「おちょやん」第92回~須賀廼家万太郎! 旅立ちじゃ! | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第92
第19週 「その名も、鶴亀新喜劇や」
須賀廼家万太郎! 旅立ちじゃ!

 

 

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千之助) 「わしは声がもう出ない」か。

(鳴り物を鳴らす座員たち)

千之助) じゃかましわおら!

 

**********

 

シズ) 喉の、ガンやそうや。

 もう芝居続けはんのは、無理やろな。

 

**********

 

(棺桶の中に万太郎)

(泣き声)

(目を開け、起き上がる万太郎)

一同) おおっ!

一二九) あ・・・兄上!

万歳) 生きてはったんですか!

 

万太郎さんは、最後に一日だけ、

声が出えへんまま舞台に上がる

っちゅうむちゃなお願いを、大山

社長に許してもろたんやそうです。

これはそのお芝居のお稽古やっ

たんやな。紛らわし。

 

弟子) 師匠・・・。師匠・・・。

(杖をつき、稽古場を出る万太郎)

 

**********

 

<天海家>

千之助) あんなんで板の上

 立っても恥さらすだけじゃ。

 死んだ方がマシじゃ。

漆原) 執念や。

香里) 何?

漆原) これこそ、喜劇役者、

 須賀廼家万太郎の執念や。

千之助) しょうもな。

 

**********

 

香里) そんなん見せられても、

 笑うに笑われへんわ。

徳利) 確かに。しかも、今あの一座で、

 万太郎さんの芝居についていけんの

 は、一二九さんくらいのもんやしな。

(でんでん太鼓の音)

天晴) 若いええ役者はぎょうさんおっ

 たのにな。戦地から戻ってきたんは、

 今んとこ2人だけらしいわ。

徳利) 寛治どないしてんねやろか。

香里) それは言わん約束や。

徳利) 堪忍。

千代) 千之助さん。

千之助) 何じゃ。

千代) もしこれが、ほんまに万太郎

 さん最後の芝居になってしもたら、

 悔い残してしまうのと違いますか?

千之助) ほんなもんわしに関係

 あるかい。邪魔(じゃん)くさい。

 ああ、もう寝るさかい、

 布団ひいてくれ。

千代) えっ?

天晴) わてらも、寝よか。

漆原) そうしよそうしよ。

千代) 何やあんたらうちに

 泊まる気かいな。

香里) しゃあないやんか。誰かが

 はっきりしてくれへんせいで、まだ

 この道頓堀で新しい劇団やるか

 どうか分かれへんのやさかい。

天晴) そういうこっちゃ。

徳利) へへへへへ。

千代) ほな自分らでひき!

 

**********

 

<表>

(縁台で酒を飲みながら、玄関の

 張り紙を見ている一平)

(「寛治へ 私たちは旅公演に出てゐる

 帰ってきた時は 岡安に行くやうに

 一平 千代」 と書かれた張り紙)

 

それは、千代ちゃんたちが旅回りに

行ってる間に、寛治君がいつ帰って

きてもええようにと、貼っておいた書

き置きでした。

 

**********

 

千代) 香里、寝巻き取って

 きたげるさかい。

香里) 堪忍な。

徳利) いつもわしここや・・・。

千代) ちゃっちゃとしなはれや。

香里) うちの布団ひいてえな。

天晴) 何でやねん。

 

**********

 

(外に出て、リヤカーから

 荷物を取る千代)

千代) さすがにボロボロやな。

(張り紙を見る千代)

千代) 書き直さな。

一平) いや・・・。

 もうその必要あれへん。

 やるわ、新しい劇団。

 ほんまのこと言うとな、

 自信あれへんのや。

 こない先の見えへん世の中で、

 どないな芝居を作ったらええのか、

 まだ分かれへん。

 せやけど、寛治が帰ってきた時に、

 ちゃんと芝居できる場所を残しと

 いてやりたい。あいつが、この先も

 ちゃんと生きていく場所を、道頓堀

 に作ってやりたい。

(微笑む千代)

 

**********

 

(家の中に入る千代)

千代) もう、あんたらもう遅い・・・香里!

 何してますのや。立ちなはれ。

(背を向け、布団に寝て、

 一点を見ている千之助)

 

こうして・・・。

 

**********

 

<舞台>

(拍手)

(白装束の万太郎と閻魔大王の千之助)

 

千之助さんと万太郎さんは、

実に、40年ぶりに、

おんなじ板の上に立ったのです。

 

千之助) (裏返った声で)そこの・・・。

(笑い声)

千之助) そこの者よく聞け。

 お前は今日死んだ。よってこの場で

 裁きを受けねばならぬ。お前が生前、

 人を喜ばせた数と悲しませた数、

 そのどちらか多いかで、

 極楽、地獄かが決まるのじゃ。

 

(回想・数日前)

千之助) お前ら、何も分かってへんのう。

一二九) 今稽古中や・・・。

千之助) じゃかましい!

