「ブギウギ」第62回~第13週「今がいっちゃん幸せや」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ブギウギ」 第62回

第13週「今がいっちゃん幸せや

 

 

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スズ子) ♪「誰でも好きな

 その歌は バドジズ デジドダー

 この歌 歌えば なぜかひとりでに」

(あねさん被りで割烹着姿のスズ子

 が、庭で洗濯物を干している)

スズ子) ♪「誰でも みんな

 うかれだす バドジズ デジドダー」

(布団から起き上がり、

 スズ子を見る愛助)

 

結核が再発した愛助の看病を、

三鷹の家で続けることになった

スズ子は、日々、愛助のために、

身を尽くしました。そのおかげで、

愛助の病状は、少しずつ、快方

へ向かっていました。

 

スズ子) ♪「バドジズ デジドダー」

(愛助の顔が曇る)

 

**********

 

<事務所>

スズ子) 楽団ほったらかしてしもて、

 ホンマにすんまへん。

一井) 今はしかたがないよ。

 マネージャーが決まらないんじゃ

 活動のしようもない。五木の野郎

 も飛んだままだし。

スズ子) 愛助さんのなじみの、山下

 マネージャーも、駄目になってしも

 たしなあ。

一井) どうすりゃいいんだろうなあ。

 ハッ。

 

**********

 

<三鷹の家>

レコード) ♪(「ラッパと娘」)

小夜) お水、ここ置いどくから。

愛助) 小夜ちゃん。

 スズ子さんのこと、いつまでも

 ここに閉じ込めておいてええ

 んやろか。

小夜) 知んねえげど・・・

 スズ子さんが決めだことだもの。

 そんなに気になんなら、スズ子

 さんにじかに聞いだらえがっぺ。

愛助) ホンマのことなんて言うわけ

 ないやろ。「余計なこと考えんと、

 体治せ」、言われてしまいや。

 

**********

 

(庭にスズ子)

スズ子・鼻歌) ♪(「ラッパと娘」)

(踊りながら天日干しの布団を

 たたいているスズ子)

(部屋を振り返り、

 愛助に手を振るスズ子)

 

**********

 

坂口) ボン、だいぶ、せきも

 治まったみたいだすな。

愛助) スズ子さんのおかげや。

 あの人とおったら、何も怖ない。

坂口) えらいのろけますなあ。

愛助) ホンマにそう思うんや。

 ただ・・・これ以上、あの人を舞台

 から遠ざけててええんやろか。

坂口) 遠ざける?

愛助) 見てください。

 あそこで布団干してんの、

 福来スズ子やで。

 スイングの女王やで。

坂口) ええ、まあ・・・。

愛助) じいをマネージャーにつけて

 やれたら、スズ子さんはまた舞台

 に戻れるはずや。

坂口) せやけど、社長が何て言うか・・・。

 社長に、山下さんのことを認めさせる

 いうことは、ボンと、福来さんの交際を、

 認めさせることと同じだす。

 でけるとは思えまへん。

愛助) 分かった。

 僕が出向くわ。

坂口) えっ!?

愛助) スズ子さんは

 僕のいとしい人や。

 腹くくって、僕が説得する。

 うう~! あきまへん!

 このご時世に、結核のボンを、

 大阪に帰すなんて、でけまへん!

愛助) いや、行ってくる。

坂口) いや! わ・・・分かりました!

 ほなら、ワシが、社長を説得します。

 あさってにも、大阪戻って、業績の、

 報告せなあきまへんので、そん時でも。

愛助) 坂口さん・・・。

 

**********

 

(部屋を出て、

 頭をかきむしる坂口)

 

**********

 

(踊りながら、庭に出る愛助)

愛助) ♪(鼻歌)

スズ子) ちょちょちょ・・・

 ちょっ、ちょっ! な・・・何してんの?

愛助) 「ラッパと娘」のスズ子さん、

 こんなんやったなあと思て。

 ♪(鼻歌)

スズ子) まるっきりちゃうわ!

 ・・・違う。出てきたらあかんやろ!

愛助) だいぶようなったし、1日中

 部屋の中やったら、体にカビが

 生えてしまう。僕も天日干しや!

 ♪(鼻歌)

 (咳き込み)

スズ子) 見てみ!

 言わんこっちゃない!

 ほら、あっち。

愛助) 大丈夫。自分ででける。

(縁側に座る愛助)

スズ子) どないしたん?

愛助) スズ子さんがそばにいてく

 れて、ホンマに心強い。せやけど、

 僕は福来スズ子のファンなんや。

 スイングの女王を舞台から引き

 離して、お布団干させてるんは

 自分なんやって・・・。

 何や、心苦しい時もあんねん。

スズ子) 何うぬぼれたこと言うてん

 ねん。ワテは、何も我慢してへん。

 今は、あんたにちゃんと体治してほ

 しいし、それがワテの幸せやねん。

愛助) それだけと違うやろ?

 歌って踊るんが、

 スズ子さんの幸せやろ? このまま

 スズ子さんから歌を取り上げたない。

 楽団に戻ってほしい。

 

**********

 

このころ、文化工作の名目で

上海を訪れていた、羽鳥善一は、

中国の音楽家、黎 錦光(レイ キンコウ)

との交流を通し、新たな音楽を、模索し

ていました。

 

善一) いや~黎君、

 遅れて申し訳ない。

黎) いや。

善一) グランドシアターの視察に

 時間を取られてしまった。

黎) 上海の、ミュージックホールは、

 どうですか?

善一) (中国語で)すばらしい!

