「ブギウギ」第63回~第13週「今がいっちゃん幸せや」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ブギウギ」 第63回

第13週「今がいっちゃん幸せや

 

 

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スズ子) え~皆さん、しばらく、

 楽団をお休みしておりましたが、

 あらためて、この、山下さんに、

 マネージャーをお願いすること

 が決まりました!

(拍手と歓声)

三谷) そうですか!

二村) ありがとうございます!

四条) ありがとうございます!

山下) 高いところからすみません。

 山下です。いや~ホンマやったら、

 ここで景気のいい挨拶をしたい

 ところですが、今は、このご時世

 もあり、東京はもちろん、地方の

 興行も期待できません。しかし、

 慰問であれば、まだ公演の口は、

 ある。福来スズ子を待ってる人

 たちは、全国にたくさんいます。

 皆さん、まだまだ張り切ってまい

 りましょう!

スズ子) まいりましょう!

一同) お~!

(拍手) 

二村) 頑張ります!

 

**********

 

スズ子) ほな、行てきます。

小夜) 行ってきます。

愛助) スズ子さん、気ぃ付けて。

 おはようお帰り。

スズ子) 坂口さん、愛助さんの

 お水、切らさんように気ぃ付け

 てくださいね。

坂口) お任せください。

スズ子) 体も、マメに拭いて

 あげてください。

坂口) 念入りに。

愛助) それは自分でするわ。

スズ子) 熱いもんはフーフー

 して食べさしてくださいね。

 この人猫舌なんですわ。

坂口) 昔から変わらんなあ。

 よっしゃ! フーフーしたろ。

愛助) していらん!

スズ子) あっ、それから・・・。

愛助) もうええ!

 そないに心配せんでも

 大丈夫やって。

スズ子) そうか?

小夜) スズ子さん、時間だ。

スズ子) ほな、行てきます!

愛助) 行ってらっしゃい。

 

**********

 

<静岡>

三谷) こんなとこでやんのかよ・・・。

二村) 舞台というか、空き地ですね。

四条) 海軍機の部品工場だそうです。

スズ子) ワテは、空き地でも野っ原

 でも、喜んで歌いますよ。

 見てください、あの顔。

(みんなソワソワウキウキ)

二村) 僕たちの歌を待ってくれてる。

一井) よし、そろそろいこうか。

スズ子) よし! 

 いっちょやったりましょ!

一同) おう!

(拍手と歓声)

スズ子) 皆さん、

 お待たせいたしました。

 福来スズ子でございます!

(拍手と歓声)

 

**********

 

(手拍子)

スズ子) ♪「アイレ可愛や 村娘

 すきな小鳥を 追いかけて

 ハー 鳥籠ブラブラ ぶらさげて

 ハー 鳥籠ブラブラ ぶらさげて」

(拍手と歓声)

 

スズ子は、

日本各地を慰問で回り、

東京に戻って愛助の看病を

続けるという、忙しい日々を

過ごすこととなりました。

 

**********

 

スズ子) うん、冷めてる。

 おいしい。

(愛助に雑炊を食べさせる)

愛助) 熱いって! 

 わざとしてるやろ。

スズ子) へへへへへへ!

 

**********

 

女性) お国のために、金属回収に

 ご協力、お願いいたします!

 

**********

 

医者) 吐いて・・・。はい吸って・・・。

愛助) もうせきも出ませんし、

 腹を下すこともなくなりました。

 体がだるいことはあるんですが、

 それもホンマにごくたまにです。

医者) ちょっとお静かに。

 胸の音がよく聞こえませんので。

愛助) すんまへん。

スズ子) せやけど、ホンマによう

 なったんです。布団かて、毎日

 天日干ししたし、この人にも日光

 浴さして、結核菌を、こう・・・。

医者) 分かりました。確かに、

 だいぶ、回復したようですね。

スズ子) 治りました?

医者) またいつ発症するか分かり

 ませんが、ひとまず、落ち着いた

 ようです。

愛助) ありがとうございます!

スズ子) ありがとうございます!

(微笑み合う2人)

 

**********

 

(布団をたたきながら歌うスズ子)

スズ子) ♪「楽しいお方も、

 悲しいお方も」

愛助) ♪「誰でも好きな その歌は

 バドジズ デジドダー」

(ふとん叩きを手に、愛助と

 庭で踊るスズ子)

スズ子) ♪「吹け トラムペット

2人) ♪「調子を上げて

 デジデジドダー デジドダー

 バドダジデドダー

 吹け トラムペット 調子を上げて

 デジデジドダー デジドダー

 バドダジデドダー」

 

**********

 

そのころ、上海にいる善一は、

陸軍に呼び出され、

ある命令を受けていました。

 

善一) 合同音楽会?

少佐) 我が軍はここ上海で、万全の

 占領地統治を維持しています。

 我々はそれを、国際社会に見せつ

 けるべきだと思うのです。そのため

 に、日中合同で音楽会を催したい。

 羽鳥先生、お力をお借りできない

 でしょうか。

善一) しかし、どのような音楽会に

 すればいいのか・・・。

少佐) 内容に関しては、羽鳥先生に、

 全面的にお任せします。

善一) 全面的に・・・

 好きにしていいんですか?

