「おちょやん」第91回~終戦から3年、道頓堀に帰ってきた千代 | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第91
第19週 「その名も、鶴亀新喜劇や
終戦から3年、道頓堀に帰ってきた千代

 

 

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漆原) 千さん、大丈夫ですか?

天晴) 息切れてますやん。

 

終戦から3年、

千代ちゃんたち家庭劇は、

地方を回りながら、細々と

公演を続けておりました。

 

(道具を積んだリヤカーを引き、

 たんぼ道を行く一座)

 

**********

 

時には、お芝居をやる場所とは

思われへんとこで公演すること

もありました。

 

千之助) こないに寂しいもんだ

 とは知らなんだ。幸太郎・・・。

 

(あぜ道に舞台、客席はむしろ

 を敷いた、稲刈り後の田んぼ)

 

一平) (泣き声)

千之助) 誰じゃわしの代わりに

 泣いとんのは。木の後ろやな、

 待たんかい。待て、どこじゃ・・・

 追い抜いとるわい。

(笑い声)

 

**********

 

客) いや~ええもん見してもら

 いました。よかったよかった。

男性) あやこ~!

(道の先に復員兵)

男性) ばあさん、龍之助が・・・。

(再会できた家族を見て、

 微笑む千代たち)

 

**********

 

(小さな宿に着いた一座)

千代) あとちょっとだす。

一平) やられた!

 五厘屋に金も芝居道具も

 全部持ち逃げされた。

一同) え~!

天晴) どないすんねんな!

 

五厘屋いうのは、今で言う仲介屋、

芸能ブローカーみたいなもんです。

インチキくさいのもぎょうさんおって、

お金をだまし取られることもようあっ

たとか。

 

香里) 無理やわ。

 2日も食べてへんのやで。

一平) 俺だけが悪いんか?

男性) 芝居どうすんねんあほ。

一平) 何で俺だけ・・・。

千之助) いたたたたたっ!

 うわ~! 何してんねんお前!

千代) 前にやりましたやろ、

 「狸の嫁入り」だす。

千之助) あれはウケんわあほ。

千代) 大事おまへん。

 絶対面白おます!

千之助) いやウケん!

男性) 千さんやるしかない! 

 やりまひょ!

香里) あんたちょっと・・・。

 あんたのせいやろ。

徳利) いけいけいけ!

(火鉢の墨で千之助の顔に

 狸のメイクをする千代)

 

**********

 

(狸のメーク顔の千代)

千代) よっしゃ、ほな、行きまっせ!

徳利) よっしゃ! さあ以降!

 さあ行きましょう、千さん!

 

**********

 

(舞台から戻ってきて、座りこむ千代)

(狸の顔で見据える千之助)

千之助) こないにウケへんことあるか。

千代) すんまへんだした。

千之助) 何やお前も、ポンポコせんと

 はけたやろ。気付いたらわし一人や

 ないか。最後やろ、ポンポコって。

 それぐらいやれあほ。

 

・・・とまあ、こんな具合に、

千代ちゃんたちはドサ回りを、

それなりに楽しんでおりました。

 

香里) これのどこが楽しんでんねんな!

 

ひゃ~!

 

徳利) 香里。

香里) おなかすいて目ぇかすんできた・・・。

 もうすぐお迎えが来るわきっと。ハッ・・・こら

 また、熊田さんによう似たお迎えやこと・・・。

熊田) 熊田や。

男性) ええっ!

千代) ほんまに熊田さんや。

 えっ、何でこないなとこに?

熊田) あんたらを捜してましたんや。

 「みんな直ちに道頓堀へ戻ってこい」と、

 大山社長のお言葉!

