「ブギウギ」第95回~第20週「ワテかて必死や」 | 日々のダダ漏れ

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「ブギウギ」 第95回

第20週「ワテかて必死や

 

 

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タイ子) お願いやから、

 ほっといてください。

スズ子) タイ子ちゃん!

タイ子) スターさんには関係あらへん。

 施しを受ける義理はありません。

(再会したタイ子に拒絶されたスズ子)

 

**********

 

<夕方・ガード下>

(膝を抱えた達彦)

スズ子) 靴磨き頼むわ。

達彦) よそへ行きなよ。

スズ子) 何やあんた、インチキ

 やめた思たら、今度はお客を

 選ぶ気ぃかいな。 

達彦) 母ちゃんに叱られるんだ。

スズ子) タイ子ちゃんには、

 黙っとったらええやろ? 

 頼むわ。靴がピカピカやと

 気合い入んねん! なっ!

達彦) 分かったよ。

 

**********

 

達彦) こないだは、

 うちの母ちゃんがごめんよ。

スズ子) しゃあない。ワテの方こそ、

 ズカズカ上がり込んで、堪忍やで。

達彦) まさか、おばちゃんが、

 母ちゃんと知り合いだとは

 思わなかったよ。

スズ子) ワテも驚いたわ。

達彦) おばちゃん、

 福来スズ子なんだろ?

スズ子) おっ、よう気ぃ付いたな。

達彦) 前に、歌手だって言ってた

 からさ。それに、母ちゃんが、

 「東京ブギウギ」は嫌いだって。

 歌うと怒るんだ。

 それで、ピンと来た。

スズ子) ほうか・・・。

 やっぱり、タイ子ちゃんには、

 嫌われてしもてたか。

達彦) でも、俺は好きだよ、

 「東京ブギウギ」。

スズ子) ホンマかいな。

 タイ子ちゃんと、最後に会うた時、

 あんたはまだ、おなかの中でな。

達彦) おなかの中?

スズ子) そうやでえ。タイ子ちゃん、

 あんたを産んだら、東京へ行く

 言うて、うれしそうにしてたんや。

達彦) へえ~。

スズ子) お父ちゃんは、

 どないしたん?

達彦) 戦死したよ。

 父ちゃんが、死んだ時も、

 母ちゃんが病気になった今だって、

 誰も助けちゃくれなかった。

 親戚もみんな死んでしまって・・・。

スズ子) これからは、おばちゃんを、

 頼ってくれてええで。

達彦) どうして?って・・・。

スズ子) どうしてって

 そら、ワテと、タイ子ちゃんは、

 心の友やからや。

 助けるんは当たり前や。

 ちょうど、あんたくらいの頃、

 毎日一緒やってんで。

達彦) へえ~。

 

(回想)

タイ子) 鈴ちゃんみたいに歌がうま

 かったら、花咲行きたかったわ。

鈴子) 花咲? ・・・って何?

 

スズ子) それが全ての始まりや。

 タイ子ちゃんがおらへんかったら、

 ワテは、福来スズ子になってない。

 うん、そうや! タイ子ちゃんは、

 福来スズ子の、生みの親や。

達彦) そりゃすげえや。

スズ子) そうやで、

 あんたのお母ちゃんはな、

 ホンマにすごい人なんやで。

達彦) うん。

スズ子) そんなタイ子ちゃんが、

 病気のままで、ええわけない。

達彦) (頷く)

スズ子) (頷く)

達彦) あいよ。いっちょ上がり!

スズ子) おおきに。

 あっ、ホンマピカピカや!

 お代は、6円やったな。

達彦) 要らないよ。

スズ子) そらあかん!

 お母ちゃんのためにも、しっかり

 稼がなあかんのやから。

達彦) うん。

スズ子) はい。

達彦) ありがとう。

スズ子) 達彦、おばちゃんと話して

 くれて、ホンマにおおきに。お母ち

 ゃんのこと、きっと大丈夫やからな。

達彦) うん。

 

**********

 

<雑炊の屋台>

スズ子) 急にお誘いしてしもて、

 すんまへん。話聞いてほしいて。

おミネ) こっちは構わないけどさ、

 どうしたんだい?

スズ子) 幼なじみを、

 助けたいんです。

 この前、偶然再会しまして、

 えらい、変わり果ててしもて・・・。

 行商しながら、息子を一人、

 育ててたみたいなんでっけど、

 今は、病気で、寝たきりなんだす。

おミネ) ふ~ん。

スズ子) 力に、なりたいんでっけど、

 避けられてしもて・・・。

おミネ) そりゃ、そうだろうね。

 貧乏して、病気して、変わっちまった

 自分の姿なんか、見られたかないさ。

スズ子) そやけど、そう言うてる間に、

 具合は悪なる一方や。

おミネ) アタイらも同じさ。施しを受け

 るんじゃなくて、自分らの力でなん

 とかしたいんだよ。だから石投げら

 れても、奥歯食いしばって、自分ら

 で商売してんだから。

スズ子) 商売・・・。

(足元を見るスズ子)

スズ子) おミネさん、ワテの頼み、

 聞いてくれまへんか?

 

**********

 

(靴磨き仲間が、達彦を見る)

少年) ちくしょう!

