「ブギウギ」第92回~第20週「ワテかて必死や」 | 日々のダダ漏れ

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「ブギウギ」 第92回

第20週「ワテかて必死や

 

 

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スズ子) ♪「君も僕も

 愉快な東京ブギウギ」

 

昭和23年、善一がスズ子に

送った「東京ブギウギ」は、

明るいブギのリズムが人々の

心をつかみ、空前の大ヒット。

 

スズ子の歌声は日本中に

響き渡り、戦後の混乱の中、

先行きの見えない多くの

日本人に、生きる勇気と希望を、

与えることになったのです。

 

スズ子) ♪「東京ブギウギ

 リズムウキウキ

 心ズキズキ ワクワク

 世界のうた楽しいうた

 東京ブギウギ」

 

**********

 

(楽屋へ戻るスズ子)

スタッフ) お疲れさまです。

スズ子) お疲れさまです。

 お疲れさまです。

(愛子の泣き声)

 

**********

 

<楽屋>

スズ子) はあ~!

 愛子、お待たせ!

 会いたかったか? 

 会いたかったなあ。

 お母ちゃんも会いたかったで!

 ん~!(キスの音)

山下) スズさん、このお嬢は、

 ワシの手に負えまへんわ。

 日に日に泣き声も大きなって、

 客席にまで届いてしまうんや

 ないかとヒヤヒヤもんで。

スズ子) あっはは! 山下さん、

 今更何言うてるんでっか。

 そんなん当たり前や。

 この子は、福来スズ子の娘やで。

 なっ、愛子!

(泣き声)

スズ子) お~ほほっ。

 よしよしよしよし。

 

**********

 

スズ子) よっこいしょっと!

山下) スズさん、四六時中 

 その格好で肩凝りまへんか?

スズ子) へっちゃらや。何やったら

 肩凝るほどうれしなるわ。

山下) はあ~母は強しでんなあ。

 ワシはもう、足腰、

 いかれそうですわ。

スズ子) いつもすんまへん。

 こないして舞台に立つわけにもい

 かへんしなあ。愛子、どないする?

 お母ちゃんと、デュエットしよか。

(おんぶでダンス)

スズ子) ふふっ!

山下) ふふふふふ・・・。

スズ子) あっ、そや、山下さん。

 羽鳥先生から連絡ありました?

山下) 新曲の件ですわな。

 それが、ウンともスンとも・・・。

 すぐに催促しておきますさかい。

スズ子) そうでっか・・・。

 まっ、新曲がのうても、まだまだ

 「東京ブギブギ」でワンマンショー

 盛り上げたらええ話でっけど。

山下) え~!

 何をのんきなこと言うてんでっか。

 「東京ブギウギ」が盛り上がってる

 今やからこそ、新曲が欲しいんです。

スズ子) ほう。

山下) ブギの女王の次の一手は、

 大注目や! そこへ生きのよい

 新曲を投入して、まだまだ勢い

 づいていかな!

スズ子) ほうか。ほなら、先生にも

 ふんばってもらわなあきまへんな。

山下) うん!

スズ子) なっ!

山下) なっ。

 

**********

 

「東京ブギウギ」の大ヒット以降、

羽鳥善一は、レコード、舞台、

映画音楽などの作曲で大忙し。

スズ子の新曲に手をつける

余裕など、ありませんでした。

 

男性) 羽鳥先生、作曲の進み

 具合はいかがでしょうか?

善一) 今やってます。

男性) ではお手を止めずにお聞き

 ください。今度の映画は、若者の

 未来と希望を描いた青春偶像劇

 です。観客が前を向けるような、

 爽やかな音楽を是非お願い・・・。

男性) 先生! 弊社ビーナスレコード

 の新人に書き下ろしていただく新曲

 もどうか、「東京ブギウギ」みたいな

 感じでお願いします。そうだなあ・・・

 「草津ブギウギ」なんてどうです?

男性) 羽鳥善一の本領は、舞台

 音楽にあると信じております。

 我が劇団、モダンタイムの新作

 では・・・。

善一) 皆さん!

 お待たせして申し訳ない。

 だが、催促されても、おいそれと

 曲が上がるもんじゃありません。

 今は信じてお待ちください。

男性) もちろんです! しかし、

 そろそろ曲のさわりだけでも、

 お聴かせいただければ・・・。

善一) 信じてお待ちください。

男性) 承知いたしました。

山下) 羽鳥先生!