徳利) 大山社長のお言葉でしょ。

香里) せや。

 

**********

 

というわけで、千代ちゃんたちは

道頓堀に帰ってきました。

 

空襲、そして終戦。あの時から、

3年という年月が流れました。

 

徳利) たった3年で、

 ようこないな劇場を・・・。

漆原) さすが大山さんやな。

(奥行きのある広い舞台)

(千人は座ることの出来る、椅子の座席)

鶴蔵) ああ皆、元気そうで、何よりやな。

千之助) そちらさんはえらい老け込み

 はってよ。ぼちぼち引退した方がええ

 んとちゃうか。

鶴蔵) まあまあまあ、そない、

 つれのうせんといてくれ。おい。

熊田) この3年、道頓堀を、芝居の街と

 して復興させるべく、大山社長指揮の

 もと、やっと、この新えびす座も完成し

 て、また昔みたいに大勢のお客さんを

 呼び戻す、絶好の機会を迎えました。

 そこで、これからの時代を担う、新しい

 劇団を発足させます。その名も・・・「鶴

 亀新喜劇」。我々はこの新しい劇団に、

 あんたらを迎え入れたい思てる。

鶴蔵) 座長は、

 2代目天海天海、お前や。

 熊田) 悪い話やあれへんやろ。

天晴) また、鶴亀に入れてもらえる

 いうことですか?

熊田) そうや。

香里) お給料も出してもらえんの?

熊田) もちろんや。社長は、あんたらの

 ことちゃんと考えてくれてはんのやで。

 感謝しいや。

一平) それは虫がよすぎますわ。どな

 いな事情やったにせよ、俺らを一方的

 に切り捨てたのは、大山社長、あんた

 や。それが今度は、新しい劇団に入れ

 やて? そないキセルのたばこみたい

 に入れたりほかされたりしたら、かな

 いませんわ。

熊田) おい一平!

 

**********

 

(座卓を囲み、うどんを食べる千代たち)

徳利) ああ~半年ぶりや。しみるなあ。

千代) お出汁がええあんばいやわ。

 もう来る度においしなってんのと違う?

宗助) そやろ。やっとええお昆布が、

 手に入るようになってきたさかいな。

みつえ) 何言うてんの。

 お父ちゃん何もしてへんやんか。

シズ) 旦さん、油売ってんと、

 うどん売っとくなはれ。

 こちらさんにお酒。

宗助) はいはい。

 また怒られてしもた。

みつえ) 一福、きつね2つ追加や。

一福) はい!

みつえ) 返事だけはええな。

 

ここは、元岡安のあった場所で、

シズさんとみつえちゃんが始めた、

岡福いううどん屋さんです。

岡安の「岡」に、福富の「福」で、

岡福。ええ名前やな。

 

(店内には岡安と福富ののれん、菊

 や福助たちの写真が飾られている)

 

**********

 

漆原) いやしかし、大山社長も

 相変わらずやな。

徳利) あの偉そうな物言い、

 腹立つわ。

香里) けど、お給料貰えんねんで。

 おっきい舞台で芝居できんねんで。

 悩むことあれへんやないの。

 

(回想)

鶴蔵) どこよりも大勢の客呼んで、

 道頓堀一、いや、日本一の劇団に

 してもらわなやる意味などあらへん。

 一平、お前の夢もそうやったんちゃ

 うんか。もういっぺん、あのころの道

 頓堀を取り戻す。ほんで、次の時代

 につなげなあかんのんや。

 

千代) うちは、この道頓堀が、もっぺん

 あのころみたいに戻れんねやったら、

 ちょっことでもその力になりたい。

 ここでまた芝居でけんねやったら、

 鶴亀に利用されようが、大山社長に

 腹立とうがかめへん。

みつえ) はい、親子丼お待っとおさん。

一福) お待っとおさん。

徳利) えっ、頼んでへんで。

みつえ) お出汁と卵の分量いろいろ

 変えてこしらえてんのやけど、いま

 ひとつ決まれへんさかい、試食して

 意見聞かしてもらお思てな。

徳利) ええんかいな、オホホホ。

千代) みつえも頑張ってますな。

宗助) せやろ。

シズ) 今は、安うておいしゅうて、おなか

 いっぱいになるもんこしらえな、商売に

 なれへんさかいな。

みつえ) 千之助さんは? お年寄りの

 意見も聞きたかってんけど。

徳利) あ~多分、万太郎さんとこやな。

香里) またケンカ吹っかけに

 行きはったんやわきっと。

 

**********

 

<鶴亀株式会社 新社屋>

(その中にある万太郎一座の稽古場)

(座員を前に椅子に座った万太郎)

(浴衣のたもとから卵を出す)

(卵を畳の上に立てる)

(畳の上に転がる万太郎)

(笑い声)

(卵をたもとにしまい、

 椅子に座り直す万太郎) 

千兵衛) 誰やあんた。

千之助) われこそ誰じゃおお?