(パンパンガールの行列)

女性) 楽しみだわ。

ラン) へえ~なかなか

 筋がいいじゃないか。

 いつもの靴磨きより

 上手かもね。

マキ) あのじいさんスカート

 のぞくから嫌いなのよ。今度

 からは、この達彦をひいきに

 しようかね。

タマ) 達坊、よろしく頼むよ。

達彦) うん。

ラン) 何照れてんだよ。

女性) かわいいなあ。

女性) かわいらしいねえ。

スズ子) 何や、無理言うてしもた

 みたいで、すんまへん。

おミネ) 無理なもんか。ハイヒール

 はアタイらの商売道具。ピカピカ

 じゃなきゃ様になんないからね。

スズ子) これで、病院代が稼げたら、

 タイ子ちゃんの病気も、はよようなる。

少年) おい、何だよあれ。

スズ子) うん?

 あの、悪ガキども、また来よった。

おミネ) え?

スズ子) 達彦の商売に難癖つけて、

 売り上げを巻き上げよるんです。

おミネ) なるほど。

(突撃するスズ子を止めるおミネ)

(肩で風を切って行く)

おミネ) 何だいあんたら。

 文句の一つも言いたそうだね。

少年) いや・・・ここいらは、

 俺たちのシマで・・・。

おミネ) そりゃ変だ。ここいらは確か、

 黒川組のシマだったはずだけどね

 え。あんたら、組長に話は通してる

 のかい? もし勝手なことしてるん

 だったら・・・! ひどい目に遭うよ。

 あんたら、弱い子から金を巻き上げ

 るなんてするもんじゃない。男だっ

 たら自分らの腕で、堂々と商売する

 もんだよ。

2人) はい!

おミネ) 分かったらとっとと消えな。

2人) はい!

少年) 行くぞ。

おミネ) 次は見逃さないからね!

少年) ペンペン!

少年) ベェ~!

おミネ) くそガキどもが!

スズ子) みんな生きるのに必死や。

(せっせと靴磨きをする達彦)

 

**********

 

<路地>

スズ子) 病院代には、まだまだ

 足らへんやろなあ。

達彦) それでも一日でこんなに

 稼いだのは初めてだ。おねえ

 ちゃんたちも、ひいきにしてくれ

 るって言ってたし、おばちゃん

 ありがとう。

スズ子) お母ちゃん、

 喜ぶとええな。

達彦) うん。

 お母ちゃんただいま。

 

**********

 

タイ子) お帰り。

達彦) 母ちゃん見てくれよ、

 今日の売り上げ。

(窓の隙間から見るスズ子)

タイ子) あら・・・いつもより

 だいぶ多いじゃない。

達彦) 俺が稼いだんだよ。

タイ子) 一日で?

達彦) そうさ!

タイ子) あんたまさかこれ、

 どっかから盗んできたんじゃ・・・。

達彦) 本当だってば! 

 本当に俺が・・・。

タイ子) 返してきなさい。こんな

 お金お母ちゃんうれしくない!

スズ子) ホンマや!

タイ子) またあんたか。

 ひょっとして、このお金も

 あんたが・・・?

スズ子) 違う。これは、ホンマに、

 この子が稼いだお金や。ワテは、

 お客さんを紹介しただけや。

タイ子) 手助けやなんてやめて。

スズ子) 何でや!?

タイ子) 他人のあんたには関係ない。

スズ子) またそやって、ワテのこと

 知らんぷりすんのか。

タイ子) 帰ってください。

スズ子) ほなら、思いださしたる。

(上がり込んで、布団の前に座る)

スズ子) ワテの名前は、花田鈴子や。

 大阪の、福島にある、はな湯の娘で、

 あんたの、同級生で、大親友やった。

 せやろ?

(目をそらしたタイ子)

スズ子) 毎日、よう、

 一緒に遊んだなあ。

 天神さんのお祭り行て、お面買うて、

 綿菓子食べて・・・。

タイ子) やめて。

スズ子) ワテは、タイ子ちゃんのこと、

 よう覚えてんで? 一年生で、転校し

 てきたワテに、初めて、声かけてくれ

 て、それから、ず~っと、大好きや。

 お母ちゃんは、芸者さんしてはって、

 きれいな人やった。

 ワテら、一生懸命、お稽古したなあ。

タイ子) やめて!(泣)

(タイ子を抱き締める)

スズ子) やめへん!

 片思いしてた、あいつ・・・

 あいつ誰やった?

 あいつに、恋文、出す出さへんで、

 傷つけてしもたこともあったな。

タイ子) (泣)

スズ子) せやけど、

 ちゃ~んと、許してくれて。

 タイ子ちゃんは、

 優しい優しい子やった。

タイ子) (泣)

スズ子) なあ。そやろ?

タイ子) 何やのあんた・・・。

 ホンマ・・・ホンマひどいわ・・・。

 そんなん言うたら、

 ますます惨めやわ。

 ウチ、もうボロボロや・・・。(泣)

 お母ちゃんは、空襲で死んで、

 旦那さんは戦死した。ほかに

 身寄りもないまま、一人息子

 働かして、生きていくのに、

 精いっぱいや・・・。それやのに・・・

 こんな不幸のどん底にいてんのに、

 聞こえてくんねん。どこにいたかて、

 あんたの「ブギウギ」いう歌が。

 地べたはいつくばって、なんとか

 生きてんのに、夢かなえたスズ

 ちゃんとウチとでは、天と地や・・・。

 

**********

 

助けたい。でも助けるって難しい。それが

長期的に必要な助けならなおさらに・・・。

焼け石に水の施しでは意味がない。本当

に立ち上がれるようになれる手助けが必

要。自らの力で収入を得る手だてが必要

なんだよね。自分で何とかしたいのよね。

 

アタイらも同じさ。施しを受けるん

じゃなくて、自分らの力でなんとか

したいんだよ。だから石投げられ

ても、奥歯食いしばって、自分らで

商売してんだから。

 

経済が回るように応援するっていうのも、

大事な支援。達彦も、靴磨き頑張れ~!

 

 

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