「なつぞら」第27回~お兄ちゃんを捜しに新宿に~!の巻 | 日々のダダ漏れ

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「なつぞら」 第27
第5週 「なつよ、お兄ちゃんはどこに?」
お兄ちゃんを捜しに新宿に~!の巻

 

 

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<東京・新宿>

 

なつと富士子さんは、

十勝から、2日かけて、

東京の新宿にやって来ました。

 

なつ) ありがとうございました。

富士子) ありがとうございました。

(バスを降りる2人)

富士子) はあ~ここが新宿…。

なつ) 母さん、行こう。

富士子) こっちかい?

なつ) うん、あっち。

(地図を手に、通りを行く2人)

なつ) 次が…。

 

**********

 

(路地の角を曲がり、信哉の姿を見つけるなつ)

なつ) 母さん!

富士子) あっ、着いた。

なつ) 信さん!

信哉) いらっしゃい。

 じゃなくて、お帰りなさい…か。

 お待ちしてました。

富士子) 忙しいのに、急にすいません。

信哉) いえ、こちらこそ、わざわざ

 ありがとうございます。ここの店に、

 咲太郎を知ってる人がいます。

なつ) パン屋さん?

信哉) ああ。新宿じゃ有名な

  パン屋さんなんだ。行こう。

なつ) うん。

(レストランのような「川村屋」に入る3人)

野上) いらっしゃいませ。

信哉) こんにちは。佐々岡と申しますが、

 マダムはいらっしゃいますか?

野上) どういったご用件でしょうか?

信哉) 私は以前、新聞記者の下川さんと

 いう方と、ここに来たことがあるんですが、

 その時にマダムとお話をさせて頂きまして。

野上) 本日はお約束でございますか?

信哉) あっ、いえ…突然お伺いして

 申し訳ないのですが、咲太郎の事

 で妹が来ていると、そうマダムに

 お伝え願えないでしょうか?

野上) さいたろう? 妹?

信哉) 咲太郎という名前を言えば

 分かると思います。

野上) それで、ご用件は?

富士子) いや、だから、妹は、兄を捜して、

 北海道からはるばるやって来たんです。

 その咲太郎のことでご存じならば何でも

 いいから教えてもらいたいんです!

なつ) 母さん…。

(店の客たちが富士子を見ている)

富士子) あっ、お騒がせしてすいません。

野上) あっ、あの咲太郎!? あの野郎…。

なつ) あの野郎?

野上) あっ、いや失礼しました。

 ちょっと、あの…お待ち頂けますか? 

 マダムにお伝えしますので。

佐知子) 空いてるお席へどうぞ。

 

**********

 

(メニューを見るなつと富士子)

なつ) 何これ高い!

富士子) 雪月の3倍はするね。

信哉) ここは、僕に…。

富士子) ああ、いいのさ。

 ケチで言ってるわけじゃないんだから。

なつ) でも、ここで食べるのは

 やめとこうよ母さん。

富士子) そだね。

信哉) お腹が減ってるなら大丈夫だよ。

 ここのカレーは最高だから。

なつ) いいのさ。

 ケチで言ってるわけじゃないんだから。

信哉) そう?

佐知子) お決まりですか?

富士子) アイスコーヒー下さい。

信哉) 僕もアイスコーヒー。

佐知子) アイスコーヒーがお二つと…。

なつ) 冷たい牛乳ありますか?

佐知子) アイスミルクでございますか?

なつ) はい。

(なつをじっと見る店員の三橋佐知子)

なつ) えっ…ないですか?

佐知子) ございます。かしこまりました。

なつ) えっ、何かじっと見られたわ。

富士子) うん…。

 

**********

 

(アイスミルクを飲むなつ)

なつ) 案外おいしい。

富士子) 本当に? ちょっと頂戴。

(アイスミルクを飲む富士子)

信哉) あっ、マダムだ…。

(異国風の装いのマダム)

光子) いつもごひいきに

 ありがとうございます。いらっしゃいませ。

 前島光子と申します。

(立ち上がり、

 頭を下げる富士子となつと信哉)

信哉) あの…

 マダム、以前お邪魔しました…。

光子) 覚えております。

 佐々岡信哉さんでしたね。

信哉) はい。フルネームで…。

光子) それで、あなたが、

 咲太郎さんの妹さんですか?

