「スカーレット」第59回~好きな人ができると、世界が広がるよ | 日々のダダ漏れ

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「スカーレット」 第59
第10週 「好きという気持ち」

好きな人ができると、世界が広がるよ

 

 

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草間さんに連れられ、

東京で働いていた直子が、

休みを取って帰ってきました。

仕事でつらいことがあるのだと

思っていたのですが…

 

直子) お代わり。

喜美子) よう食べんなあ?

 

そうではありませんでした。

 

**********

 

<川原家>

直子) ほな、お父ちゃんが帰って

 くる前に、聞いてえや、うちの話。

喜美子) うん、聞くよ。どないしたん?

百合子) どないしたん?

(百合子に向かい顎で奥の部屋を指す直子)

百合子) うん?

直子) 行け言うてる。

百合子) どこに?

直子) どこやないわ。向こう行っとけ。

百合子) 何で?

 うちかて直姉ちゃんのこと心配して…。

直子) 子どもは向こう行っとけ。

百合子) もう子どもやないわ!

直子) 子どもや!

 向こう行っとけ言うてんのじゃ!

百合子) 子どもやないよ。

喜美子) 向こう行っとき?

(ふくれっ面で奥の部屋へ行く百合子)

直子) 百合子に言うたかて分からん話や。

喜美子) どないしたん? 言うてごらん?

(顎で奥の部屋を指す直子)

マツ) えっ…えっ?

(顔を見合わせるマツと喜美子)

直子) いや…喜美子姉ちゃんも、

 向こう行っててくれる?

喜美子) 何で。

直子) いや、男と女の痴情のもつれや。

 分からんやろ。喜美子姉ちゃんに言う

 ても分からんやろ? 分かんのけ!?

 そういう話!

(ムッとして奥の部屋へ行く喜美子) 

 

**********

 

<奥の部屋>

(百合子が嬉しそうに畳を叩く)

(百合子と同じように膝を抱え、

 畳の上に座る喜美子)

 

**********

 

直子は、

好きな人ができたという話をしました。

 

直子) たばこ臭くてな、近くに来ると、すぐ

 分かんねん。あっ、牛田が来たいうてな。

 最初は鬱陶しかったけど、洗濯機の、組

 み立ての行程が、うちなかなか覚えられ

 へんかってん。ほしたら、根気よう教えて

 くれてな…。

マツ) 新人指導係やもんなあ。

直子) うまくできるようになるまで、

 つきっきりで教えてくれて…。

マツ) 新人指導係やもん。

直子) うまくできたら、

 ようやった言うて、褒めてくれて。

マツ) うん。新人指導係やし。

直子) お母ちゃん、

 映画に誘われたんは、うちだけや。

 

**********

 

(ふすま越しに聞いている喜美子と百合子)

 

**********

 

直子) 休みの日に、行くとこなくてごろごろ

 してたら…。名画座にかかってた昔の映画、

 誘ってくれた。つまらへんから、寝てしもた。

 牛田さんの肩にもたれて…。目ぇ覚めたら、

 牛田さんが、うちの顔のぞき込んだから、う

 ちも、見つめ返したったわ。ほんで、牛田さ

 んの、ここんとこに、チューしてやった。

 

**********

 

(「ここってどこ?」とジェスチャーで

 会話する喜美子と百合子)

 

**********

 

直子) 牛田さん、びっくりしてやったわ。

マツ) そう…。

直子) うち、分かってんねん。

 牛田さん、彼女がおんねん。

 うちのこと、妹みたいにしか思てへん。

 ほやけどうち…。好きになってしもてん…。

 お父ちゃんには、言わんといて。草間さん

 にも言えんかった。誰かに言うたら、ませ

 たガキや言われて、ばかにされるし。

マツ) 誰かに、ませてるて言われたん?

 ませたガキや言われて、ばかにされたん?

