「舞いあがれ!」第122回~けなされても褒められてもつらい | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

舞いあがれ! 第122
第26週「私たちの翼」
けなされても褒められてもつらい

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

2020年1月

 

舞ちゃんは、貴司君を

パリへと送り出しました。

 

空飛ぶクルマを開発中のABIKILUでは、

より進化した試作2号機、アビキュラ

2号の完成が急がれていました。

 

ABIKILUと業務提携したこんねくとは、

刈谷先輩たちが抱えた課題を解決する

ため、サポートを続けていました。

 

御園) 舞ちゃん。

舞) はい。

御園) ここ、どうかな?

 飛行試験に使えない?

舞) 丹山(たんざん)工業…。

御園) うん。

舞) 広さは十分ですね。

御園) でしょ? 

 いつでも見に来てくれって。

舞) ありがとうございます。

 早速、行ってきます。

御園) うん。

 

**********

 

2020年1月

 

(弁当を包むめぐみ)

めぐみ) はい、デラシネで食べて。

祥子) ああ、あっがと。

舞) 歩、ジッとしてて。

歩) パパは?

舞) パパはな、遠いとこに

 お出かけしてんねん。

 お仕事終わったら帰ってくる。

 それまで、一緒に待っとこな?

歩) (頷く)

舞) うん。

 はい、行こ。

めぐみ) はい、お弁当。

舞) ありがとう。

祥子) はい歩、ほれ。

舞) ああありがとう。ばんば、

 店番無理せんといてな。

祥子) うん、大丈夫たい。

 ほれ、遅るっぞ。

舞) はい、行ってきます。

祥子) 行ってこんね。

舞) 行ってきます。

 

**********

 

<ABIKILU>

玉本) じゃあ刈谷頼む。

刈谷) おう。

 今年中に、有人フライトにたどり

 つくためには、アビキュラ2号の、

 安全性と、信頼性を、しっかり検

 証する必要がある。

日下部) 飛行試験ですね。

刈谷) そうたい。

 少なく見積もっても、

 500回は、やらんといかん。

渥美) 長い道のりや…。

西浦) 試験場まで、往復4時間って

 時間もったいないんですよね。

舞) 丹山工業さんが使えるように

 なるまでの、辛抱です。

刈谷) あと、データの整理も追い

 ついとらん。特にフライト関連な。

 これから更に飛行試験を増やすな

 ら、数字に強い人がおると助かる。

 渥美。

渥美) はい。

刈谷) 優秀な学生おらんかいな?

渥美) いや…今みんな忙しくて…。

 誰かおったかな…。

日下部) 僕らで、やれたら

 いいんですけどね…。

西浦) すんません、

 週末しか来られへんで…。

玉本) それはしゃあない。

 みんな仕事あんねんから。

 ホンマ来てくれるだけで

 ありがたいねんで。

舞) あの…。

 一人、心当たりがあります。

 

**********

 

刈谷) フレームの補強を

 検討せないかんか。

 

そして…。

 

舞) お疲れさんです。

一同) お疲れさまです。

舞) こちら、森重朝陽君です。

朝陽) よろしくお願いします。

刈谷) おう、よろしくな。

玉本) どやここ。ええ感じやろ?

朝陽) これ…。

玉本) このプロペラかっこええやろ?

朝陽) そうですね…。3ブレード…

 2ブレードの方が効率はいい…

 あっ、けど…。

刈谷) そうたい! 詳しかな。

朝陽) 惑星探査ドローンの

 勉強をしてるんです。

刈谷) お~。

朝陽) これは…

 ピッチも調節できるんですね。

 なるほど、二重反転の上と下で

 負荷を変えるのか…。

刈谷) おお。

堂島) よう知ってる。

舞) うん、はい。

 

**********

 

刈谷) これ、まだ整理できてない、

 飛行試験のパワー計のデータたい。

 25ミリ秒ごとに、機体の8つのロ

 ーターの回転数と、これ、電流値、

 電圧値が記録されとう。途中 0の

 続く時間があるっちゃけど…

 ああ…ほら。これは、着陸して、

 地面におるってことたい。

 このデータを、フライトの部分だ

 け抽出して、見やすいようにグラ

 フ化してほしいっちゃ。

 できるかいな。

朝陽) はい。

刈谷) ありがとう。

舞) ありがとう。

 

**********

 

<デラシネ>

子供) お墓で花火すんの?

祥子) およ、爆竹も。

子供) うそやぁ。

祥子) 本当ぞ。

子供) 行ってみたいなぁ…。

子供) 今は五島ちゃうくて、

 塾行かな。あ~あ。

子供) ばあちゃん、

 じゃあまた来週。

祥子) およおよ。気ぃ付けてよ。

3人) およ!

舞) ああ。こんにちは。

3人) こんにちは。

舞) 気ぃ付けてな。

祥子) お帰り。

舞) ただいま。

歩) ばんば!

祥子) 保育園や、

 楽しかったとか?