 わしはこいつと話しに来たんじゃ。

千兵衛) 話するて、万太郎さんは・・・。

千之助) 何やその顔。

 お前は身勝手なやっちゃなあてか。

 あんたの考えてることはみ~んな

 分かるわい。

(万太郎を見る千之助)

千之助) わしが助けたる。

 

千之助) ここにはお前の生前の

 行いが全て書かれている。

 いいことも、悪いことも。

 早速見てやろう。

 お前が喜劇役者として笑わせた、

 お客さんの数・・・。

 およそ80万人。

(拍手)

(笑って客席に手を振る万太郎)

千之助) 一方、お前が男として

 泣かせた女の数、100万人。

 はい地獄へご案内~。

 はい地獄へ・・・。

 

(回想・稽古場)

千之助) ありがたあて

 言葉も出えへんてか。

 おい! おい! どないした?

 しっかりせえお前!

弟子) 師匠!

(何かを吐き出す万太郎)

千之助) 卵かい!

 好きやのう、お前卵。

 

(回想・稽古場)

千之助) ほなの。

 一緒に出てどないすんねん。

(笑い声)

千之助) お前は稽古や。わしは帰る。

 ほなの。出んのかい!

(笑い声)

(棺桶から出たり入ったり)

千之助) 引っ掛かったがな!

 引っ掛かっとるがな!

(2人を見て泣いている熊田)

熊田) 須賀廼兄弟の、復活や・・・。

 

千之助) そこの・・・

 そこのおねえさん、は・・・

 お前の、隠し子。何でや!

 あそこの、おじいさん、

 あそこ、じじい、は・・・お前の、隠し子。

 ちゃうわ! あほなこと言うなお前!

 頭の具合見てみ。

 わしより年上やないか!

(客席に千代たち)

(舞台袖の鶴蔵と座員たち)

千之助) 何やねん、

 ああもうええわあほ!

 何をしてんねんお前は!

 わし・・・わしどっちかな、

 極楽かあほか!

 雪降らせ、はよ。はよ送れ、地獄へ。

 ほれほれ。おお、見てみい。

 お前が、お客さんを笑わして、

 お客さんを喜ばせたから、

 極楽の扉が開いたわい。

 須賀廼家万太郎! 旅立ちじゃ!

(拍手と柝の音)

(花吹雪の舞う扉の向こうへ

 歩き出す万太郎)

(拍手)

千之助) 止まってどないすんねん!

 止まってどないすんねん! 

 お前柝も止まってもうたがな!

 幕・・・幕どないしたん。

 何で・・・何じゃおい。ああ?

(千之助を見つめる万太郎)

千之助) 分かった分かったわ。

 分かった万太郎にいさん。

 まあ、これからも、きっと皆ものう、

 万太郎にいさん思い出して笑い

 よるわい。

(万太郎を見つめる千之助)

千之助) にいさんそうやって

 ず~っと生きていくんじゃ。

(客席を見る千之助)

千之助) のう!

(拍手)

(泣きながら笑顔で

 拍手を送る千代たち)

客) 万太郎!

(拍手)

(舞台袖で涙を流す鶴蔵)

(涙のにじむ目で客席を見る万太郎)

(拍手)

(客席を見る千之助)

千之助) 須賀廼家万太郎!

 ひつこい男やのう。

(拍手)

(かぶっていた帽子を取り、

 客席に向かい頭を下げる万太郎)

(涙を隠すように帽子をかぶり、

 花吹雪の扉の奥に向かっていく)

(拍手)

(客席を振り返り、
 おどけたポーズで舌を出す)

(拍手と柝の音)

(幕が閉まる)

 

**********

 

(舞台袖で椅子に座った万太郎)

(脈を取っていた医者が、

 万太郎に向かい頭を下げる)

(万太郎の前に座る千之助)

千之助) 疲れたのう。

 わしもじゃ。

 でもなんとかかっこついたど。

(椅子に座ったまま動かない万太郎)

(帽子を取る千之助) 

(目を閉じた万太郎の顔を

 そばでじっと見つめる千之助)

千之助) さあ、1名様地獄へご案内~!

 ハハハ・・・。

(泣き崩れる座員たち)

 

喜劇王、須賀廼家万太郎は、

最後まで、笑っておりました。

 

(笑い声)

 

**********

 

須賀廼家万太郎と千之助の芝居は、さすが

本職同士というか、本物のお芝居を観てい

るような、見応えある舞台だった。こういうと

ころは朝ドラの劇中劇の中でもレベルが高

くて、いつになく安心して見られるのがいい。

今日はもう2人の芝居を堪能する回だった。

そして、恐らく視聴者の誰もが気になったは

ずの(そうでもない?)、万太郎お得意の卵

がいつ出てくるか問題。稽古中には出てき

たから、本番も出てくるかなあと思っていた

ら、最後まで出てこなかった。さすがに生卵

は絵面が汚くなるからナシとして、ゆで卵ぐ

らいは出してほしかった気が。あの万太郎

なら最後も卵を出してくると思うんだけどね。

・・・と、そこが気になっていたら、千之助の

中の人のブログを読んで・・・「だよね~」と。

 

千之助さんこと、星田英利さんのブログ ↓

「1名様地獄へご案内~」

 

裏設定として帽子の中に生卵が仕掛けられ

ていた体で演じられていたと。うんうん、だよ

ね~。あそこには、卵があってほしいよね~。

私も、あのあと千之助は生卵まみれになって

泣き笑いしたと・・・脳内補完することにしたよ。

今頃地獄の舞台では、須賀廼家万太郎の芝

居を見て、鬼たちも大爆笑・・・しているはず。

 

 

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