「なつぞら」第13回~子牛が立った!なつはここで生きています | 日々のダダ漏れ

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「なつぞら」 第13
第3週 「なつよ、これが青春だ」
子牛が立った!なつは元気にここで生きている

 

 

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<北海道・十勝>

昭和30(1955)年6月

 

はい、昭和30年の初夏。

なつが、十勝の柴田家に来て、

9年の月日が、流れました。

 

(牛舎で乳搾りをするなつ)

 

なつは、農業高校の、3年生です。

 

(搾った牛乳をミルク缶に集める富士子)

 

富士子) なつ、そろそろ。

菊介) うん。菊介さん、

 あとそろそろ、頼むね。

菊介) おう、あとは任せろ。

 行ってらっしゃい。

なつ) じいちゃんの方どうかな?

菊介) おやじが今様子を見に行ってるよ。

なつ) う~ん、私もちょっと見てこよう。

 母さん、これ、お願い。

富士子) ちょっと! 

 ごはん食べられなくなるよ!

なつ) 大丈夫。ごはんなら自転車

 乗ってでも食べられる!

富士子) もう…牛のお産なんて、

 珍しいことじゃないのに。

菊介) なっちゃん何だか心配してたもな。

富士子) えっ?

 

**********

 

柴田牧場も、大きくなって、

新しい牛舎も建ちました。

 

(古い牛舎に駆け込むなつ)

なつ) じいちゃん悠吉さん、どう?

悠吉) うん、陣痛はもう来てるみたいだ。

泰樹) そろそろ1回目の破水があっても

 いい頃なんだが…。

照男) なつ、学校に遅れるぞ。

なつ) 大丈夫だってば。ごはんなんか

 すぐ食べられるから。

照男) 飯の話なんかしてないべや。

なつ) それより、おなかの落ち方が

 いつもと違うような気がしたから。

 何だか気になって…。

 

なつはこの家で、本当の娘のように、

育てられていました。

おかげさんで、なつは、

元気にここで、生きています。

 

**********

 

<柴田家・食卓>

夕見子) (あくび)

明美) お母さんおかしいね。

 日の出る前から働いてる、

 なつ姉ちゃんが元気で、さっきまで寝てた

 夕見姉ちゃんがあくびしてる。

富士子) 本当だね。

夕見子) 私は遅くまで勉強してるからっしょ。

明美) 本読んでるだけっしょ。

夕見子) あのねえ、世の中は広いの。

 乳搾りと草刈りだけで出来てるんじゃ

 ないのこの世界は。

なつ) 明美ちゃん、朝から夕見子に

 構うと学校に遅れるよ。

明美) は~い。

夕見子) 明美ちゃん、なつの言うこと

 聞いてると時代に遅れるよ~。

なつ) 酪農は、これからの十勝に

 絶対欠かせないものなんだよ。

 どこが時代遅れなのさ。

富士子) なつ、構ってると学校遅れるよ。

なつ) は~い。

剛男) なつ、おじいちゃんどうしてる?

なつ) どうしてるって?

剛男) 元気か?

なつ) 一緒に暮らしてるでしょ?

剛男) いや…何か話をしたかなと

 思っておじいちゃんと。

なつ) 何の話?

剛男) 牛のこととか、農協のこととか…。

富士子) ちょっと、何話してるの今。

 朝の忙しい時に。

剛男) ああ…いや、何でもないわ。

なつ) 何よ父さん。

 農協で何か、あったの?

剛男) いや…いいんだ。また後でな。

 ほら学校遅れるぞ。

 

なつをここに連れてきた、

この柴田剛男さんは、

今、農協に勤めています。

なつに、父さんと呼ばれています。

 

なつ) ごちそうさまでした。

富士子) 行ってらっしゃい。

なつ) 行ってきます。

 

**********

 

<表>

なつ) 行ってきま~す!

菊介) 行ってらっしゃい!

悠吉) 気ぃ付けてな~!

菊介) 頑張れよ~!

(自転車に乗るなつ)

照男) なつ!

なつ) ん?

照男) 破水した!

 じいちゃんがお前呼んでこいって!

 

**********

 

<旧牛舎>

なつ) じいちゃん!

泰樹) なつ、逆子だ。

なつ) えっ…逆子?

泰樹) 後ろ足から出とる。

 照男、獣医呼んでこい。

照男) 分かった。

(出て行く照男)

牛) (鳴)

富士子) 逆子だって?

なつ) 母さん…。このまんま獣医さんを

 待ってたら間に合わんくなる。

泰樹) だが母牛だけは助けたい。

なつ) そんなこと言わないで! 

 じいちゃん。子牛も助けよう。

富士子) なつ…。

なつ) 逆子は、時間がかかると途中で

 へその緒が切れて、子牛がおなかの

 中で息ができなくなるかもしれんって

 学校で習った。早く引っ張りださんと、

 子牛が生きられんよ!