一二九) 千之助さん、いつ道頓堀に?

千之助) おう、久しぶりやないか。

 参ったわい。大山のじじいに新しい

 劇団作るさかいに、どないしても戻

 ってきてほしいて泣いて頼まれて

 のう。やっぱし鶴亀にとって必要な

 んはわしらっちゅうこっちゃのう。

 大山のじじいもわしらがおらんよう

 なってやっと気付きよったわい。

 何とか言うてみい。

(腕組みをした仏頂面の万太郎)

千之助) 悔しゅうて悔しゅうて

 声も出えへんか?

一二九) 千さん、万太郎さんは・・・。

(ニヤリと千之助を見る万太郎)

千之助) 何笑てんじゃ。

(立ち上がり、

 ジェスチャーを始める万太郎)

千之助) 何してんじゃそれ。

(両手で大きな丸を描く)

千之助) 何じゃ。

 邪魔(じゃん)くさいのう。

 何じゃ。ああ。

 まる・・・輪か、「わ」や。

(一二九が太鼓を打つ)

千之助) 4・・・「し」。

(太鼓を打つ一二九)

千之助) わ・・・「わしは」や。

(太鼓を打つ一二九)

千之助) 何やそれ。竹の子か。

 赤ん坊、赤ちゃん・・・。子・・・「こ」。

(太鼓を打つ一二九)

 

**********

 

<岡福>

天晴) 何やけったいな。

漆原) ん?

天晴) いや、大山社長は新しい劇団

 作んのに、何で万太郎一座やのうて、

 わてらのこと呼びはったんやろ。

 どない考えても、最初に声かけんの

 は万太郎一座やろ。

千代) それは・・・何でだすやろ。

天晴) 何やねんな。

シズ) あんたら、何も聞いて

 はれしまへんのか?

 

**********

 

(稽古場でジェスチャーを続けている万太郎)

千之助) 「わ」。7「な」。

(太鼓を打つ一二九)

千之助) 「い」。

(太鼓を打つ一二九)

千之助) わしは声がもうで・・・。

 「わしは声がもう出ない」か。

(太鼓を打つ一二九と鳴り物を鳴らす座員たち)

千之助) じゃかましわおら!

 じゃんくさいのう。ほんなもん口で言え。

 ・・・って言われへんか、声出えへんかったら。

 ハハハッ。しょうもない嘘言うなボケ。

万歳) 嘘やあれへん。

 万太郎さんはほんまに・・・。

(すすり泣き)

(ジェスチャーをする万太郎)

千之助) もうええ言うてんねんコラ!

 しゃべってみいや、ああ?

 しゃべってみいて!

(顔を近づけ、見据える千之助)

(笑う万太郎)

 

**********

 

<岡福>

シズ) 喉の、ガンやそうや。

 もう芝居続けはんのは、無理やろな。

(シズを見つめる千代)

 

**********

 

金も芝居道具もだまし取られてこれからどう

するんだよ~!ってところで救世主が出現。

こんなこともあるんですよの説明だけかい!

 

とりあえずドサ回り中の姿を見せ、帰還兵と

再会する家族の姿を見せながら、終戦から

3年たったことをアピール?どうせなら、まっ

たくウケなかったというポンポコ芝居を見せ

てほしかった。すべった芝居が見たかったw

 

なんだかんだ言って、「鶴亀新喜劇」をやる

ことになるんだろうけど、その前に万太郎と

千之助のお話がメインとなりそうな・・・。もう

少し千代の活躍があってもいいような気が。

 

 

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