「舞いあがれ!」第67回~向かい風ん強かけんが、強くなることもあっとさ | 日々のダダ漏れ

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舞いあがれ! 第67
第15週「決断の時」
向かい風ん強かけんが、

強くなることもあっとさ

 

 

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(出かける支度をする祥子の脳裏に

 4年前のことがよぎる)

 

(回想)

浩太) あっ、お義母さん。

 僕は、めぐみさんのおかげで、

 なんとかここまでやってこられたん

 です。子供たちも、元気に育って、

 工場も、大きできて…。僕、めぐみ

 さんを幸せにするつもりが、幸せに、

 してもろてました。

 

貴司) 祥子さん!

 おっちゃん、亡くなったって…。

 何で…。

祥子) 心筋梗塞っちた。

 今から、大阪に行ってくっけん。

 僕も一緒に行きます。

 

**********

 

<夕方・東大阪>

(喪服姿のめぐみたちが、

 家の前に帰ってくる)

(雪乃たちに向き直る)

めぐみ) いろいろ、お世話になって…。

 ありがとうございました。

雪乃) めぐみさん、

 ちゃんと寝た方がええよ。

めぐみ) (頷く)

(舞に、荷物を差し出す貴司)

貴司) ほなこれ。

舞) あ…ありがとう。

貴司) しばらく、こっちにおるから。

舞) うん…。

 

**********

 

(浩太とめぐみの部屋に小さな祭壇)

(笑顔の遺影を見つめるめぐみと祥子)

めぐみ) こがんなことになって…。

 こがん、つらいことって、あるとやろうか…。

 母ちゃん、よう耐えられたねぇ…。

 父ちゃん、死んだ時。

祥子) めぐみがおったけん。

 まだ中学生で…。

 めぐみばちゃ~んと育てんばっち、

 それだけば考えて、夢中で働いとった。

めぐみ) (涙)

 

**********

 

(台所で片付けをする祥子)

(芳名帳の整理をするめぐみ)

(パソコンに向かった悠人)

舞) お風呂湧いたで。

めぐみ) (頷く)

(めぐみの横に座る舞)

舞) 手伝おか?

めぐみ) 大丈夫。連絡してへん

 取引先ないか、チェックしてる

 だけやから。

悠人) 工場どないするん。

 こういう話は早い方がええ。俺も

 しょっちゅう帰ってくるわけいかんし。

舞) お母ちゃんのこと考えて。

 お葬式終わったばっかやで。

めぐみ) ええて。

悠人) 売んのが一番ええで。

めぐみ) そやけどな、悠人。

 お父ちゃんは、工場、売るつもりなかった。

 立て直すことだけ、考えてた。そのお父

 ちゃんの気持ち、大事にしたいねん。

(悠人を見る舞)

舞) 何か、続けられる方法ない?

悠人) おやじがおらんようにった今、

 状況は前より悪なってんねん。

めぐみ) もう、ちょっと、だけ…考えさして。

(台所からそっと見ている祥子) 

 

**********

 

(自分の部屋にこもった悠人)

 

(回想)

浩太) いらんお世話や、帰れ!

浩太) 言われんでも帰るわ!

舞) お兄ちゃん。

 なあ…ちょっとお兄ちゃん!

 

(ノック)

祥子) 入ってもよかか。

悠人) どうぞ。

祥子) 悠人や、工場、売った方が

 よかっち思っちょっとね。

悠人) はい。

祥子) 継ぐつもりやなかとか?

悠人) ないです。俺の仕事は投資やし、

 この世界で一流になるために努力し

 てきたんです。投資家として冷静に

 計算して、今工場を売んのがベスト

 やと判断した。そんだけです。

祥子) かしこかね。じゃばってん、

 人間や、バカ力ん出ることもあっとぞ。

 向かい風ん強かけんが、

 強くなることもあっとさ。

悠人) それ、舞も言うてました。

祥子) まあ、よく話し合えばよか。

 邪魔ばしたね。

(出ていく祥子)

 

**********

 

<IWAKURAの会議室>

支店長) この度は、ご愁傷さまでした。

大西) ご愁傷さまでした。

めぐみ) 恐れ入ります。

(信用金庫の2人と向き合うめぐみ)

支店長) こんな時に恐縮ですが、

 ご主人の代わりは、どなたになる

 予定でしょうか?

めぐみ) まだ、決まっておりません。

支店長) 確か、息子さんが

 いらっしゃいましたよね?

