「舞いあがれ!」第33回~変わりもんや変わりもんで、堂々と生きたらよか | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

舞いあがれ! 第33
第7週「パイロットになりたい!」
変わりもんや変わりもんで、

堂々と生きたらよか

 

 

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舞) 貴司君、一人で考える

 時間が欲しいんとちゃうかな。

 せやから、知らん人ばっかり

 の五島に行ったんかなって。

 私が五島に行ってくる。

 貴司君が元気なん、

 ちゃんと確かめてくる。

 貴司君が言うてた、見たかった

 景色て、大瀬崎灯台の夕焼け

 やと思うねん。

 

**********

 

(断崖のてっぺんに、

 夕日に染まった白い灯台)

舞) 貴司君! 貴司君…。

久留美) ああよかった…。

 

**********

 

<灯台を囲んだ展望台>

貴司) わざわざ来てくれんかっても

 よかったのに。僕は元気やで。

舞) 何でこの景色が見たかったん?

貴司) 僕もここ来たら、変われるん

 ちゃうかな、思てな…。

久留美) 変わりたいの?

貴司) 何か…しんどなってしもてん。

 入社して、1年たっても、営業成績

 最下位のまんまでな。ほかの奴ら

 にできてることが、何でお前にはで

 けへんねんて、めっちゃ言われるよ

 うになって…。普通は聞き流せるん

 やろけど、僕には、突き刺さって、

 痛くて、しゃあないねん。

 そんなんでも、僕のホンマの気持ち、

 八木のおっちゃんにだけは話せて

 てん。会社で凍った心、デラシネっ

 ちゅうあったかいとこで解かして、

 また、出社できた。けど、おっちゃん、

 おらんようになってしもて…。

 ほなもう、会社に行く足がすくんで

 しもて。一歩も動かれへんねん。

 どないしようて焦ってるうち、何でか

 分からんけど、この絵葉書のこと

 思い出したんや。

 周りに溶け込んで、うまいことやろ

 うとして、空っぽになってしもた。

 僕には何にもない。

舞) 何言うてんの、

 貴司君は優しすぎんねん。

久留美) そうや。

貴司) 人とぶつかんのが怖いだけや。

 せやから、人に合わせて、自分の

 ホンマの気持ち、心の奥にしまい

 込んで、自分が何やりたいんか、

 何好きなんか、分からんようにな

 ってしもた。

舞) しんどかったんやな。

久留美) ここ来て、何してたん?

貴司) 3日間、ここにおってん。

 最初は、白い波ばっか見ててな。

 ほんなら、海の色がきれいやなっ

 て気ぃ付いて…。近くから遠くへ、

 どんどん青色が濃くなってくん

 見てた。海の果てまで見てたら、

 そっから空が始まってた。

 無限の青やで。

 空が暗なったら、浮き上がるように、

 星が見えてきてん。ただの闇やと

 思てた空に、こんなぎょうさん

 星あったんやなって…。

 今まで、狭い世界しか見えて

 なかったんやな…。

 来て、よかったわ。

(海に映る、夕日の光の道を見つめる、

 貴司と、舞と、久留美)

 

**********

 

祥子) よかよ。

舞) ありがとう。

貴司) すんません。

久留美) ありがとうございます。

 あっ、よいしょ。

(めぐみ丸から下りる舞たち)

貴司) ここが舞ちゃんが

 暮らしてた島なんやな。

 いっぺん、来てみたかってん。

舞) フフ、うれしい、ありがとう。

久留美) おばあちゃん、

 かっこええな。

舞) やろ?

久留美) うん。

舞) おなかすいたな。

久留美) なあ。

 

**********

 

電・舞) 今貴司君お風呂入ってる。

電・雪乃) 舞ちゃん、ホンマおおきにな。

電・舞) ううん。

電・雪乃) どれぐらいで

 帰ってくる言うてる?

電・舞) 気持ちの整理が

 ついたらって言うてた。

電・雪乃) そうか…。

 はよ帰っといでて伝えてくれる?

電・舞) うん、言うとくな。

電・雪乃) ほなな、久留美ちゃんにも

 よろしゅう言うといてな。

電・舞) 分かった。 

 ほな、おやすみなさい。

電・雪乃) おやすみなさい。

舞) 一太君!?

一太) 舞? ばえー!

舞) 久しぶりやな! 元気やった?

一太) おう、元気元気。

 ああいやあの、こいば。

舞) おお、ありがとう。

一太) 祥子ばんばんちに急なお客

 やけん、持ってけっち母ちゃんが。

 そっか、舞やったとか。

舞) 変わらんな。

貴司) お風呂ありがとうございました。

 こんばんは。

一太) どうも。

舞) 貴司君。

 ばんば、一太君が魚持ってきてくれた。

祥子) 一太、帰っとったとね。どがんね、 

 一太も一緒に食べて帰らんね。

一太) およ。ああ、いや、おいはよか。

(とっとと帰る一太)

 

**********

 

祥子) そっで逃げてきたとか。

貴司) はい。

舞) 逃げたって、そんな言い方…。

祥子) 逃げてきたとや事実やろうが。

 ちゃんと認めた方がよかぞ。

貴司) はい。

 認めたら楽なりました。やっと、

 凍った心が解けてきた気ぃします。

祥子) そうね。

貴司) ああ、海ってこんな色やった、

 空ってこないきれいやったなって

 ちょっとずつ思い出して、違う自分

 になりたくて、五島に来たのに、今

 のままでええんやって思えたんです。

 空にこんだけ星があることも知らん

 かったくせに、世の中のことはもう

 全部分かった、もうええって、思って

 ました。

祥子) ハハハハ。

 舞、面白か幼なじみたいね。

 難しいことは分からんばってん、

 ここに来て、よかったごたっね。

舞) 貴司君はな、

 文学青年なんよ。なぁ?