黎) (中国語で)すばらしい。

善一) ここ上海で華やかなジャズや

 スタンダード、そのほかたくさんの

 音楽に触れて、久しぶりに息をして

 いる気分だ。今の日本じゃこうは

 いかない。

(ドアの開く音)

日本の軍人) 金なんか払えるか!

(悲鳴)

軍人) 冷めたスープに、

 生焼けの鶏肉。

 腹を壊したらどうする!

店員) (中国語)

軍人) 日本語の分かる者は

 おらんのか!

軍人) もういい! 時間の無駄だ。

 こんな店には二度と来ん。

(金を投げつけ、出ていく軍人)

軍人) どけ!

店員) (中国語)

黎) 「それはよかった。二度と来るな」と

 言っています。あの店員は、日本語が

 分かっていたんですよ。

善一) (苦笑い)

 自分たちがどう思われているのか、

 何も分かっていない。同じ日本人と

 して恥ずかしいよ。

黎) 先生が、恥じることはありません。

 日本人も、いろいろ。

 中国人も、いろいろです。

 

**********

 

<村山興業・大阪支社>

トミ) 東京の集客、全くあかんがな。

坂口) すんまへん。せやけど、東京

 はやっぱり、タナケン ハッパが強い。

 今は、この2人に、客を取られてる

 んですわ。

(坂口を一睨みするトミ)

トミ) ワテは、言い訳聞かされん

 のが一番嫌いなんや。

 それやったらあんた、タナケン

 ハッパが落ちぶれるんを、

 待つ気ぃか?

坂口) いや、めっそうもない!

 これから、巻き返す、所存だす。

トミ) それやったら言い訳せんと

 よい結果だけ持ってきなはれ。

 ほれ、さっさと東京戻らんかいな。

坂口) はい!

 社長、一つだけ、

 よろしいでっしゃろか。

トミ) 何や?

坂口) 福来、スズ子の話だす。

 ボンの気持ちをくんで、山下さんを、

 福来スズ子のマネージャーにつけ

 ること、許してあげられまへんか?

トミ) あかん。

坂口) せやけど・・・ボンの口から、

 やっぱりあのおなごを、舞台に

 立たせたいって。

トミ) あかん。

 やっと2人が切れたのに、

 引き合わすようなまねする

 アホがどこにおんねんな。

坂口) いや、その件でっけど、

 あの・・・。

トミ) 何や、切れたんと違うんか?

坂口) ボンの、世話係、

 実は・・・福来、スズ子だす。

トミ) 何やて!?

 あんた、うそついてたんか?

 ワテはうそつかれんのが

 一番嫌いなんや!

坂口) せやけど、結核患者の世話係

 なんて、そんな、見つけるのも簡単

 やない。実際、ボンも順調に、ような

 ってるし、黙認するのも、ボンのため

 かと。

トミ) 坂口、あんたホンマ感心するわ。

坂口) はい・・・。

トミ) ようそんな屁理屈思いつくなあ。

(机をたたく音)

トミ) ワテは屁理屈聞かされるのが

 一番嫌いなんや!

坂口) ほなら分かりました。

 言い訳もうそも、屁理屈もなし。

 正真正銘、ホンマの気持ち

 言わせてもらいます。

トミ) 言うてみい。

坂口) ワシは、あの福来スズ子いう

 おなご、見上げたもんや思います。

 病気も恐れずに、連日連夜の看病。

 それでいて、偉ぶることもなく、ボン

 のことを、まっすぐ思い続けて・・・。

 そら確かに、抜けたとこも、あります。

 ボンが、惚れるのも分かりますわ。

 ワシも、ボンと同じ思いだす。

 福来スズ子の、力になりたい!

(坂口を見据えるトミ)

(目をそらす坂口)

 

**********

 

(庭で愛助の散髪をするスズ子)

スズ子) よっしゃ!

愛助) さっぱりしたわ~。

 スズ子さん、おおきに。

スズ子) あ~ええ男になったがな。

愛助) ホンマか?

スズ子) うん、似合うてる。

坂口の声) お邪魔します!

スズ子) は~い!

(走ってくる足音)

スズ子) 坂口さん!

坂口) マネージャーの件、

 社長に、話してきました。

愛助) どやった?

(腕で大きな丸を作る坂口) 

スズ子) 帆・・・ホンマでっか?

愛助) やった・・・。

 よかったなあ、スズ子さん!

スズ子) うん!

坂口) 怖かったぁ・・・。

愛助) 坂口さん、おおきに。

坂口) ただ、一つだけ、

 社長から、言づけがあります。

スズ子) はい。

坂口) 山下をマネージャーにつける

 のは、福来さんがボンの世話係を

 してくれたことに対する、恩返しや

 と。交際を、認めたわけでは、

 ない・・・とのことです。

愛助) とにかく、よかった。

スズ子) うん。

(倒れこむ坂口)

スズ子) はっ、坂口さん!

愛助) 大丈夫か?

 

こうしてスズ子は、

楽団の活動を、

再開することとなりました。

 

**********

 

坂口ぃ~やるじゃん坂口ぃ!(呼び捨てw)

よく頑張った! めっちゃ男気あるよ、坂口。

相手のことがよくわからないうちは、世間

一般のものさしで考えがちだし、心配して

しまうものだしね。相手の行動や人柄を直

に知っていくと、誤解もとけていくからね~。

 

そして怖い怖い・・・ラスボス感満載のトミ

さんも、やっぱり義理と人情の人なんだろ

うなあ。息子の世話をしてもらったお礼は、

交際を認めることとは別にきちんとしてお

きたいというか。さすが女手一つの女傑。

義理と人情・・・そして愛情。大事よね~。

 

 

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