善一) ああ山下さん。

山下) 福来の新曲、進ちょく状況を

 確認させていただきたいのですが。

善一) もちろん順調ですよ。

山下) そうでっか。ほなら、一節

 聴かせていただけると・・・。

善一) 信じて・・・! お待ちください。

 

**********

 

<夜>

スズ子) 今日のお客さん、歌いだしの

 反応が、いまいちでなあ、お母ちゃん、

 ちょっとだけ、不安になってしもてなあ

 ・・・。「愛子、どないしてるかな~?」

 て、あんたの顔が見たなってな。

 楽屋の愛子に聴かそう思て、いつも

 より、大けえ声で歌たんやで。

 聞こえたか? 聞こえたか?

(スヤスヤ眠る愛子)

スズ子) やい、返事せい。

(笑って、ほっぺにキス)

 

**********

 

<楽屋>

鮫島) お忙しい中、取材を受けて

 いただきありがとうございます。

スズ子) お安い御用です。

 そのかわり、ワンマンショーの

 宣伝、お願いしますで。

 鮫島) もちろんですよ。

  それでは始めましょうか。

山下) その前に・・・

 一つ、よろしいか?

 これ、先月発売された、そちら

 さんの雑誌、「真相婦人」ですが、

 この記事、書いたんは、

 あんたさんですな?

 鮫島さん、うちの福来つかまえて、

 「コブ付き」いうのは、少々言葉が

 乱暴やおまへんか?

スズ子) そや。前には、「腹ぼて」

 いうのもありましたで。せめて、

 もうちょっと聞こえのええ書き方

 してほしいわあ。

鮫島) これは言葉のあやですよ。

 私はあなたの生き方を、端的に

 言い表したかっただけです。

 実際、この記事のおかげで、

 「東京ブギウギ」の売り上げも

 どんどん伸びてるでしょう?

スズ子) えっ、ホンマでっか!?

鮫島) 乳飲み子を抱え活動を続ける

 福来スズ子に日本中が大喝采だ。

 これは新しい女性の生き方だと。

スズ子) 随分とおおぎょうな・・・。

 この子を育てんのに必死なだけや。

 なあ?

鮫島) 本当ですよ。あなたの歌は、

 今や国民の生きる希望なんだか、

 むずがゆいけど・・・まあ、みんな、

 頑張ってはるしなあ。少しでも元気

 になってもらえたら、うれしいです。

(机をたたく音)

鮫島) そこでだ!

 今の日本には、戦争に負けた弊害

 が、吹き出してますね。特に治安

 に関しては問題が多い。ふと路地 

 に入ればパンパンどもが我が物顔

 で商売をしています。

 

**********

 

このころ、有楽町界わいでは、

夜の女、闇の蝶と呼ばれる

街娼たち、パンパンガールが

大勢いて、大きな社会問題と

なっていました。

 

女性) ミック! 待ってたわよ。

 

**********

 

鮫島) 福来さん、彼女たちに

 ついてはどうお考えですか?

スズ子) どうって・・・。

 悪う言われることもありまっけど、

 ホンマに、そうなんやろか・・・。

鮫島) へえ~福来さんはパン

 パンガールを擁護するんだ。

スズ子) あっいや、擁護いうか・・・。

 どないな事情があるかも分からへ

 んのに、よいも悪いも言えまへん。

鮫島) しかし彼女たちにも親

 きょうだいはいるでしょう。

 じゃあ娘さんが彼女らのような

 生き方をしても構わないという

 ことですか?

スズ子) いやそれは・・・。

 いや・・・そやから・・・。

 ワテの願いは一つです。

 この子には、胸を張って

 生きていってほしい。

 戦争を生き抜いたからこそ、

 思いますねん。

 生きてなんぼやて。

 生きるためにしてることを、

 他人がとやかく言えまへん。

鮫島) なるほどねえ・・・。

 

**********

 

<ガード下>

スズ子) ワテ、大丈夫でした?

山下) さっきの取材ですか?

スズ子) 何や、調子に乗って、

 偉そうなこと言うてしもて。

山下) いや、

 そないなことありまへん。

 スズさんらしい、力強い言葉

 やったと思いまっけど。

 あちゃ~! やってもうた。

スズ子) あ~あ~。

 泥だらけや。はよ拭かな。

山下) かまへんかまへん。

 どうせ安物の靴や。

 ほっといたら、乾きますわ。

達彦) 靴磨きどうだい?

 シュー シャイン!