なつ) はい。なつと申します。

光子) なつさんね。

富士子) 私は、母の富士子です。

 あっ、母といっても、咲太郎さんの

 母というわけじゃあなくて…。

光子) 存じております大体のことは。

 どうぞ皆さんもおかけになって。

(光子に近づく野上)

光子) (野上に)何もいらないわ。

 咲太郎さん…私たちは咲ちゃん。

 劇場のみんなからは、咲坊なんて

 呼ばれていましたね。

なつ) サイボウ?

富士子) その劇場というのは、

 この近くにあるんでしょうか?

光子) ええ。ムーランルージュ新宿座。

なつ) そこで兄は、

 お芝居をしてたんですか?

光子) いいえ、役者ではなかったと思いま

 すよ。私はあまり劇場には通いませんで

 したので、分かりませんが。掃除をしたり、

 もぎりをしたり、裏方を手伝ったり、何でも

 していたようですね。よくここへ、役者さん

 や踊り子さんに連れられてきて、ごちそう

 になっていましたから、みんなからは可愛

 がられているようでしたよ。

なつ) そうですか…。

(タップを踊る咲太郎を回想するなつ)

なつ) 間違いないと思います。

 兄はそういう人でした。あっ、私は、

 子どもの頃の兄しか知りませんけど。

(ドアが開く音)

光子) あっ。ちょっとお待ちになって。社長。

茂木) やあ、マダム、今日もあでやかで。

光子) ありがとうございます。

 あの、是非ご紹介したい方が…

 ちょっとよろしいでしょうか?

茂木) ああ。

光子) 皆さん、こちら、すぐそこの本屋さん、

 角筈屋書店の茂木社長。新宿のことなら

 何でも、私よりもよく知ってらっしゃいます。

富士子) よろしくお願いします。

茂木) ん? 何のこと?

光子) あっ、こちらは、ムーランルージュ

 にいた咲ちゃんの妹さんです。

なつ) なつと申します。

茂木) ああ…あの小僧さんか、ハハ。

光子) さあ、社長もお掛けになって。

 いつものお紅茶でよろしいですわね?

茂木) ああ。それで?

光子) なつさんは、咲ちゃんを捜しに

 北海道からやって来たんですって。

茂木) ああ…。そういえばそんな話を

 聞いたことがあったな。

なつ) 私のことを兄からですか?

茂木) うん。生き別れになった妹を、

 いつかこの新宿に呼び寄せるんだって。

なつ) 本当ですか?

茂木) ああ、本当さ。

 あの言葉に嘘はなかったと思うよ。

信哉) あの、私は咲太郎の幼なじみなん

 ですが、咲太郎はいつからムーラン

 ルージュにいたんでしょうか?

茂木) う~ん…。

 空襲で焼けたムーランが、22年に新設

 されて、その頃にはずっといたね。

 よほど、ムーランルージュが好きだった

 んだろう。結局は、ストリップの人気に

 押されて潰れてしまったけどね。いつか、

 咲ちゃんも、役者になりたかったんじゃ

 ないかな。

なつ) 兄がですか?

茂木) ああ。

信哉) あの、その後の咲太郎の行方を

 知っていそうな方をご存じないですか?

 ムーランルージュの関係者で。

茂木) う~ん…。戦前からムーランに

 いる、煙カスミって歌手が、この近くの

 クラブで歌ってるけどね。

富士子) クラブ?

なつ) けむり…。

茂木) 煙。

なつ) かすみ…?

