「舞いあがれ!」 第68回
第15週「決断の時」
IWAKURAを、畳むことに決めました
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大西) 奥さんが、社長代行の
責任を負うっていう念書です。
(震える手でハンコを押すめぐみ)
(ズレる)
めぐみ) あ…。
大西) 二重線引いていただいて、
隣にもう一度お願いします。
社長代行を務めることになった
めぐみさんでしたが、会社を
どうするのか、早くも決断を
迫られていました。
**********
<岩倉家>
(弁当を包む祥子)
舞) おはよう。
祥子) おはよう。
舞) お母ちゃんは?
祥子) もう出よった。昼間や電話の
ひっきりなしにかかってくっけん、
朝のうちに仕事ばするごた。
舞) そっか…。
お母ちゃんの力になりたいのに、
あんまできることないねんな…。
祥子) よ~く探せば、
でくっことやあるはずよ。
ばんばに、でくっことやこれたい。
舞) お弁当?
祥子) およ。舞と、めぐみの分。
舞) ありがとう。
**********
<商品こん包課>
垣内) はい。
舞) ありがとうございます。
垣内) いいえ。
はあ…。今日やなぁ…
古川さんが辞めんの。
舞) え?
垣内) 就職先も決まってんねんて。
仕事できる人やから、引く手あまたな
んやろなぁ。何や、知らんかったんか?
舞) あ…はい。
**********
<事務所>
古川) こちらに全部、
まとめておきました。
めぐみ) 古川さんがいてへん
ようなったら、困るなぁ。
古川) それは、心苦しゅう思てます。
めぐみ) 今まで、ありがとう。
古川) 長い間、お世話になりました。
(舞の横に立ち、古川を見る山田)
山田) 逃げんのはっや!
もうおしまいやな。
頼りにしていた古川さんが去り、
めぐみさんは更なる窮地に
追い込まれました。
**********
<工場>
土屋) 笠巻さん、奥さんが。
笠巻) おお、どないした。
めぐみ) あの、ちょっと、相談したい
ことが、あんねやけど…。
笠巻) おう、分かった。
**********
<うめづ>
笠巻) めぐみさんは、
どないしたいんです?
めぐみ) できることやったら、
会社続けたいて思てます。
それが、社長の、願いやったし。
けど、会社続けんねやったら、
私が、社長をやるしかない。
それは…無理やと思うんです。
笠巻) 社長が先代から工場継いだ時な、
俺は無理やと思てんで。ねじのことな~
んも知らん若いやつが、ちっちゃい工場
どこまで守れんねて…。もってせいぜえ
1年2年やろなて。せやのに社長は2年
どころか、30年も守り続けて…。こない、
おっきい工場にした。大したもんや。
めぐみ) (泣)
笠巻) けどなぁ、そないに頑張れへんか
ったら、社長はまだ元気やったかも分か
れへん。せやよって、めぐみさん。無理
することあらへんねん。自分と、舞ちゃん
のこともよう考えて。な。
(俯いたまま頷くめぐみ)
**********
<夕方・事務所>
めぐみ) 紗江ちゃん。
山田) はい。
めぐみ) 取引先別の月ごとの売り
上げと、仕入れデータ、持ってる?
山田) 持ってます。
結構ボリュームありますよ。
めぐみ) ああ、全部送ってくれる?
目ぇ通しときたいねん。
山田) けど、読むだけで
何時間かかるか…。
めぐみ) 江ちゃんは帰ってくれて
ええよ。プリントアウトだけしといて。
山田) は~い…。
めぐみ) なっ。
舞) お母ちゃん、
何か、手伝えることある?
めぐみ) 大丈夫。先帰って。
山田) 印刷、しときました。
めぐみ) うん。
山田) ほなお先失礼します。
めぐみ) はいお疲れさん。
舞) お疲れさんでした。
(コピー機の前へ行く舞)
舞) 日付と項目、
分かりやすいようにまとめとくな。
めぐみ) ええから帰り。
一人でできるから。
舞) ばんばがな、よう探したら
できることはあるって。
(微笑み、作業を始める舞)
(そっと舞を見るめぐみ)
**********
<岩倉家>
(線香を立て、祭壇に向かい
手を合わせる章)
(めぐみと舞に向き直る)
(頭を下げる)
章) お葬式に伺われへんかって、
ホンマすんませんでした。
めぐみ) ううん。
章) これから、IWAKURAは
どないなるんですか?
