「スカーレット」第90回~こんなふうになったらええなあいうこれからのこと | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「スカーレット」 第90
第15週 「優しさが交差して」
こんなふうになったらええなあいう

これからのこと

 

 

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直子) はあ…。

(服の中から砂を詰めたニット帽を出す直子)

百合) うそ…?

鮫島) 僕ですぅ!

 言いだしたんは僕です!

 子どもでも理由にせんと、お金

 用立ててもらえんやろう言うて…。

 僕が! 僕が! すいませんでした!

(両手をつき、頭を下げる鮫島)

直子) ふぅ…。

(帽子を拾う喜美子)

喜美子) 何これ…。

 こんなんでようだましたな?

 見てみぃ百合子、こんなんやで?

 ハハハッ…。ハハハハッ!

百合子) アホやな。

直子) そっちこそ、

 ようそんなんでだまされたな。

喜美子) 何言うてんねん!

(直子に砂を入れた帽子を被せる喜美子)

直子) わあ!

(笑い声)

直子) きゃ~!

百合子) アホ~!

喜美子) アホや! アハハッ。

百合子) うわあ~!

喜美子) もう!

百合子) 砂入った!

喜美子) 何やってんねん!

 こんなとこでばらまいて!

 掃除せえ!

百合子) 汚っ…。アホ~!

 

**********

 

<奥の部屋>

(戸が開く音)

喜美子) お母ちゃん。

(仏壇の前で振り返るマツ)

 

**********

 

<縁側>

喜美子) ほなあれ覚えてる?

 うちが紙芝居作ってあげたん。

直子) ええっ?

喜美子) 作って見せてあげたやん。

 覚えてへんの?

直子) ううん。あっ、借金取りにゆで卵食

 べられたんは覚えてんで。あっ、それと、

 百合子が病院に薬取りに行ってた。

百合子) 行ってた。

直子) 大人が行くと、薬代払え言われる

 し、子どもの百合子に行かせててん。

喜美子) 何でそんな悲しい思い出しか

 出てきいひんの? もっと楽しい思い出

 話そうや、楽しい思い出。

直子) ん~忘れたそんなん。

百合子) あるわ~。

マツ) (かすれた声で)あるわ。

 あっ…。

喜美子) 出たやん。

マツ) (かすれた声で)治ってるなあ。

 ♪菜の花畠に~

喜美子) 歌わんでええて。

百合子) よかったなあ。

マツ) ♪入日薄れ~

直子) 下手な歌やめてや。

マツ) フフフッ、直子。

 お金、なんぼ必要なん?

喜美子) うちが出す。

百合子) うちも働いてるし、出せるで。

喜美子) 百合子はええ、貯金しとき。

 うちも、絵付け小皿の注文受けたしな。

 ほやからお金の心配はせんでええ。

 ほやから頼むで、二度とあんな小細工

 したらあかんで? 次にだますようなこ

 としたら、敷居またがせへんからな。

直子) (頷く)

喜美子) 声出えへんのか。

直子) 出る。

喜美子) ほな言い。

直子) ごめんなさい。

(マツを見る)

直子) ごめんなさい。

(微笑むマツと百合子)

喜美子) ほな楽しい思い出話そうや。

 さっきある言うてたやん。百合子何?

百合子) イチゴ食べたことや。

喜美子) それ今やん。

百合子) 久しぶりにそろって食べたら楽し

 いわあ。昔スイカ食べたん思い出した。

喜美子) ああ食べたな。

百合子) 楽しい思い出や。

 ほや、お風呂入る? 沸かそか。

喜美子) 今から?

百合子) 砂まみれやん!

喜美子) ほんまや。

直子) うちが沸かす。

百合子) てったうわ。

直子) 薪入れ久しぶりやな。

百合子) そやな。

(電話の呼び出し音)

百合子) あっ、うちが出るよ。

電・百合子) はい、もしもし川原です。

 つないで下さい。あっ、お世話になって

 ますぅ。大丈夫です。えっ、待って下さ

 い! お待ち下さい! 本人がおります

 ので、代わります! お姉ちゃん!

 窯業研究所の柴田さん。お姉ちゃん

 が応募した次世代展の結果やて!

 「遅くにすみません」言うてはる。

 はよはよはよはよ。

電・喜美子) お電話代わりました。

 いつもお世話になっております。

 はい。はい。そうですか。わざわざ、

 ご丁寧にありがとうございます。

 はい、失礼します。

(受話器を置く喜美子)

喜美子) 結果報告するん忘れてた

 言うて、わざわざこんな時間にそん

 なん明日でええのになあ。

百合子) 何か取ったん?

喜美子) 取らへんよ、落選や。

 うちが入選するわけないやん。

 そんな賞なんてもう…。取れへんよ。

 ほら、お風呂お風呂。

 はよ沸かさんと40分はかかるで。

 鮫島さん、ここに、お布団敷きますね。

鮫島) ああ、すいません。

 ありがとうございます。

 

**********

 

<工房>

三津) 東京下見に行かれるんですよね?

八郎) うん…。

三津) 切符と宿の手配をします。

 何泊にしますか?

八郎) 3泊…あっ、いや、

 思い切って5泊ぐらいしよか。

三津) おおっ、いいですね。銀座のほか

 にもいろいろ回ってきましょう。帰りに、

 瀬戸にも寄ってみませんか?

 私前に行ったことあるんで。

八郎) 松永さん行くのん?

三津) ご案内します。

八郎) いや、何で一緒に行くねん。

 おかしいやろ。

三津) えっ、弟子は連れていかない

 もんなんですか?