 ほんで腹立てて、電報3通も送ってきたん…。

(ちゃぶ台をにらみ、涙を堪えている直子)

(微笑み、直子のそばに座るマツ)

マツ) 好きな人ができるいうんは、

 自然なことやで? お母ちゃんに

 言わしたら、直子は正直もんや。

 自分のことを、よう分かってる。

 自分の中の、好きいう気持ちに気ぃ付いて、

 好きいう気持ちを、大切にしたんやな?

(お茶を飲む直子)

直子) はあ! はあ…話して、すっきりした。

マツ) フフッ、そうか。

直子) うん。もうええ、東京戻るわ!

マツ) ええ!?

(笑い声)

 

**********

 

(奥の部屋の喜美子と百合子も微笑み合う)

 

**********

 

<路地>

草間) ハハハハハッ。

常治) ちゃんとしまっとく…。

草間) しまって下さい。

常治) おう。…痛っ。

草間) ええ!?

(笑い声)

草間) 僕台湾に行くんです。

常治) ああ、台湾な。

草間) ええ。今度は貿易の仕事で。

 日本をたつ前に、もう一度信楽に

 来たかったんです。なので今回の

 直子ちゃんの件がいいきっかけに

 なりました。

常治) ちょっ…。

草間) ありがとうございました。

常治) ちょい…酔い…酔いさめたわ…。

 た…台湾?

草間) はい。

常治) あ~えらい遠いとこ…。

 あの…ほんだら、あの、その、

 台湾行く前に、喜美子の…絵付け火鉢、

 見たってもらえませんか?

草間) 喜美ちゃんがデザインしたっていう。

常治) そう。あいつ、頑張っとんです。

 せやからあの…見たって下さい。

 頼みます。

(頭を下げる常治)

 

**********

 

<丸熊陶業>

喜美子) これです。

 これがうちの絵付け火鉢。

草間) ふ~ん…。これが…。

喜美子) 草間さん?

草間) あっ、ごめん。

 想像してたのとちょっと…何て言うの、

 いわゆる、絵を描いているのかと。

喜美子) あ~前に、草間さんに

 見せたみたいな?

草間) そう。

喜美子) ああ。ああいういわゆる絵を

 描くんも好きやけど、こういう模様み

 たいな、絵柄を作るんも楽しいんです。

草間) へえ~。

喜美子) 同じ絵を繰り返し描くんも好きや。

草間) こう、自分の手で、

 何かを生み出す作業が好きなのかな?

喜美子) ああ、そうか…そうかもしれん。

草間) ふ~ん…。

喜美子) 今は陶芸にも興味があるんです。

草間) 陶芸?

喜美子) 絵付け火鉢の生産は減っていき

 ますから、もっと世界を広げよう思て。

草間) そっか…そうだね。あっ、ありがとう。

 これからもっといろいろな経験や出会いを

 …あっ、そうだ、お見合いもするんでしょ?

喜美子) あ~。

草間) 覚えてるかな?

 一緒に行った、あの時のこと。

喜美子) (頷く)

 

草間さんの奥さんに、

会いに行った時のことです。

ずっと捜していた奥さんの心が、

草間さんからは離れていたこと

が分かりました。

 

草間) 結果的にうまくいかなかったけど

 後悔はないんだよ? そういう人と出会

 えたことは、本当によかったと思ってる。

喜美子) そういう人…?

草間) 心から好きな人。

 好きな人ができると、世界が広がるよ。

 

草間さんはそんな言葉を残して、

直子を連れて、東京へ戻っていきました。

 

**********

 

<商品開発室>

(八郎の作業を横でじっと見ている喜美子)

 

(回想)

喜美子) そういう人…?

草間) 心から好きな人。

 好きな人ができると、世界が広がるよ。

 

(回想)

八郎) ほな川原さんで。

喜美子) えっ。

八郎) 川原さん、十代田さんで。

 

(八郎をじっと見つめている喜美子)

八郎) あの…!