めぐみ) 畳むわ。
(めぐみを見る舞)
章) 俺、何もできへんで…。
ホンマ、申し訳ありません。
めぐみ) ううん。
(俯き、膝の上で拳を握る章)
**********
<リビング>
祥子) 浩太さん、
慕われとったごたんね。
めぐみ) およ。よか社長やったとよ。
舞) お母ちゃん。
ホンマに工場、やめんの?
めぐみ) (頷く)
舞) 何で? まだ、助かる方法、
あるかもしれへんやん。
めぐみ) お父ちゃんやったら、せやな…
工場、立て直せたかも分かれへんな。
舞) そやったら…。
めぐみ) でも、お母ちゃんには無理や。
時間がたつにつれて、状況は、悪なる
一方やろ。悠人が言うたみたいに、今、
売っといたら、何人かでも、会社、残れ
るかも分かれへんしな。
舞) ずっと…ずっと、
工場守ろうって、頑張ってきたやん。
今売ってしもたら…。(泣)
めぐみ) ほかに方法があれへんねん!
舞) 私も手伝うから!
めぐみ) 無理やて。
祥子) 舞。めぐみも、ざぁまに
悩んで決めたことやけん。
**********
(部屋で、ベッドに腰掛けた舞)
電・舞) もしもし。
電・柏木) もしもし。今、話せるか?
電・舞) うん。
電・柏木) どうしてるか、心配でさ。
電・舞) ごめんな。あんな、うちの
工場、畳むことになってん。
電・柏木) そうか…。
電・舞) お父ちゃんがおらんように
なって、工場までなくなるとか、
ホンマしんどいわ。
電・柏木) そっち行こうか?
電・舞) ううん、大丈夫。
私より、お母ちゃんの方がずっと
しんどいと思うねん。もっと力に
なりたいのに、どないしたらええ
んか…。
電・柏木) パイロットになって、
親孝行すればいい。
電・舞) うん。
**********
<会議室>
めぐみ) IWAKURAを、
畳むことに決めました。
本当に、申し訳ございません。
(一同に向かい、頭を下げるめぐみ)
めぐみ) 今、この会社を、丸ごと
引き受けてくれるとこ、探してます。
宮坂) うまいこといったら、
俺らそのまま残れるてことですか?
めぐみ) はい。
小森) そんな奇特なとこ、
あんねやろか…。
めぐみ) 主人は、常々、IWAKURAの
技術力は、どこにでも誇れるもんや、
言うてました。絶対、見つかると思て
ます。せやから皆さん、今ある仕事を、
最後まで、やってもらわれへんやろか。
どうか、よろしく、お願いいたします。
(頭を下げるめぐみ)
(顔を上げる笠巻)
笠巻) 分かった、精いっぱいやろ。
(頭を下げるめぐみ)
**********
正直、「だよね~」と心底思ってしまったよ。めぐみ
さんが、会社を畳む決断が出来る人でよかった~。
社員ごと引き受けてくれる会社が見つかればそれ
が一番ベスト。とはいえ、簡単ではないだろうなあ
とも思う。そして、めぐみさんが決断したことで、舞
の思いは、逆の方向に向かいそうで気が重くなる。
柏木が「パイロット」になることを強調してくること、
そのことが、そっちに行かない未来を色濃く匂わせ
てくるというか…。舞の性格ならそうなるのは自然
なんだけどね。パイロットって、ブランクがあっても
なれるんだろうか? 何らかの形でも、空を飛ぶ姿
が見たいなあ。何にしろ、舞らしく、前に進んでいく
ことは信じて疑わないのだけれど…。それにしても
容赦ない脚本だなあと(ものすっごく褒めてますw)
そして…柏木のポンコツ彼氏ぶりも絶妙だよね~。
あの舞が、「ホンマにしんどい」と言っているんだか
ら、そっち行こうか? じゃなくて、行くよ!でしょ。
パイロットになることを勧めてくれるのはいいんだ
けど…。そろそろ「好き」の本気を見せておくれ~。
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