「なつぞら」第26回~信哉との再会と咲太郎の安否情報の巻 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「なつぞら」 第26
第5週 「なつよ、お兄ちゃんはどこに?」
信哉との再会と咲太郎の安否情報の巻

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

(草原でなつが絵を描いている)

(キャンバスに描かれる十勝の風景)

(学生帽をかぶった白い開襟シャツ

 の信哉がやって来る)

(手を止め、顔を上げるなつ)

(なつに手を振る信哉)

 

なぜだろう…。

その瞬間、風が吹くように、

私の中で、その光景がよみがえりました。

 

(炎の中で、なつの手を掴んだ信哉の手)

 

十年前、東京に空襲があったあの日、

 

(信哉に引っ張られ、水に飛び込んだなつ)

 

私は、その人に救われたのです。

 

(草原に立つ信哉を見つめるなつ)

 

**********

 

<草原>

信哉) 奥原なつ…なっちゃんか?

 俺が、誰だか分かるか?

なつ) 信さん…?

信哉) (頷く)

 元気だったか?

なつ) うん。

信哉) なっちゃんに、また会えてよかった。

なつ) 私も。ずっとずっと会いたかったわ。

 なして…なしてここにいるの?

信哉) 会いに来たんだよ、なっちゃんに。

なつ) (涙)

信哉) さっき、柴田さんの牧場に行ったら、

 ここにいるって教えられて。

なつ) 会ったの?

信哉) うん。みんないい人そうだ。今のなっ

 ちゃんを見たら、それがよ~く分かった。

 いい人達に恵まれたんだな、なっちゃんは。

なつ) うん。信さん。お兄ちゃんは…?

 

**********

 

(草原を歩くなつと信哉)

信哉) なっちゃんが咲太郎に出した

 手紙、それを受け取ったんだ。

なつ) えっ?

信哉) 行ったんだよ。

 なっちゃんたちがいた孤児院に。

 やっと見つけて。今でも、時々

 手紙を出してるんだろ?

なつ) うん。

信哉) ごめん…それを勝手に読んだんだ。

なつ) いいよ。

 そのおかげで信さんに会えたんだから。

 いかった。手紙出した甲斐あったわ。

信哉) 咲太郎は生きてるよ、なっちゃん。

 ちゃんと生きてる。

なつ) 本当? 知ってるの!?

信哉) いや…今は分からないけど、

 4年前まではちゃんと生きていたって

 ことを知ってる人に会ったんだ。

なつ) どこで?

信哉) 新宿。

なつ) 新宿…?

信哉) 新宿の闇市に行ったみたいだな、

 孤児院を逃げ出したあと。

なつ) それで、今はお兄ちゃん

 新宿にいないの?

信哉) みたいだな。

 今は行方が分からないって。

なつ) ふ~ん…。

照男) な~つ~!

なつ) あっ、照男兄ちゃん。

(頭を下げる信哉) 

(頭をさげる照男)

照男) みんな心配してるから。

なつ) うん。

照男) 早く来い。あんたも、どうぞ。

信哉) すみません。

 

**********

 

<柴田家>

(信哉にお茶を出す富士子)

富士子) どうぞ。

信哉) ありがとうございます。

なつ) どしたの? 悠吉さんと菊介さんまで。

悠吉) いや…。なっちゃんをね、東京から

 連れ戻しに来たんじゃねえかって、

 夕見子ちゃんが言うもんでさ…。

なつ) えっ?

夕見子) その人、

 家族も同然だった人でしょ?

菊介) だけど、今更連れていくなんて

 言わんでもらいたいんだわ。

 どなたさんかは分かんないけど…。

なつ) 何言ってんのさ、菊介さん。

明美) なつ姉ちゃん、どこにも行かんで!

なつ) 行かんよ。

信哉) 大丈夫です。そんなことはしません。

 そんなことはないので、安心して下さい。

 僕はただ、なっちゃんが元気でいることを

 確かめたかっただけですから。あっ…

 確かめたかったっていうのは失礼ですね。

 ただ、それが知りたかったんです。

悠吉) バカ!

 おめえが余計なこと言うからだべさ!

菊介) おやじが騒いだんだろ。

 力ずくでも俺が止めてやるって。

悠吉) 力ずくって、何すんだ?

菊介) 知らねえよ。おやじ言ったんだろ。

悠吉) 黙ってれ!

信哉) よかった…本当によかった。

 なっちゃんが、こんなにも皆さんから

 大事にされていて…。安心しました。

 本当によかったです。

なつ) 信さん…。

富士子) あなたも、本当につらい思いを

 されてきたんでしょうね。あなたのことは、

 なつから聞かされてたんだわ。

信哉) 僕は孤児院で育ちましたが、恵ま

 れていたと思います。そこにいた指導員

 の方々によくしてもらって、自分の将来

 のことも大事に思うようにもなりました。

 だからね、なっちゃんたちのことすぐに

 捜さなきゃいけないって思ったんだけど、

 つい自分のことで精一杯で、後回しに

 なってしまって。申し訳なかった。

(頭を下げる信哉)

なつ) 何言ってんのさ!