八郎) 男と女やん。

 泊まりで東京なんてありえへん。

三津) 先生先生。

八郎) 近い。

三津) 私のこと、

 女だと思ってたんですか?

 てっきり子ども扱いしてるん

 だと思ってましたよ。

八郎) まあほとんどそやけどな。

三津) ほとんど子ども扱いしてるんですか?

八郎) うん。

三津) だったら、子ども扱いしたまま

 連れていけばいいじゃないですか。

八郎) いやそうは言うても、

 松永さんは子どもちゃうやん。

三津) その、松永さんっていうのがいけな

 いんですよ。お母さんや百合子さんみた

 いに、ミッちゃんか、喜美子さんみたいに、

 三津って呼び捨てにして下さい。

八郎) そういうの余計あかんねん。

三津) じゃあ、意識してもいいですよ、

 私は意識しませんから。

八郎) 何を言うてんのん。

三津) 大丈夫です。

八郎) あかん。

三津) 大丈夫じゃないかも…

 5泊も一緒にいたら、先生のこと…

 襲っちゃうかも…。ハッハッハッハッ…。

 ハハハハ…今のこれですこれ。

 独り言です。

(独り言のポーズを取る三津)

三津) 冗談です。

(八郎の前に顔を近づけて)冗談です。

八郎) 分かった。

三津) 現地集合、現地解散は?

八郎) あかん言うてるやろもう。

三津) ん~チッ。

 

**********

 

<母屋>

鮫島) あの…

 お金は必ず働いてお返しいたします。

 えっと…あと、直子さんのことも…。

 僕、何べんも結婚しよう言うてるんで

 すけど、僕が頼んないせいで、その…。

マツ) 結婚、考えてくれてはるんですね?

鮫島) もちろんです! 落ち着こう思てます。

マツ) 分かりました。

鮫島) 許して頂けるんですか?

マツ) 許しません。今は。

鮫島) ありがとうございます!

 

**********

 

<工房>

八郎) 落選…。

喜美子) うん。

 百合子らがっかりさせてしもた…。

八郎) そら、僕もがっかりや。

 まあせやけど…何が何でも賞取ろう

 思てたわけやないやろ。

喜美子) (頷く)

 三津もう休んでええよ。

 武志も遅うまで見てくれてありがとう。

 ごめんな。

三津) いえ。

喜美子) おやすみ。

三津) おやすみなさい。失礼します。

喜美子) 東京行きの切符と宿の手配するわ。

八郎) 松永さんに頼んだ。

喜美子) あ…そう…。

八郎) 直ちゃん大丈夫?

喜美子) うん、明日の朝一で戻る言うてた。

八郎) うん。お金は?

喜美子) 渡した。

八郎) うん。

喜美子) ありがとう。

八郎) ほんで、そのノート…?

喜美子) めおとノート。

八郎) うん。どないしたん。

喜美子) また、前みたいに書こうや。

 こんなふうになったらええなあいう

 これからのこと。

八郎) うん。

喜美子) そんな大層なことやのうてええから。

八郎) 喜美子書きぃ?

喜美子) うん。じゃあ…

 東京行ってる間に2つ3つ書いとく?

八郎) おおっ、書いとけ書いとけ。

 アハハッ。それ楽しみに帰ってjくるわ。

喜美子) うん、分かった。

 

**********

 

数日後、八郎は東京に向かいました。

 

喜美子) あ…。

男性) こんにちは。

喜美子) こんにちは。

 すみません。こちらにお願いします。

男性) はい。

 

入れ違うように、次世代展に応募した

喜美子の作品が、戻ってきました。

 

**********

 

(めおとノートを開く喜美子)

 

喜美子は、めおとノートに、

こんなふうになったらええなあという、

これからのことを書き記しました。

 

**********

 

(棚に並べた自分の作品を見る喜美子)

(もう一度、ノートを開く喜美子)

(「新しい作品、作る」と書く)

 

「出来上がった作品。陶芸展に出品。

金賞受賞。ハチさん喜ぶ。うちも喜ぶ」。

 

(全身で土をこねる喜美子)

(ろくろの前に座り、一握りの粘土を

 手に取り、円盤状の土台を作る)

(粘土をひも状にする)

(ろくろを回しながら、円形の土台

 の縁に、ひも状の粘土を置く)

(まばたきもせず、

 形作りに没頭する喜美子)

 

**********
 

喜美子が、「めおとノート」に書いた文章↓

こんなふうになったらええなあということ。

 

昭和44年


3月 次世代展 落選 返品
    八郎 喜美子 結婚9年目の春


5月 連休
    川原八郎 東京銀座で個展
    大成功


夏 みんなで琵琶湖


秋 武志の運動会
   リレーの選手に選ばれる
   みんなで応援

 

冬 ハチさんと二人 加賀温泉
   結婚10年目へ向かって2人でお祝い

 

そこに、後から書き加えられたのは…

 

新しい作品、作る

 

出来上がった作品 陶芸展に出品

金賞受賞 ハチさん喜ぶ うちも喜ぶ

 

本当に…そんなふうになったらええなぁ!

 

2人が陶芸家じゃなかったら、三津のような

存在は、排除すればいいだけなんだけど…

(男女間のトラブルを避けようとするならば)

ああいう存在も必要なんだよね~2人には。

こういうのは…距離感のさじ加減が難しい。

そして何よりこの物語は、喜美子が陶芸家

になっていく物語なんだよねえ…う~ん…。

陶芸に向き合う喜美子は、マジでかっけえ。

陶芸家喜美子、やっぱり見たいじゃんね~。

 

 

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