めぐみ) 息子は、継がないと思います。

支店長) そうですか…それなら、

 会社を畳むという選択肢もあります。

めぐみ) 会社を、畳む…。

支店長) 今、会社を畳まれた場合、

 融資している、全額をご返済いただ

 ける可能性が高いです。私どもは

 この選択肢が、岩倉さんにとって、

 決して、悪いものではないと、考え

 ております。

大西) 決断が遅くなると、資産価値が

 下がって、会社を畳んだとしても、

 借金が残ってしまうリスクがあります。

めぐみ) けど、今、すぐには…。主人は、

 この工場、なくしたないという一心で、

 苦労を重ねてまいりました。もうちょっ

 と、待っていただけませんでしょうか。

支店長) お気持ちはわかります。

 しかし、事態は一刻を争います。

(ノック)

めぐみ) どうぞ。

 娘です。

(舞がお茶を運んでくる)

支店長) お葬式で、

 お目にかかりましたね。

舞) はい。

 あの、同席しても、よろしいでしょうか。

支店長) ええ。

 

**********

 

<事務所>

山田) 古川さん。

古川) ん?

山田) まさかとは思うんですけど、

 めぐみさんが会社継ぐってことは…。

古川) ない。

山田) ですよね。

古川) 奥さんに会社の経営は無理や。

 経理はやってきはったけど、

 技術については門外漢やし…。

古川) お疲れさんです。

笠巻) おう。

山田) お疲れさまで~す。

 

**********

 

<会議室>

支店長) こちら、念書です。

 今後、会社をどうされるにせよ、

 今ある仕事を続けるために、

 責任の所在をはっきりさせて

 おく必要があります。

大西) 奥さんが、社長代行の責任

 を負うっていう念書です。こちらに、

 日付とお名前をお願いします。

(念書に名前を書くめぐみ)

(ケースからハンコを出す)

(朱肉をつける)

(手が震える)

めぐみ) あ…。

(ハンコがずれる)

大西) 二重線引いていただいて、

 隣にもう一度お願いします。

 

**********

 

(家の玄関に入る舞)

(出しっ放しの黒い草履を手に取り、

 靴箱にしまう舞)

(靴箱の中に、

 見覚えのある浩太の革靴)

(手に取り、上がりがまちに座る舞)

 

(回想)

浩太) うちなんかまだまだや。

 けど、負けへんで。

 一歩ずつ登っていったら、

 いつかは、山の頂上にたどりつける。

舞) そうやんな。一歩ずつ進んだら

 ええんやんな。うん。

浩太) うん。よっしゃ! 

 ほな、ごはん食べよう。

舞) せやな。

(靴磨きをやめる浩太)

舞) あっ、あっ…。

浩太) ん? どないしたん?

舞) 足つった…。

浩太) 座れ座れ。

 どっちや。

舞) こっち。

浩太) いくで。

舞) いててててて…。

浩太) よし。

 

(靴を見つめる舞)

舞) (泣)

(めぐみが帰ってくる)

めぐみ) 舞、どないし…。

舞) 靴、あんのに…。

 お父ちゃん、もうおらん…。

(舞の肩を抱くめぐみ)

舞) いや…。(泣)

舞・めぐみ) (泣)

 

**********

 

それぞれがそれぞれの関係性、性格で、そうする

だろうという行動を見せる。めぐみさん、祥子さん、

舞、そして悠人。みんな悲しいし…みんなつらい。

悲しみもつらさも、それぞれ違っていい。その時に

出来ることを出来る人がやる。それでいいと思う。

でも、余裕がなかったり、家族だからこそ、素直に

聞けたり聞けなかったりするのが本当にリアルで。

私は多分、悠人に近いことを言ってしまうと思う。

とにかく、ダメージを最小限にすることを一番に考

えてしまいそうだ。いろんな人がいていいのよね。

一緒に泣いてくれる人も、ただ寄り添ってくれる人

も、雑事を引き受けてくれる人、ご飯を作ってくれ

る人、会社のことを考えてくれる人もみんな必要。

 

祥子) 悠人や、工場、売った方が
 よかっち思っちょっとね。
悠人) はい。
祥子) 継ぐつもりやなかとか?
悠人) ないです。俺の仕事は投資やし、
 この世界で一流になるために努力し
 てきたんです。投資家として冷静に
 計算して、今工場を売んのがベスト
 やと判断した。そんだけです。
祥子) かしこかね。じゃばってん、
 人間や、バカ力ん出ることもあっとぞ。
 向かい風ん強かけんが、
 強くなることもあっとさ。
悠人) それ、舞も言うてました。
祥子) まあ、よく話し合えばよか。
 邪魔ばしたね。

 

祥子さんがいてくれてよかった。悠人の話を聞い

てくれてよかった。祖母と孫の距離感がちょうど

いいんだろうね。ホント、家族って難しい関係だ。

 

舞が、玄関で浩太を思い出すのが、足がつった

エピソードだったのは…靴はあるのに持ち主が

いない喪失感と、ああいう何気ない親子の触れ

合いの時間がいかに幸せな時間だったかを思

い知らされるようで、ドラマなのに、ホントきつい。

お父ちゃん、浩太さん、駄目だよ、早すぎるよ…。

 

 

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