はい・・・。

 あの~誤解を解きたいんです。

 ワテは、あんたさんらを、決して、

 見下してるわけやありまへん。

 見下すも何も、おミネさんが言わ

 はるように、ワテは、あんたさん

 らのことを、よう分かってへん。

おミネ) 何だい、今度は

 開き直るつもりかい。

スズ子) そうやない。せやから、

 ちゃんと、腹割って、話したいん

 です。

おミネ) フッ。

 腹割ったところで、アタイらと

 あんたじゃ立場が違うのさ。

 分かり合えるとは思えないね。

スズ子) 立場て、何や・・・。

 そんなん、関係あらしまへん。

おミネ) じゃああんた、好きでもない

 男に抱かれたことあんのかい?

 戦争で家族を亡くし、亭主を亡くし、

 金もない、食いもんもない中で、

 アタイらはそうまでしなきゃ生きら

 れなかったんだ。誰かが勝手に

 始めて、勝手に負けた戦争だろ?

 アタイらは巻き込まれただけ。こ

 んな女にしたのは誰だい!? そ

 れなのに、街に出りゃ銀バエ見る

 ような目で見られて、口汚くのの

 しられるなんて日常茶飯事だ。石

 を投げるやつまでいるんだ。そん

 な汚い世間に持ち上げられて、

 お気楽に歌ってるあんたとは

 立場が違うっつってんだよ!

 分かったら帰んな。

ラン) 帰れ。帰れ!

マキ) 帰れ!

タマ) 帰れって!

 早く帰るんだよ!

ラン) 早く帰るんだよ!

マキ) 帰れ!

スズ子) お気楽なんかやない!

 お気楽て・・・そちらさんこそ、ワテ

 の気持ちなんか、何も、分かって

 へんやないか。

おミネ) 何だい急に。

 随分ナマな口きくじゃないさ。

スズ子) ワテかて死に物狂いや!

 病気でお母ちゃんが死んで、

 戦争で、弟が死んで、しまいには、 

 一番、大切な人まで、結核で死ん

 でしもた。愛助いうねん。祈っても、

 拝んでも、愛助さんにはもう会わ

 れへん。いまだに、あの人の丹前

 抱いて寝てるわ。せやけど、ワテ

 には、愛助さんが残してくれた、

 赤ん坊がおる。何があっても、育

 てなあかんねん。お気楽に見え 

 るか知れんけど、娘を、守ろう思

 たら、寂しい悲しい言うてられへ

 ん。つろうても、へこたれそうにな

 っても、笑て歌うんや。(涙)

 そら、あんたさんらとは、立場が、

 違うかもしれへん。せやけど・・・

 ワテかて必死や!

おミネ) そうかい。あの楽屋にい

 た赤ちゃん・・・女の子かい。

スズ子) 愛子、いいます。

ラン) アタシもさ、亭主が戦死して

 しばらくは、あの人の寝巻きを抱

 いて寝たもんだよ。かすかに匂い

 が残ってる気がして、洗えなかっ

 た・・・。

タマ) うちには仏壇も写真もなかっ

 たからさ、アタシがお父ちゃんの

 似顔絵描いて、壁に貼っつけてた

 のよ。けどひょっとこにそっくりだっ

 て、みんな手ぇ合わせるたんびに、

 吹き出しちゃって。

(笑い声)

マキ) さっきは、帰れなんて

 言って、ごめんよ。

スズ子) よろしんです。

 ワテの方こそ、急に、押しかけて、

 すんまへんでした、はよ帰らな。

ラン) せっかく来たんだ。コーヒー

 の一杯ぐらい、飲んでいきなよ。

タマ) ねっ、もうちょっと話そうよ。

スズ子) おおきに。

 せやけど、あかんのです。

 娘が待ってる。マネージャーに

 預けっぱなしであの子、寂しい

 思いしてるかもしれへんから。

 あの子には、ワテしか、おらへ

 んから。

 

**********

 

<ガード下>

おミネ) あんたを、

 誤解してたみたいだね。

 甘く見て、すまなかった。

スズ子) ワテこそ、言いたいこと

 言うたら、すっきりしました。

 誰にも、言われへんかったのに、

 見ず知らずの、皆さん相手に・・・。

 甘えてしもたみたいで、すんまへん。

おミネ) ああ・・・たまには愚痴ぐらい

 言わなきゃ、やってらんないだろ。

 流行歌手も、大変だね。

スズ子) それでも、笑て歌てたら、

 ホンマに、楽しなるんです。

 幸せが、向こうから来てくれる。

 そう、思てるんです。

 「福が来る」で、福来スズ子。

 死んだお母ちゃんが付けてくれ

 ました。

おミネ) 確かにね。

 何か希望を持って、自分から笑わ

 ないと、生きていけないもんね。

 

**********

 

(家に帰ったスズ子)

スズ子) 愛子、遅なってごめんな。

(ほっぺにキス)

山下) さっき、やっと寝ましたんや。

 赤ん坊を寝かしつけんのも、

 難儀なもんですなあ・・・。

スズ子) ホンマに、助かりました。

山下) では、

 お役御免ということで・・・。

スズ子) すんまへん。

山下) お先に、失礼しま・・・。

(ぎくしゃくする足腰で出ていく山下)

(愛子の寝顔を見つめるスズ子)

(ふくふくのほっぺを指先で撫でる)

 

**********

 

<ガード下>

達彦) ♪「海を渡り響くは 

 東京ブギウギ ブギの踊りは」

少年) おい! もうかってるか?

