「ちむどんどん」第73回~戦争を知る大人たちの昔の話 | 日々のダダ漏れ

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ちむどんどん 第73
第15週「ウークイの夜」

戦争を知る大人たちの昔の話

 

 

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優子) もう話してもいいよね。

 長い話になるけど、聞いてくれるねぇ?

 お父ちゃんとお母ちゃんの、昔の話…。

 

**********

 

(夕日の縁側で古い箱を開ける優子)

暢子) いつの写真?

優子) 昭和18年ぐらいかね。

 うちの、家族と、お父ちゃん。

 たった一枚残っている写真。

 お父ちゃんが、ずっと持ってて

 くれてたわけ。

暢子) これが、お母ちゃんのおうち?

優子) そう。

 うちは、那覇の食堂の娘だったから。

 

**********

 

1944年(昭和19年) 那覇

 

♪(「浜千鳥」)

優子) うちの家族は、両親と、おじぃ

 おばぁ、時恵ネーネー、弟の秀夫の

 七人家族。ネーネーは琉球舞踊が

 上手で、弟は、賢秀に似てやんちゃ

 だったよ。

 

(回想)

(姉の時恵と踊る中学生の優子と、

 小学生の秀夫)

 

良子) お母ちゃんも、踊りを習ってた?

優子) ネーネーに少し教えてもらっただけ。

暢子) お母ちゃんの踊り、見てみたい。

賢秀) おう。ハッハッハ…。

優子) お父ちゃんは、うちのお店で働いて

 いたさぁ。お店の名物はそばだったよ。

暢子) あ~だからお父ちゃんが

 そばを作れたわけ?

良子) そのお店で、お父ちゃんと

 出会ったわけ?

優子) 初めはただのお客さん。

 芸人一座の一番下っ端でね。

歌子) もしかしたら、上原さんも

 その一座にいたわけ?

優子) 上原さんが座長だったんだのに。

賢秀) アキサミヨー。

 父ちゃんの夢は、歌手だったわけ?

優子) 歌子が今使っている三線は、お

 父ちゃんがその頃から使っていたもの。

(部屋に飾られた三線)

優子) 上原さんの一座は、苦しくなって、

 お父ちゃんは本土に出稼ぎに行ったわけ。

 

**********

 

(フォンターナの書斎に房子と二ツ橋)

房子) 私の両親はやんばるの出身で、

 幼い姉を親戚に預けて、鶴見に仕事

 を探しに来た。私は鶴見で生まれた。

 だから私は一度も姉には会ったこと

 がない。その姉の息子が、賢三。

 暢子さんの父親。

二ツ橋) つまり、

 オーナーの甥御さんですね。

房子) 賢三は戦前、出稼ぎで鶴見に

 来ていた。私は親戚というものに初

 めて出会った。うれしかった。明るい

 若者で、三線はうまいし、県人会に

 もすぐになじんだ。

 

(回想・1941年(昭和16年) 鶴見)

賢三) ♪「親(うや)ぬ寄(ゆ)し事(ぐとぅ)や」

(若者に三線を教える、1941年の賢三)

(若者の中に三郎)

 

**********

 

<あまゆ>

田良島) じゃあ三郎さんは、

 暢子ちゃんの父親から三線を?

三郎) 両親は、沖縄生まれの沖縄育ち

 だが、俺は、こっちで生まれて育った。

 沖縄のことを何にも知らねえ。大人に

 なるとそれが、悔しくてな。それで賢三

 に、三線を教えてもらったんですよ。じ

 きに那覇に戻っちまったんですけどね。

 民謡歌手になりてえっつって。

 

**********

 

<比嘉家>

歌子) お父ちゃんは結局、

 歌手にはなれなかったの?

優子) どうにもならなくて…。

 お父ちゃんは、住み込みで、

 うちの食堂の店員になった。

賢秀) で、そのまま結婚?

優子) ううん。お父ちゃんはそのうち、

 いなくなってしまったから。

良子) 何で?

優子) 戦争が始まって、召集されて、

 中国の方に出征していった。

 

**********

 

<あまゆ>

(三郎と酒を飲む田良島)

田良島) 俺の兄は、19年に入営しま

 してね。沖縄で戦死したんです。

 だから、どうしてもあの、「鉄の暴風」

 のことを、自分で記事にして伝えた

 かった。

三郎) 俺は戦後、シベリアに連れて

 いかれました。

田良島) シベリアですか?