歩) うん! うん!

舞) 店番ありがとう。

祥子) ああよかよか。

舞) 一緒に帰ろ。

祥子) およ。

(子供たちに見せていた五島

 の写真集を棚に戻す祥子)

 

**********

 

<岩倉家>

舞) ほい。

めぐみ) あっ、ありがとう。

舞) 引き継ぎ、どう?

めぐみ) 順調。

 章君な、ずっと、設計手がけてき

 たやろ? そやから、持ち込まれ

 る案件に、素早い正確な判断が下

 せんねん。職人さんらにも、信頼

 されててな、本音で、話し合えて

 る。早速、お客さんにも、喜ばれ

 てるわ。章君、営業にも向いてそ

 うやしな。これから、機会見つけ

 て、ちょっとずつ、取引先一緒に

 回ろ思てる。

舞) そっか。

めぐみ) うん。

(リビングの時計に目をやる舞)

めぐみ) フランスは、何時?

舞) ああ…う~ん…

 午後、3時ぐらいかな。

 

**********

 

<パリの古いアパート>

(ドアをノックする貴司)

八木) よう来たな。

(ベッドとソファーがある

 くらいの小さな部屋)

(ベッドの脇に貴司の歌集)

貴司) これ…読んでくれたん。

八木) おう。

貴司) 感想は言わんといて。

 けなされても褒められても

 つらい。

八木) 褒められても

 つらいんかいな。

貴司) うん。

(ベッドに腰をおろした八木)

(ソファーに座る貴司)

貴司) 自分でええと思ってへんも

 ん、褒められんのしんどいねん。

 こんなんでええんかなって、迷い

 ながら本出して…。それが、今ま

 でよりずっと褒められて…。歌、

 一個も作られへんようになって…。

 僕、また逃げてしもたかもしれへ

 ん…。海の底に、潜っても、潜っ

 ても、花一個も見つけられへんの

 は、結婚して、幸せになったから

 って、思ってしもて…。

八木) おっちゃんは昔、自分が息

 するためだけに詩ぃ書いてた。

 せやけど、学生の時な、その詩ぃ

 を、あげたいて思う人ができた。

貴司) おっちゃんが詩集、

 贈った人?

八木) 強い人でな。本気で世界を

 変えたい言うて、いつも、闘うて

 た。世界中を飛び回ってな…。

 けど、随分前に、自分で生きんの

 やめよった。

貴司) その人は、

 おっちゃんの恋人?

(ふちの欠けたティーカップで

 紅茶を飲む八木)

八木) しんどなったらな、

 会いに行くねん。忘れんために、

 探しに行くんや。その人が、

 おったことある場所にな。

貴司) 会えんの?

八木) 知り合いのおらん街、

 独りぼっちで歩いてたら、

 声が聞こえる時がある。

 昔と変わらん、優しい声がな。

 そっと、会いに来てくれるんや。

貴司) おっちゃんは今も…その人

 のために詩ぃ書いてんねんな。

八木) ほな、

 ちょっと行ってくるわ。

 ここにおってええで。

(上着を手に、出ていく八木)

 

**********

 

(小さな窓から、朝の光)

(ソファーで目を覚ます貴司)

(ベッドに、八木はいない)

(部屋を見回す)

(小さなテーブルの上にノート)

 

八木) 「呼ばれたから行くわ。

 パリでしばらく、暮らしたらええ。

 誰の声が聞こえる?

 話したいこと見つかったら、

 言葉にしてみ」

 

**********

 

あの朝陽君が、舞の仕事の手伝いができる

ぐらい、成長したんだね~。感慨深いなあ。

リアルでも、よその子供の成長が、一番時

間の経過を感じさせてくれたりするからね。

 

自分でええと思ってへんもん、

褒められんのしんどいねん。
こんなんでええんかなって、

迷いながら本出して…。それが、

今までよりずっと褒められて…。

歌、一個も作られへんようになって…。
僕、また逃げてしもたかもしれへん…。

海の底に、潜っても、潜っても、

花一個も見つけられへんのは、

結婚して、幸せになったからって、

思ってしもて…。

 

やっぱりそっちか…。幸せになったから、

幸せすぎて…ってやつね。それも分かる。

幸せになって、書かなくていいと思える

人もいるし、幸せになったから書けるこ

ともあったりする。それは人それぞれ…。

 

パリでしばらく、暮らしたらええ。
誰の声が聞こえる?
話したいこと見つかったら、
言葉にしてみ。

 

誰に伝えたいのか、届けたいのか、誰の

声が聞きたいのか。誰の声が聞こえるの

か。誰に、会いたいのか。話したいのか。

 

当たり前の日々が奪われて初めて、日常

の、当たり前の幸せに気付かされたあの

日々。追い込まれるとセクシーになって

いく貴司君…嫌いじゃなくて…困る~w

 

 

「舞いあがれ!」関連ブログはこちらから↓

「舞いあがれ!」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「舞いあがれ!」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村