貴司) いや…。

祥子) 変わりもんたいね。

舞) 変わりもんて…

 また言い過ぎやて。

久留美) フフフ…あっ、ごめん。

祥子) 舞、そがん腫れもんごた

 扱わんでよか。貴司君も、

 周りに合わせんでよか。

 自分のことば知っちょる人間が

 一番強かけん。

 変わりもんや変わりもんで、

 堂々と生きたらよか。

貴司) はい。

祥子) うん。

 

**********

 

<昼の浜辺>

舞) 貴司君はこれからどないするん?

貴司) ホンマの自分のまま、

 生きていける場所が

 どっかにあるかもしれへん。

 世界はこんなに広いんやから。

久留美) そやな。

貴司) その場所を、探したい。

久留美) どうやって?

貴司) 分かれへん。

 もしかしたら、ないかもしれへん。

 けど、いろんな場所に行ってみたい

 って思う。そんで、歌を詠む。

舞) 歌?

貴司) うん。

(ノートを開き、2人に差し出す)

貴司) こんなん。

舞) 詩?

貴司) 短歌や。

 八木のおっちゃんに勧められてな、

 昨日の晩、星見てたら、

 自然と出てきた。

舞) 「星たちの、光あつめて

 見えてきた、この道をいく、

 明日の僕は」。

久留美) へえ~

 何や、かっこええなぁ。

舞) ホンマやなぁ。

貴司) まずは、

 おかんとおとん説得せな。

舞) うん。

久留美) 私も、

 お母ちゃんに会うてくる。

 福岡におんねんて。

舞) そうなんや。

久留美) うん。

舞) 私も、頑張るわ。

 お母ちゃんにはあかん

 言われたけど。

 パイロット、諦めへん。

久留美) うん。

貴司) うん。

舞) うん。

 

**********

 

<岩倉家>

(めぐみが舞のベッドに座っている)

浩太) めぐみ?

 舞から、メール来たわ。

 五島に残るて。

 いろいろ、考えたいねんて。

めぐみ) うん。舞のこと、

 どないしたらええねやろ。

 よう、分かれへんねん。

(めぐみの隣に座る浩太)

浩太) なぁめぐみ。舞と、もっぺん

 話し合うてみたらどないや。

 迎えに行こうか、五島に。

(浩太を見るめぐみ)

 

**********

 

ドローンを使った映像が、とても美しかった。

舞いあがれは、ドローンの使い方が上手い。

 

わざわざ来てくれんかっても
よかったのに。僕は元気やで。

 

ここでムカついたり怒ったりしないのがいい。

貴司の性格を、舞も久留美もよく分かってる。

「何でこの景色が見たかったん?」と聞き…

貴司の答えを聞いて、「しんどかったんやな」

と言う舞。そんな幼なじみだから、素直に気

持ちを話すことができるんだよね、お互いに。

 

ただの闇やと思てた空に、こんな

ぎょうさん星あったんやなって…。
今まで、狭い世界しか見えて
なかったんやな…。

 

空にこんだけ星があることも知らん
かったくせに、世の中のことは

もう全部分かった、もうええって、

思ってました。

 

本当は、もっと広い世界が広がっているのに、

目の前に見える世界しか見えなくなって、もう

永遠にそこから出られないような気になってし

まうことがある。自分がそう思い込んでしまう。

逃げられることに、逃げていいことに気がつけ

ない。閉じ込められてもいないのに、閉じ込め

られていると思い込んで絶望してしまったり…。

 

貴司君が逃げて、立ち止まって、空を見上げ

ることができてよかった。本当に、よかった~。

 

舞、そがん腫れもんごた扱わんでよか。

貴司君も、周りに合わせんでよか。
自分のことば知っちょる人間が
一番強かけん。
変わりもんや変わりもんで、
堂々と生きたらよか。

 

変わりもんを貫けばアーチストになれるかも、

しれない。自分らしく、堂々と生きたらよか!

貴司君は、流浪の詩人?歌人?になるのか

しら。そうなったらかなり面白いかも~。いつ

か八木のおっちゃんのように、貴司のような

子供たちの…秘密基地のような居場所を作

ってくれたらいいなあ。そこに行ってみたい。

 

貴司くんも、舞も久留美も、それぞれ動き出

そうと決意する場所が五島なのがいいなあ。

あの灯台の風景を、彼らは一生忘れないよ

ね。いいなあ、青春って。頑張れ若者たち~。

 

 

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