少佐) ただし、盛大にお願いしますよ。

善一) お任せください。

 

**********

 

黎) それは、上海統治の現状をごま

 かすのに、音楽を、利用しようという

 話ですか。

善一) 明らかに戦況は日本劣勢だ。

 軍もいろいろと焦っているのさ。

 既に大きな会場を押さえている

 ようだ。

黎) 気が、進みませんが・・・。

善一) いや、逆に利用させてもらおう。

 上海には、世界中から面白い音楽家

 が集まっている。今この上海じゃなき

 ゃできない音楽会を開くんだよ。軍の

 意図なんてどうだっていい。我々の

 音楽は、誰にも縛られない自由であ

 ることを証明してみせよう。

 これは面白くなってきたねえ。

 ちょっと失礼。

善一) (中国語で)

 踊っていただけますか?

(女性の手を取る善一)

善一) う~ん、何をやろうかねえ。

 

**********

 

<三鷹の家>

(縁側に座り、赤く染まった遠くの

 空を見ているスズ子と愛助)

 

**********

 

(朝刊を見る愛助)

愛助) 昨日の空襲、

 銀座の方やったみたいや。

スズ子) 朝からそんな話ええわ。

 ごはんが喉につかえる。

愛助) そやな・・・。

 ごめんやで。スズ子さん、

 次の慰問はどこやった?

スズ子) 京都。

 繊維工場の慰問やて。

愛助) スズ子さんの舞台を生で

 見られる人はええなあ。

スズ子) のんきなこと言うて。

 こっちは離れてる間、ずっと心配

 してんねんで。ワテがおらへん間

 に、あんたがまた、倒れてしもたら、

 どないしよ思て・・・。

愛助) 大丈夫やって。僕のこと

 やったらもう心配いらん。

 坂口さんもおるんやし。

 安心して巡業に出たらええ。

スズ子) ほなら、

 急いで戻ってくるわな。

愛助) 心配性やなあ。

スズ子) もう、嫌やねん。

 お母ちゃんが病気の時も、

 な~んもできへんまま、

 死なしてしもて・・・。

 六郎かて、ワテの目の

 届かへんところで・・・。

 そんなんもう、勘弁してほしい。

愛助) スズ子さん。

(そばに座り、手を握る愛助)

愛助) スズ子さんが懸命に看病

 してくれへんかったら、僕はもう

 あかんかったかもしれへん。

 そやけど、スズ子さんのおかげ

 で乗り切れたんや。大丈夫。

(おでことおでこをくっつける)

愛助) 僕はもう大丈夫や。

スズ子) 愛助さん。

 ワテ、今までの人生の中で、

 今がいっちゃん幸せや。

(抱き締めあう2人)

 

**********

 

<京都>

(手紙を書いているスズ子)

(スズ子の手元をのぞく小夜)

小夜) 誰に手紙なんか書いでんの?

スズ子) 誰でもええやろ。

三谷) どうせまた、

 「愛しの愛助さん」、だろ?

スズ子) え~ええやないですか!

二村) 2~3日も我慢すれば手紙より

 先に僕たちが東京に着きますよ。

スズ子) よろしいんです!

 今の気持ちを書いてんねんから。

山下) そんだけ思われてたら

 ボンも幸せ者や。

小夜) いいなあ!

 オレも運命の人に出会いてえなあ!

(笑い声)

スズ子) んもう、うるさいなあ、もう!

主催者) 皆さん、東京で空襲やって!

 おとといの夜中から朝にかけて、

 大空襲で・・・。

 辺り一面、焼け野原やて・・・。

(書きかけの手紙を握りしめるスズ子)

山下) 福来さん・・・歌えまっか?

 大変申し訳ない。

 今回の公演、延期させてください。

主催者) ええ。

 私もその方がええんと違うか思て。

スズ子) あかん・・・あかんあかん!

 歌わな。

山下) しかし福来さん・・・。

スズ子) お客さんタダで帰すわけ

 にはいかへん。うん・・・歌います。

主催者) それやったら、

 それで進めます。

(鏡の前に座り直すスズ子)

スズ子) 歌わな・・・。

 

**********

 

愛助さんが心配で、不安で・・・。

それでも歌わな・・・

ワテは、福来スズ子やから。

 

スズ子) ♪「ハー 

 村から村へと 流れゆく

 はー 村から村へと 流れゆく

 アイレー アイヤラレー

 アイレー アイヤラレー

 アイレー アイレーエ 

 アイヤ ランランラン

 アイレ アイヤ ランランラン

 アイヤ ランラン アイヤ ランラン

 アイヤ ランランラン」

 

**********

 

スズ子たちは、急いで、

東京行きの汽車に、

乗りました。

 

**********

 

(小さな炎が揺れ、煙の漂う

 東京の街を歩く、スズ子と小夜)

(ガレキをかき分ける人々)

(へたり込む小夜)

スズ子) 何やこれ・・・。

 

**********

 

山下さんがマネージャーになってくれた

おかげで慰問公演を始めるスズ子たち。

息苦しい世の中、好きな歌手が慰問に

来てくれたら、うれしいよね~。腹の足し

にはならなくても、エンタメは、心の栄養

だから。「楽しい」って気持ち、大事よね。

 

愛助の病気はよくなってきたものの、戦

争の影は、どんどん色濃くなってくる。終

わりの日は近いと、歴史を知っているか

ら分かってる。主人公が生き延びること

も分かっているけれど・・・それでもやっ

ぱり、ドキドキしてしまう。なるべく悲しい

ことが起きませんようにと、願うばかり。

 

 

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