「舞いあがれ!」 第32回
第7週「パイロットになりたい!」
もう、限界なんよ
※無断転載対策のため、不本意ですが、
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雪乃) めぐみさん! どないしよ!
めぐみ) どないしたん?
雪乃) 貴司が…貴司が!
浩太) どないしてんな? なぁて。
梅津) あっ、浩ちゃん。
浩太) うん。
梅津) 貴司がいてへんようなった。
**********
<岩倉家>
舞) 貴司君に、何があったん?
雪乃) ここんとこ帰ってけぇへんから、
さっき会社電話したら…3日前に
退職届出して、それきりやて。
舞) ほな、今どこに?
雪乃) 分かれへん…
携帯つながれへん…。
(電話をかける舞)
自動音声) 「おかけになった電話は、
電波の届かない場所にあるか、電源
が入っていないため、かかりません」。
♪(不通音)
(電話を切る舞)
**********
<デラシネ>
(入り口に「閉店 今までありがとうな
店主 八木巌」と書かれた貼り紙)
久留美) 舞! 知ってた?
舞) 知らんかった。
私、何も知らんかった…。
貴司君が行きそうなとこ、回ってみよ。
久留美) うん。
**********
<うめづ>
梅津) ああ浩ちゃん。
浩太) まだ見つかれへんのか?
梅津) うん。
めぐみ) 雪乃さんは?
梅津) 貴司の会社。
詳しい話聞きに行った。
(雪乃が帰ってくる)
梅津) おう、どやった?
雪乃) 会社の人、何も知らんて。
前の日まで、普通に働いてたのに、
急に退職届出したんやて。
貴司なんかあったんちゃうやろか。
私警察行ってくるわ。
梅津) ああ警察行ったら、
大ごとなるわ。
雪乃) 何言うてんの!
3日も行方分かれへんねやで、
十分大ごとやんか!
梅津) いや…会社辞めてしもてやで、
俺らと、顔合わせんのがつらいんか
も分かれへん。もうちょい待ったら、
帰ってくるかも分かれへんがな。
雪乃) どこまで脳天気やねんな
あんた! いっつもそうやんか。
私、何べんも言うたよね、貴司
最近元気ないんちゃうかって。
あんた、いっぺんも取り合うて
くれへんかったやんか!
**********
(海を見下ろす断崖)
(携帯電話の着信を見る貴司)
(おかん、舞ちゃん、久留美ちゃん
の表示がズラリと並んでいる)
**********
<カフェ・ノーサイド>
津田) どやった?
(首を横に振る久留美と舞)
久留美) どこにおるんやろ…。
(いつも貴司が座っていた席を見る舞)
(回想)
舞) お代わりは?
貴司) ええわ、もう会社戻らな。
舞) そっか…。
(回想)
舞) これ、落ちてたで。
貴司) 干からびた犬いうんは、僕の
ことや。会社にはノルマがあってな、
僕だけクリアでけへんくって、いつも
めっちゃ怒られんねん。
(回想)
貴司) 先輩や。ごめん。
(回想)
貴司) ごめん、呼び出しや。
(回想)
舞) 貴司君、大丈夫?
貴司) 大丈夫や。
舞) ちゃう…。
久留美) ん?
舞) 私、
何も知らんかったんやない…。
貴司君、何か変やなって、
心のどっかで気ぃつ付いてた。
そやのに、自分のことで、
頭いっぱいで…。
**********
(久留美と商店街を歩く舞)
(電話の呼び出し音)
電・舞) もしもし貴司君!?
電・貴司) 舞ちゃん。
電・舞) どこにおんの?
心配したんやで!
電・貴司) 今、五島や。
電・舞) 五島?
電・貴司) うん。
電・舞) 何で? 貴司君?
電・貴司) 舞ちゃんから、
うちのおかんに言うてくれへん?
ちゃんと生きてるから心配せん
といてて。
電・舞) そんなん自分で言うた
方がええ。心配してはるから。
電・貴司) 今は話できへん。
電・舞) 貴司君…。
電・貴司) もう、限界なんよ。
せやから、舞ちゃんから伝えてほしい。
電・舞) 分かった。けど教えて。
五島に、しばらくおんの?
電・貴司) 分かれへん。けど、
見てみたかった景色があんねん。
電・舞) 景色?
電・貴司) 絵葉書の…。
(貴司の手に絵葉書)
電・貴司) これ、
舞ちゃんがくれたんやで。
ほな切るな。電池ないねん。
電・舞) 待って!