 私の方こそ、自分だけ幸せになって、

 ずっと悪いなって思ってたわ。

剛男) こうやって、また会えたんだから、

 いいんでないかい。

富士子) 本当にね。すごいことだわ。

 わざわざ北海道まで。そんで、今は

 東京で働いてるのかい?

信哉) はい。新聞配達をしながら、

 夜間の大学に通っています。

富士子) 大学かい…偉いねえ。

信哉) 孤児院を出てからは、働きながら

 定時制高校に通って、その上も目指せ

 るようにって、いろんな方が協力してく

 れたおかげです。

富士子) 苦労しながら、努力もしたんだね。

信哉) 自分の力で三度三度のごはんを

 食べていくためには、今お前ができる

 最善の努力をしろって、そう先生にも

 おっしゃってもらったんです。

富士子) 偉い! 

 それこそ、大学に行く意味だよね!

夕見子) 母さん、何が言いたいのさ?

剛男) それで、なつのお兄さん、

 咲太郎君の行方は分からないのか?

信哉) はい。残念ながら…。

なつ) でも、4年前までは新宿にいたって。

剛男) 新宿?

悠吉) お兄ちゃん、無事に生きてたんかい。

なつ) はい!

菊介) いかったなあ、安否だけでも分かって。

なつ) うん。

菊介) なあ。

剛男) それで、新宿では、

 どんなことをしてたんだろう?

信哉) 芝居小屋で働いていたらしいです。

富士子) 芝居小屋?

信哉) そういうところもあいつらしくて…。

 きっと咲太郎に違いないと思いました。

悠吉) 芝居好きなんかい。

信哉) はい。その芝居小屋は、

 4年前に潰れたんです。

剛男) なるほど…。

信哉) だから、

 とにかく今も元気でいると思います。

なつ) ありがとう、信さん。

信哉) これからも捜してみるよ。

 何か分かったらすぐに教える。

 これは僕が今いる所。

 そっちも何か分かったら教えて。

なつ) うん、そうする。

信哉) それじゃあ、僕はこれで。

 お邪魔しました。

富士子) えっ…もう帰るのかい?

剛男) ここに泊まっていけばいいのに。

 宿をどっかにとったのかい?

信哉) いえ…これから函館に行って、

 明日一番の連絡船に乗るつもりです。

剛男) こんな遠くまで来て、

 とんぼ返りじゃないか。

信哉) いえ、それでも本当に来てよかった

 です。皆さん、僕が言うのもなんですが、

 なっちゃんのことを、どうか、よろしくお願

 いいたします。

(頭を下げ合う一同のそばで、

 そっとなつを見る泰樹)

(照れくさそうに微笑んでいるなつ)

 

**********

 

<夜・台所>

(洗い物をしている明美)

(夕見子が来る)

明美) わっ…珍しい! 

 どしたの? 勉強はいいの?

夕見子) いいの。

(食器を拭く夕見子)

(夕見子の様子を見て、2階に目をやる富士子)

 

**********

 

(部屋に一人座ったなつ)

(壁に貼った家族の絵を見るなつ)

 

(回想)

咲太郎) 大丈夫だよなつ。

 ちょっとの辛抱だ。手紙を書くから。

 兄ちゃんしっかり働いて、

 必ずなつを迎えに行くからな。

 千遥と一緒に迎えに行くよ。

 

(草原で書いた十勝の風景画を見るなつ)

 

**********

 

<作業場>

泰樹) よっ…。

(タル形のバターチャーンを磨く泰樹)

富士子) 父さん。

泰樹) ん?

富士子) 話があるんだけど。

泰樹) 何だ?

富士子) なつのお兄さんって、

 なつに会いたがってると思う?

泰樹) 兄貴がどうであれ、

 会わなきゃなつは、昔のまま…

 一生忘れられんだろう。

 

**********

 

<母屋・2階>

(十勝の風景画に雲を描いているなつ)

富士子) なつ、ちょっといいかい?

なつ) 何?

富士子) 東京、行かない?

なつ) えっ?

富士子) 咲太郎さん、捜しに行こう。

 

**********
 

家族同然の人と聞かされていた信哉がやって

来て、なつが連れて行かれるのではないかと

身構える柴田家の面々。愛されてるね~なつ。

信哉があまりにも好青年で、何も言えなくなる

気持ちも分かるし、もどかしい気持ちも分かる。

 

兄、咲太郎が生きていることが分かった以上、

再び会うまでは…忘れることはできないよね。

義理の家族も大事だけれど…本当の家族も

やっぱり大事だから…。なつよ…みんなが同

じ場所にいてくれたら、悩まずに済むのにね。

 

 

「なつぞら」関連ブログはこちらから↓

「なつぞら」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

●「なつぞら」HP
 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村