茂木) カスミ。

 

**********

 

<クラブ>

(煙カスミが真っ赤なドレスで歌っている)

カスミ) ♪リンゴの花びらが

 風に散ったよな

(茂木と並び、客席に座るなつと富士子)

カスミ) ♪月夜に 月夜に そっと エエエ~

 

**********

 

<柴田家・食卓>

(焦げた卵焼きをよける剛男)

夕見子) 食べてよ。

明美) お母さんとなつ姉ちゃん、

 無事に着いたかな?

照男) もうとっくに着いてるさ。

剛男) しかし、

 こんな寂しい食卓は初めてだな。

泰樹) そだな。お前が戦争に行って

 る間も、もっと賑やかだったな。

剛男) あ…そうですか…。

(笑う夕見子、明美、照男)

夕見子) ちょ…ちょっと…。

 

**********

 

<クラブ>

カスミ) ♪つがる娘は泣いたとさ

 つらい別れを泣いたとさ

 リンゴの花びらが 風に散ったような

(拍手と歓声)

 

**********

 

カスミ) ありがとうございます。

(拍手)

(なつがいるテーブルにカスミが来る)

カスミ) あなたがなつさんね。

なつ) はい。

富士子) お手間を取らせてすいません。

カスミ) なつさんのお母さん。

 いろいろと、事情があることは分かり

 ました。

 茂木社長からも、後は頼むと言われ

 ましたけど、残念ながら、私も今は、

 咲坊がどこにいるかは心当たりが

 ないんですよ。

なつ) そうですか…。

カスミ) ごめんなさいね、なつさん。

なつ) あっ、いえ…。

カスミ) どうか、お気を付けて。

(頭を下げるなつと富士子)

(カスミの付き人土間レミ子が、

 なつをじっと見て去って行く)

なつ) またじっと見られたわ…。

 

**********

 

<川村屋>

光子) どうでした?

なつ) ダメでした。

光子) そう…すぐにはね。

野上) こちら、お預かりのかばんです。

富士子) いろいろお世話んなりました。

光子) 今日はどちらへ?

富士子) これから宿を探すんですが、

 どこか、安くていい所はないでしょうか?

光子) それなら…うちにどうぞ。

富士子) えっ? あ…いや、そんな!

光子) 従業員が住んでるアパートで、

 寮みたいな所でよろしければ、空き

 部屋があります。布団ぐらいならあ

 りますし、部屋代はタダですから。

富士子) いいんですか?

なつ) 助かります。

光子) そのかわり、

 食事はここでなさって下さいね。

富士子) 当たり前です。

なつ) 食べます。

光子) 私、ケチなんですよ。

富士子) あっ、ハハ…。

なつ) カレーライス2つ、下さい。

光子) はい。インド風カリーね。

 お好きなところへどうぞ。

 カリー2つね。

野上) よろしいんですか?

 あんなやつの身内に情けをかけて。

光子) だからよ。あの子がいれば、

 捕まえられるかもしれないでしょ。

野上) あの子は人質…ですか?

光子) そうよ。誰が逃すものですか。

 

**********

 

なつ) あ~お腹すいた!

富士子) カレー楽しみだね。

なつ) そだね。

 

なつよ、

明日を信じよう…ね。

 

**********
 

新宿の川村屋って…「中村屋」がモデルだよね。

油断してると普通のレストランにしか見えないけ

ど。「インドカリー」は昔からの名物なんだね~。

ググってみたら、「クリームパン」は、中村屋がシ

ュークリームをヒントに考案したんだって! なる

ほど、雪月のシュークリームが川村屋のクリー

ムパンのクリームと似ているわけね。雪月のモ

デルとなっているお店の人は、中村屋で修業は

してなかったみたいだけれど、そもそもいろんな

ところをドラマ的にモデルにしているみたいだか

ら問題なし! 逆に興味深いし面白い。時代背

景が知れる方が面白いと思うし。史実にこだわ

る必要はまったくないしね。面白ければ、よし!

 

 

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