達彦) 関係ないだろ。

少年) ここいらは俺たちのシマだ。

 勝手に商売されちゃ、困るんだよ!

 オラァ!

達彦) 何すんだ! やめろ! 返せ!

少年) これは、

 所場代としてもらっとく。

達彦) 冗談じゃねえぞ!

スズ子) ちょっと、

 山下さん、山下さん。

(抱っこした愛子を山下に預ける)

山下) う・・・うん。

スズ子) ちょ、

 何してんねんなあんたら!

少年) 逃げるぞ。

スズ子) おい!

 あんた、大丈夫かいな?

 血ぃ出てんで。

達彦) こんくらい何でもねえや。

山下) どうした、坊主。

 何があったんや。

達彦) 大事な売り上げとられち

 まった。くっそ! あいつら・・・。

スズ子) あかん!

 もっとひどい目に遭うたら、

 商売もでけへんようになるで。

 今日は、おとなしゅう帰ろ。

 おばさんが、家まで送るさかい。

達彦) 一人で帰れるよ。

スズ子) ちょ・・・ケガしてるやろ?

 無理したらあかん。なあ。

 

**********

 

(達彦を支え、

 細い路地を行くスズ子)

スズ子) 大丈夫か?

達彦) うん。

スズ子) ここ?

達彦) うん。もう大丈夫。

 送ってくれてありがとう。

スズ子) 商売するんやったら、

 場所かえた方がええで。また

 危ない目に遭うかもしれへん。

タイ子) 達彦? 帰ったの?

 (咳き込み)

達彦) うん。ただいま。

 

**********

 

タイ子) (咳き込み)

 達彦、膝どうしたの?

達彦) 何でもないよ。

(窓の隙間から、家の中が見える)

(スズ子と母親の目が合う)

スズ子) タイ子ちゃん!

 タイ子ちゃんやないの! 何で!?

 あんた、タイ子ちゃんの子かいな!

(背を向ける、布団の上のタイ子)

達彦) お母ちゃん、

 このおばちゃん知ってるの?

スズ子) タイ子ちゃん、

 久しぶりやなあ。お母ちゃんの、

 お葬式以来やんな。結婚して、

 東京行く言うてたけど・・・こんな

 近くにおったやなんて・・・。

 タイ子ちゃん?

タイ子) どなたさんでしょう?

スズ子) な・・・何言うてんねん。

 ワテや! スズ子や!

タイ子) すいませんけど、

 帰っていただけますか?

スズ子) タイ子ちゃん・・・

 一体、何があったんや?

(鋭い眼差しを向けるタイ子)

スズ子) タイ子ちゃん? えっ?

(押しだそうとして倒れ込むタイ子)

スズ子) タイ子ちゃん、

 無理したらあかん。

タイ子) 帰って!

スズ子) 何でや?

タイ子) お願いやから、

 ほっといてください。

スズ子) タイ子ちゃん!

タイ子) スターさんには関係

 あらへん。施しを受ける

 義理はありません。

(締め出されたスズ子)

(唇を結び、歩き出す)

(路地の先で振り返る)

 

(回想)

タイ子) ウチも、スズちゃんとこ

 みたいなにぎやかな家庭を

 つくりたいわ。

スズ子) タイ子ちゃんやったら、

 きっと楽しい家庭になるわ。

 はよ出てきいな。

 

(路地に立ち尽くすスズ子)

 

**********

 

♪「話し合いましょう~」

 

・・・と、スズ子が歌い出したわけではない

けれど、やっぱりね、話せば分かる人たち

だったね。みんな、生きるのに必死なだけ。

 

パンパンガールと和解した後は、ケガした

靴磨きの少年、達彦を家に送り届けたとこ

ろで、母親が幼なじみのタイ子だと分かる

スズ子の図~。感動の再会・・・とはならず、

「どなたさんでしょう?」と言われ、しまいに

追い出されるスズ子。まあ・・・そうなるよね。

タイ子ちゃんの気持ちは、痛いほど分かる。

そして「えっ、何でや?」ってなるスズ子の

気持ちも分かる。分かるから・・・タイ子ちゃ

んの気持ちは分かるけど、スズ子はあきら

めない人だからね。覚悟しいや~(違うw)

 

 

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