「ブギウギ」第69回~第15週「ワテらはもう自由や」 | 日々のダダ漏れ

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「ブギウギ」 第69回

第15週「ワテらはもう自由や

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

(ガレキの残る道に、

 スズ子と小夜が来る)

 

**********

 

<楽団の事務所>

スズ子) 皆さん、おはようございます。

一同) おはようございます。

一井) 久しぶりだね、福来君。

 元気にしてたかい?

スズ子) 毎日が、目の前のことに

 必死で、気が付いたら日がたっ

 てたいう感じですわ。

二村) 僕たちも同じですよ。 

 座ってください。

スズ子) え~皆さん、3か月ぶりとなり

 ますが、これまでで、最高の舞台にし

 ましょ!

二村) はい!

三谷) じゃあ、一曲目は何にする?

四条) これまでは、「アイレ可愛や」

 でしたけど・・・。

一井) おいおいおい、戦争終わって

 好きにできる1発目の曲だぜ?

 決まってんだろ。

(スズ子を見る一同)

スズ子) 「ラッパと娘」や!

(拍手と歓声)

二村) そうこなくっちゃ!

スズ子) 長い間、

 「動くな」「はしゃぐな」言われて、

 思うように歌われへんかったからな。

これでやっと、福来スズ子の復活ですね!

山下) 皆さん待ってなはると思います。

スズ子) 任しといてください!

一同) お~!

 

**********

 

スズ子) ♪「吹けトラムペット

 調子を上げて デジデジドダー

 デジドダー バドダジデドダー」。

(包丁を置いて楽譜を見る)

スズ子) ♪「デジデジドダー 

 デジドダー」。あっ、そやそや。

 お帰り。

愛助) 「ラッパと娘」やな。

スズ子) そうや。

愛助) いよいよ復活やな。

スズ子) そやねん。お客さんもきっと

 楽しみにしてくれてるはずや。

愛助) それだけやない。いっちゃん

 楽しみにしてんのは、僕や! 

 福来スズ子の代名詞であり、彼女

 をスイングの女王たらしめたんが

 代表曲、「ラッパと娘」やねん!

スズ子) 「彼女」ってワテの

 ことやろ? 知ってるわ。

愛助) 僕あの挑発的な歌とステップ

 で一気に心を奪われたんや。

 「ラッパと娘」、あのころのように

 歌てこそ、正真正銘福来スズ子

 の大復活!

スズ子) 落ち着いてくれるか。

愛助) 戦争によって止まっていた

 時間が・・・再び、動き出す・・・。

 期待してんで。

スズ子) はいはい、おおきに。

愛助) あ~ホンマに楽しみや!

 そしてその、雑炊も、楽しみや。

 ♪(鼻歌)

(スズ子の顔が曇る)

 

**********

 

<茶の間>

愛助) 頂きます。

スズ子) 頂きます。

愛助) 何や?

スズ子) へへへ・・・。

愛助) どうしたんや?

スズ子) ホンマはな・・・ちょっと、

 怖いねん。お客さん、前みたいに

 楽しんでくれるやろか。

愛助) いろいろあったもんな。

スズ子) 戦争は勝手に終わったけど、

 こっちは、時間取り戻すのに必死や・・・。

愛助) 何や僕、スズ子さんの気ぃも

 知らんと、はしゃぎ過ぎてしもたな。

スズ子) それはええねん。

 楽しみに待っててくれる人がおる

 いうんは、ホンマにうれしい。

 そやからこそ、期待に応えな。

愛助) 大丈夫。言うてるやろ?

 福来スズ子の歌には力がある。

スズ子) うん。

 

**********

 

そして、終戦からわずか3か月、

初めてとなる公演が開かれました。

 

**********

 

<楽屋>

(鏡に向かい、長い長いつけまつげ

 を付け、バッサバッサ瞬きをする

 スズ子) ふう~。

小夜) スズ子さん、

 お茶いれましょうか?

スズ子) 今要らんわ。おおきに。

小夜) スズ子さん、

 便所大丈夫ですか?

スズ子) 大丈夫。うん、大丈夫やから。

小夜) あっスズ子さん、

 肩もみましょうか?

スズ子) なあ、小夜ちゃん、ごめん

 やけど少し一人にしてくれるか?

小夜) そうですか?