♪(不通音)
舞) 切れてしもた…。
久留美) 絵葉書って?
舞) 昔…
五島から送ったことあんねん。
**********
<うめづ>
舞) 貴司君から電話あった!
梅津) どこおるて?
舞) 五島におるって。
梅津) 五島!?
雪乃) よかった…ああ…。
(崩れ落ちる雪乃)
雪乃) 何で…
何でそない遠いとこに…。
舞) 分かれへん、
すぐ電話切れてしもて。
けど、ちゃんと生きてるから、
心配せんといてて言うてた。
雪乃) ほんなら何で電話
出えへんねんな、もう…。
舞) あの…。貴司君、一人で考え
る時間が欲しいんとちゃうかな。
せやから、知らん人ばっかりの
五島に行ったんかなって。
私が五島に行ってくる。
雪乃) 舞ちゃんが?
貴司君が元気なん、
ちゃんと確かめてくる。
雪乃) やぁ…そらあかんわ、
私が行かなあかん。
梅津) 雪乃。
貴司が電話したん舞ちゃんや。
俺らじゃなくてな。貴司の言うこと
信じて、舞ちゃんに任してみようや。
舞) おばちゃん。
久留美) 私も行く。
(舞と久留美を見る雪乃)
雪乃) 分かった。
**********
(夜、部屋で荷造りをする舞)
**********
<リビング>
雪乃) ホンマ、舞ちゃんには
迷惑かけてしもて…。
梅津) ホンマ、悪いな。
めぐみ) あの子、
迷惑やなんて思てしません。
浩太) うん。
貴司君が無事でよかったわ。
めぐみ) ホンマに。
雪乃さん。
雪乃) 貴司な、ちっちゃい頃から、
本好きでな。
めぐみ) うん。
雪乃) ホンマは、大学で、文学の
勉強さしてやりたかってん。
梅津) けど、本人が就職する言うてな。
文学の勉強なんか、大学なんか行か
んでもできるわいうて。
雪乃) 親の反対押し切って決めた
仕事やさかい、うちらに弱音吐かれ
へんかったんやわ。しんどいの、気
ぃ付いたったらよかったんやけど…。
**********
<朝>
(玄関を出て、
うめづの前で立ち止まる舞)
(店に入る)
雪乃) 舞ちゃん。
舞) おばちゃん、行ってくるな。
雪乃) これお弁当、
久留美ちゃんと食べて。
舞) ありがとう。
雪乃) 貴司のこと、
よろしゅう頼んます。
帰ってくんの待ってるって、
伝えてくれる?
舞) はい。
**********
<五島・福中空港>
(ロビーを出てタクシーに
乗る舞と久留美)
久留美) お願いします。
**********
自動音声) 「電波の届かない場所に
あるか、電源が入っていないため、
かかりません」
久留美) やっぱり出ぇへん?
舞) うん。
久留美) まだおるかなぁ。
舞) きっとおる。
昔貴司君に送ったん、
大瀬崎灯台の絵葉書やねん。
空と海が夕焼けに染まった、
きれいな写真でな。一目見て、
これは貴司君に送ろと思てん。
久留美) ああ、貴司君、
きれいな空とか好きやもんな。
舞) うん。せやから、貴司君が言う
てた、見たかった景色て、大瀬崎
灯台の夕焼けやと思うねん。
**********
(そびえる断崖に、白い灯台)
舞) 貴司君!
(灯台のそばに、貴司)
**********
やっと逃げ出せたんだね~貴司くん。きれいな
ものが、見たくなったんだね。五島の絵葉書の、
美しい景色を。舞ちゃんが生まれ変わった場所
なら、貴司くんも、自分の気持ちが言えるように
なれる…息ができるようになれるかもしれない。
くしくも、幼なじみの3人が…それぞれに、心に
悩みや迷いを抱えている3人が五島に大集合。
五島ワールドは、彼らにどんな変化をもたらす
のだろう。彼ら以上に、視聴者が癒やされる予
感しかない! ばらもん凧にも、会えるかなあ…。
もう、限界なんよ。
何はともあれ、そう言える相手がいてよかった。
舞が、貴司にとってSOSを言える人でよかった。
想いは、時に…「重い」になってしまう時もある。
重いけど…ありがたくて、大切なのだけれど…。
親子の距離感は、永遠の課題なのかもねえ…。
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