三郎) 何年も、残された家族は、生き

 てんのか、死んでんのかも分からず

 ね。苦労をかけちまいましたよ。

多江) いいえ。

三郎) 寒さと飢えの中、

 シベリアで死んだやつはまだ、

 骨も日本に帰れないまま。

 いいやつほど、早く死にます。

 

**********

 

<比嘉家>

(優子の手に兵隊の帽子)

優子) お父ちゃんは、戦地でのことを

 ほとんど話さなかった。ただ一度だけ、

 すごく後悔してることがあると言ってた。

 「まくとぅそーけー なんくるないさー」。

 自分が正しいと思うことを守れなかっ

 たことを、すごく悔やんでいたと思う。

 帰ってきたばかりの頃は、夜寝ている

 時、「ごめんなさい、ごめんなさい」と、

 うなされていたからね。

 

(回想)

賢秀) 父ちゃん、毎朝、何を

 お祈りしてるわけ?

賢三) お願いしたいことと、謝らない

 といけないことがあるわけさ。

 

(帽子を箱にしまう優子)

優子) 昭和19年、10月10日の大空襲で、

 那覇は焼け野原。おうちも、食堂も、全

 部燃えて、おじぃと、おばぁも亡くなって。

 そして、米軍が上陸してきた…。

 うちは、山の中をさまよっているうちに、

 お父さん、お母さん、ネーネーとはぐれて、

 弟と二人きりになってしまった。うちと弟

 は、アメリカ兵につかまって、捕虜収容所

 で終戦を迎えた。

良子) 戦争が終わって、お父ちゃんは、

 沖縄に、帰ってこられたわけ?

優子) 日本には、戻ってきていたけど、

 沖縄には帰ってこられなかった。

歌子) 何で?

優子) その頃、沖縄出身の復員兵は、

 すぐに、沖縄に帰ることを許されてい

 なかったから。

暢子) どうして?

優子) 沖縄は…

 日本じゃなくなっていたからねぇ。

 

**********

 

(回想・1945年(昭和20年)冬 鶴見)

(尋ね人の貼り紙をする房子)

 

房子) 妹と空襲で生き別れて、きっと

 また、一緒に暮らせると信じて、

 ずっと捜し続けて。

 

(回想)

(女の子に駆け寄る)

房子) とも…! すいません…。

 

房子) 私は妹を捜しながら、

 焼け跡の闇市で、商売を始めた。

 

(回想)

房子) いらっしゃい…。賢三…。

 

房子) 明るかった賢三が、まるで別人。

 笑わない男になっていた。沖縄に帰り

 たくても帰れなかった賢三は、私の

 商売を手伝ってくれた。人がいいし、

 料理もできる、頼れる甥っ子だった。

 独りぼっちだった私は、とってもうれし

 かった。

 

(回想)

房子) 賢三。

賢三) はい。

(名前の刻まれた包丁を受け取る賢三)

賢三) 叔母さん、ありがとう。

房子) 2人でもっともっと働いて、

 稼ぐよ!

賢三) はい!

 

房子) これからもずっと一緒に商売を

 やっていこうねって約束した。翌年、

 賢三は沖縄に帰れることになって、

 鶴見を去った。「家族の消息を確か

 めたら、すぐまた戻ります」と言って。

 でもそれっきり…。賢三が鶴見に戻

 ることはなかった。1年ほどして、手

 紙が届いた。「やんばるで結婚した。

 やんばるで子供を育てない。約束を

 破ってしまって申し訳ない」。私は裏

 切られたと思い込んでしまった。

 

**********

 

<比嘉家>

優子) あちこちの収容所を、転々と

 させられて、いつもひもじくて。

 やがて、弟も死んでしまった。うちが

 独りぼっちになってしまって、もう、

 生きる気力もなくなった頃。

 

**********

 

1946(昭和21年)の沖縄。

 

優子) お父ちゃんは、自分の

 親きょうだいが収容所にいる

 んじゃないかと捜しに来てた。

 結局、みんな、戦争で死んで

 しまっていたんだけど。

 

(回想)

賢三) 優子か?

 ニーニー…賢三ニーニー!

賢三) 生きてたのか、

 生きててくれたのか!

 よかった…。

(優子を抱きしめる賢三)

 

優子) 運命の再会だと思った。

 

**********

 

優子の若い時の役者さんは、「あまちゃん」で

ずんだずんだの小野寺ちゃんだった子なのね。

仲間由紀恵の若い頃に似ている…気がする。

賢三は似てないけど…三郎もカッコ良すぎ~。

 

戦争の話は、変な恋バナや再婚話は抜きにし

て見たかった。ホント、構成は大失敗だと思う。

何であの流れでここに繋げる?としか思えず。

熱演してくれている役者さんに罪はないのに。

 

 

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