 じゃあオレ、廊下にいますから、

 何かあったら呼んでください。

スズ子) うんうん、おおきに。ふう~。

 

**********

 

(部屋を出る小夜)

(廊下にりつ子)

 

**********

 

(ドアの開く音)

スズ子) 一人にしてくれて

 言うてるや・・・!

(ドアを閉める音)

りつ子) お久しぶり。相変わらずね。

スズ子) 茨田さん、お久しぶりです。

 よくぞご無事で。

りつ子) 無事なもんですか。

 東京に戻ったら、家は丸焼け。

 また一からやり直しよ。

スズ子) そうやったんですか・・・。

 軽率に、すみません。

りつ子) 慰問先でね、特攻隊の隊員

 さんに歌ったの。年端も行かない、

 あの子たちに言われたわ・・・。

スズ子) 何て、

 言われたんですか?

りつ子) 「晴れ晴れといけます」、

 「思い残すことはありません」って。

 あの声が、耳から離れないのよ。

 私の歌に、背中を押されて、あの子

 たちは、死んでいったかもしれない。

 悔しかったわ。だって、歌は、人を

 生かすために歌うもんでしょう?

 戦争なんて・・・くそ食らえよ!

スズ子) ほんなら、これからは、ワテら

 の歌で生かさな。今がどん底やったら、

 あとは、ようなるだけですもんね。歌え

 ば歌うだけ、みんな、元気になるはず

 や。うまくやれるかやなんて、一旦置

 くわ。ワテは、好きに歌う! ほんで、

 お客さん全員、片っ端から元気にし

 たる! へへ・・・ふふ・・・。茨田さん、

 何や、元気出てきましたわ。

 よっしゃ! 発声してきますね。

(鏡に映る自分の顔を見据えるりつ子)

りつ子) (ため息)

 

**********

 

(舞台袖で深呼吸をするスズ子)

(足音)

(ステージへ向かうりつ子)

(拍手)

(スポットライトの中に立つ)

りつ子) ご機嫌よう。またこうして、

 皆様にお会いできたこと、心より、

 感謝いたします。そして、このよう

 な日々が、どこまでも、続いてい

 きますように。

(りつ子を見つめるスズ子)

りつ子) ♪「窓を開ければ 

 港が見える 

 メリケン波止場の灯が見える

 夜風潮風恋風乗せて

 今日の出船はどこへ行く

 むせぶ心よ はかない恋よ

 踊るブルースの 切なさよ」

(胸の前で拳を握り、

 目を閉じるりつ子)

 

(回想)

兵士) もう、

 思い残すことはありません!

兵士) 迷いは、ありません!

兵士) 元気でゆきます。

兵士) ありがとうございました!

兵士) 晴れ晴れとゆけます!

兵士) ありがとうございました!

 

(マイクスタンドを両手で

 握りしめるりつ子)

りつ子) ♪「腕に錨の

 いれずみほって

 やくざに強い マドロスの」

(涙を拭う観客)

りつ子) ♪「お國言葉は

 違ってゐても

 恋には弱い すゝり泣き

 二度と逢へない心と心

 踊るブルースの 切なさよ」

(拍手)

(泣きながら拍手するスズ子)

(お辞儀をし、涙が光る顔で、

 微笑むりつ子)

(袖で、りつ子を迎えるスズ子)

スズ子) 茨田さん、

 むちゃくちゃよかったです。

りつ子) 次はあなたの番。

 みんな待ってるわよ。

(ステージへ飛び出すスズ子)

 

**********

 

特攻隊員への慰問体験でのトラウマから

抜け出せずにいる茨田りつ子。そう簡単

には忘れられないよね。自分の歌が死の

背中を押したなんて思いたくないよね・・・。

 

ほんなら、これからは、ワテらの歌

で生かさな。今がどん底やったら、
あとは、ようなるだけですもんね。
歌えば歌うだけ、みんな、元気に
なるはずや。うまくやれるかやな
んて、一旦置くわ。ワテは、好き
に歌う! ほんで、お客さん全員、
片っ端から元気にしたる! 

 

うんうん。これからは、歌で生かしていけ

ばいい。過去は変えられないけれど、未

来はまだまだ変えていけるのだから~!

 

「別れのブルース」、それほどいいとも思

っていなかったのだけれど(ゴメンw)・・・

何度も聴いていくうちに、いい曲だなぁと

思うようになってきた。繰り返しって大事。

スズ子の中の人はもちろん、りつ子の中

の人も、上手になったよね~。良き良き。

 

 

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