喜美子) えっ?

八郎) 川原さんもやってみます?

喜美子) えっ?

八郎) ろくろ使て。

喜美子) いや…そんなん…

 何年もかかるて…。

八郎) 何年もそこでじ~っと見られてたら

 かなんさかい。川原さんも、自分でどん

 どんやってみて下さい。

 

**********

 

(粘土の固まりを用意する八郎)

八郎) はい。

 まずは、荒練りからや。

(作業台に置いた粘土の固まりを、

 両手で押しつける)

八郎) よし。さっ、僕と同じにやってみて。

喜美子) そんなん言われても…。

八郎) ええからやりぃ。

喜美子) なに怒ってんの?

八郎) 怒ってないやん、教えてんねん。

喜美子) すみません…。

八郎) ええか? 力込めて、左右均等にな? 

 ここ持って。

喜美子) はい。

八郎) 上げて、押す。もう一回。

 押す! う~ん…もっとこう、グッと。

喜美子) グッ…。

八郎) アッハハ…腕の力だけやのうて、

 体全体を使うんや。

喜美子) 体全体…。

八郎) そう、力入れて…。

喜美子) ふん! 

八郎) あ~ちょっと。こっちの足引いて。

喜美子) 足…。

八郎) そうそう…。で、体を上に上げて、

 上から下に、押す。そう!

(後ろから喜美子の肩に手を添える八郎)

八郎) もう一回上から下に…押す! そう。

(緊張する喜美子)

八郎) もう一回いくで? 上から下に、押す。

 そう、もう一回! 上から下に、押す。

 ほんで、土が広がってきたら畳む。

 こっちの手を…そうそうそうそう。

 こっちも同じ。ここ持ってここ。そう。畳む…。

 

**********

 

八郎) うん。

(ひも状にした粘土をろくろの上で

 丸く積み上げていく喜美子)

八郎) しっかり溝を埋めないと…。

喜美子) はい。

八郎) あんまり力入れ過ぎたらあかんで。

喜美子) はい。

 

(粘土を器の形に整えていく喜美子)

(寄り添うように座り、

 時々手を添え、教える八郎)

 

**********
 

こっ…これは、もう……毎日毎日、朝夕2時間!

こんなんもう…付き合ってるようなものでは!?

やるな八郎! 付き合うことにはならなかったけ

ど、これってもう実質お付き合いの始まりよねw

あんな近くで自分を見つめる喜美子に、陶芸を

教えながら、男と女の距離が近づくことがどうい

うことかを体感させる八郎君。おらおらおら~!

(すみません、勝手な私の心の声ですw)。さす

がに意識し始める喜美子の図。ボディタッチは

男女ともに相手を意識させる有効な技だよね。

(まあ、八郎はそこまで狙ってないだろうけどw)

 

心から好きな人。
好きな人ができると、世界が広がるよ。

 

喜美子が考えるきっかけとなる言葉をくれたの

は、最初の恩師、草間さん。誰が言うよりも、喜

美子の心に響くし、影響力があるよね~。お母

ちゃんもそこそこいいこと言ったけど、あれは対

直子への言葉だったし。マツさんも…自分の好

きな気持ちに正直になっての駆け落ちだったん

だろうね。直子も常治タイプに惹かれそうだ~。

 

好きな人ができるいうんは、
自然なことやで? お母ちゃんに
言わしたら、直子は正直もんや。
自分のことを、よう分かってる。
自分の中の、好きいう気持ちに気ぃ付いて、
好きいう気持ちを、大切にしたんやな?

 

えらい可愛い「痴情のもつれ」話だったけど、分

からない人に分類された百合子と喜美子が仲

良く話を聞きながらリアクションする姿がまた可

愛くて…。無理やりクビを突っ込まず、それぞれ

に何かを感じ取る…脚本、演出…ええなぁ…♪

 

 

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