スズ子) あら、ちょうどええわ。

 このおっちゃんの靴、ピカピカ

 にしたってくれんか?

 なあ、山下さん。

山下) うん・・・まあ、磨いてもろ

 てもええんやけど・・・坊主。

達彦) 何だい?

山下) この水たまり、お前が

 こさえたんと違うか?

達彦) 何言ってやんだ、

 俺じゃねえや。

山下) そやけど朝にはあらへん

 かったぞ? 雨も降ってへんのに、

 こんなでっかい水たまりが、

 出来るかなあ?

スズ子) な~んやボク、

 インチキかいな。

 あっははは! よう考えたなあ。

達彦) しかたねえだろ。

 母ちゃんは病気で寝てる・・・。

 俺が稼がなきゃならねえんだよ。

スズ子) そやったんかいな・・・。

 ほならボク、おばちゃんの靴も

 磨いてんか? ピカピカにしてや。

山下) それも、うそと違うやろな?

達彦) バレちゃしょうがねえや。

 あ~あ、いいことひらめいたと

 思ったのによ。

山下) 坊主! 商売は、

 まっとうにやらなあかんぞ!

 インチキして稼いだ金なんぞ、

 身につかん。

達彦) 偉そうに。お説教なんか

 聞きたかねえや。フン!

(少年を目で追う山下とスズ子)

 

**********

 

<細い路地の奥>

達彦) お母ちゃんただいま。

タイ子) (咳き込み)

 達彦お帰り。疲れたでしょう。

達彦) へっちゃらだよ。

 ただ、今日はお客が渋くてさ・・・。

タイ子) (咳き込み)

達彦) ごめんよ。

 明日はもっと頑張るから。

タイ子) ごめんはお母ちゃん 

 の方。こんな体で、達彦には

 苦労かけて・・・。

達彦) 病気がよくなるまでは

 俺が働く。

タイ子) (咳き込み)

達彦) 病院のお金だって、

 すぐにたまるさ。

 ♪「東京ブギウギ

 リズムウキウキ

 心ズキズキ ワクワク 

 海を渡り」

タイ子) 達彦それやめて!

 ごめん・・・。

 お母ちゃん、その歌嫌いなの。

 

**********

 

その翌週のことです。

 

<ガード下>

山下) 今日も精が出んなあ。

 インチキしたら、あかんど。

達彦) 分かってらあ。フン!

スズ子) 繁盛するとええなあ。

達彦) うん・・・。

 

**********

 

<楽屋>

スズ子) あの子も大変や。

 毎日、学校へも行かれ

 へんまま働いて。

山下) あないな子は、

 そこら中におる。

 やりきれまへんな・・・。

男性の声) ちょっと、困ります!

 お帰りください!

女性の声) 離しなよ!

男性の声) お待ちください! 

 ちょっと!

おミネ) 福来スズ子ってのは、

 あんたかい?

スズ子) あ・・・ええ。

 ワテでっけど。

おミネ) アタシはラクチョウの、

 おミネってもんだ。

スズ子) ラクチョウの・・・? ん?

山下) ラクチョウのおミネ。

 有楽町界わいを取りしきる、

 パンパンガールの親玉です。

スズ子) パンパ・・・。あ~それは

 それは、わざわざお越し頂いて。

 そやけど、そのおミネさんが、

 ワテに、何の用だすか?

おミネ) しらばっくれんじゃないよ!

山下) 落ち着いてください!

 突然のことで何が何やら・・・。

おミネ) 落ち着けるかってんだ。

 バカにしやがって!

 アタイらを甘く見たら

 承知しないよ!

 

**********

 

タイ子が出てきた時から、靴磨きの少年が

息子なんだろうなあと思った通りの展開に。

朝ドラを見続けていると、戦後の再会ある

あるというか、定番といえば定番というかw

 

「ゲスニックマガジン」・・・いや「真相婦人」

の鮫島による取材って・・・ゲスな予感しか

しないじゃないか~い!とツッコミたくなる

ところだけれど・・・宣伝のためなら多少の

ゲスに目をつぶる、大人対応だったのか?

 

そして案の定・・・パンパンガールの親玉、

ラクチョウのおミネが怒鳴り込んできた~。

 

♪「話し合いましょう~」(アブリシメサバ)

 

おっと・・・混ぜるな危険! 他のドラマが

混ざってしまう~。でもまあ、話し合うって

大事! 拳と拳で、話し合わないと(違w)

 

 

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