(制服の上から割烹着を着るなつ)

(母牛の体から出た子牛の足にロープを結ぶ)

泰樹) じゃあ、陣痛に合わせて引くぞ。

なつ) 急いで。

泰樹) 来るぞ。よし引張れ!

(ロープを引くなつと富士子と悠吉)

泰樹) もっと! 戻すな!

 ちょっと待て…やんだ。

 

**********

 

(表に牛乳メーカーのトラック)

男性) おはようございま~す。

菊介) ご苦労さん。

男性) あれっ? 今日は、一人かい?

菊介) ああ。難産の母牛がいるもんで。

男性) 難産?

菊介) どうも逆子みたいでさ。

男性) あらららら、逆子かい。

 それは、あずましくないね。

 

**********

 

<旧牛舎>

泰樹) もっと引け! 戻すな! 引張れ!

なつ) お願い、助かって!

泰樹) よし引け! よ~し出るぞ。

(ワラの上に落ちた子牛を見る泰樹)

なつ) なして動かんの?

泰樹) 息をしとらん。

なつ) えっ?

悠吉) 間に合わんかったか…。

泰樹) ダメだ…。

なつ) じいちゃん、私にやらして!

泰樹) なつ、これで息をしとらん

 かったらダメだ。諦めろ。

なつ) まだ! 学校で人口呼吸習った。

富士子) 人工呼吸? 牛に?

なつ) お願いやらして。

富士子) なつ…。

なつ) 羊水飲んだのかもしれん!

悠吉) なっちゃん、そったらことまで…。

(子牛の鼻の穴から羊水を吸い出すなつ)

(子牛の前足を掴んで持ち上げ、

 胸を広げるように動かすなつ)

(持ち上げては下ろし…を何度も繰り返す)

富士子) なつ!

なつ) あっ…。やった…。

 やった~。やった~。

悠吉) 生き返った…生き返ったぞ!

 すごいななっちゃん!

泰樹) よくやったな!

なつ) ハハッ…。

泰樹) なつ! 

なつ) よかった~。

泰樹) よくやったな! よくやった。

なつ) よかった~。

泰樹) ハハハハハハ…。

(体を起こし、震える足で踏ん張る子牛)

なつ) よし! 立った! 子牛が立った!

(よちよち歩きで母牛に近づいていく子牛)

(子牛の体をなめる母牛)

(バケツに取った母乳を手ですくい、

 子牛に飲ませるなつ)

なつ) 飲んでる。

 

**********

 

(部屋で学校へ行く支度をするなつ)

(壁に貼った父の描いた家族の絵)

なつ) 今日、新しい命が生まれました。

 無事でした。ありがとうございました。

(絵に向かい、手を合わせるなつ)

 

戦争で亡くなった、父と母のことも、

なつは、大切に思ってくれていました。

本当の、兄と妹は、

今も、行方が知れません。

 

**********

 

(外に出て、大きく伸びをするなつ)

富士子) なつ、本当に今から学校行くの?

なつ) うん。まだ午後の

 授業には大丈夫だから。

富士子) 今日ぐらい無理して

 行くことないのに。

あんつ) だって、さっきのこと早く

 みんなに話したいんだわ。

泰樹) なつ、行くなら馬で行け。

なつ) えっ?

泰樹) 馬なら寝てても、

 お前を連れてってくれるべ。

なつ) 分かったそうする。

富士子) 寝たら落ちるしょや。

泰樹) 夕方の搾乳はいいから。

 ゆっくり帰ってこい。

なつ) ありがとうじいちゃん。

 

**********

 

(馬に乗り、草原の道を行くなつ)

 

**********

 

<十勝農業高校>

(畜産科・教室)

倉田) 第二の世界とは、どんな世界か。

 貧乏だが晏如、安らかで落ち着いた

 学問の世界だ。

なつ) おはようございます!

 遅くなって、すいませんでした!

倉田) 奥原。

なつ) はい。

倉田) 大幅に遅刻したくせに

 反省はしてないようだな。

なつ) はい、してません。

倉田) うん、何していた?

なつ) それ、聞きますか?

倉田) ほう、聞いてほしそうだなあ。何だ?

なつ) 倉田先生、授業の邪魔では?

倉田) いいからしゃべれ!

なつ) はい! 

 牛のお産を手伝っておりました!

 それが、逆子でした。

倉田) 逆子?

良子) なっちゃん、それでどうなったの!?

なつ) うん、そんでね、へその緒が切れたら

 大変だと思って、急いで引っ張り出したん

 だけど、生まれた子牛は、仮死状態だった。

倉田) それで、助かったのか?

なつ) はい! 

 私が、人工呼吸をして、助けました!

(拍手)

なつ) 先生、学校で教わったことに

 嘘はありませんでした。

倉田) 当たり前だ。

雪次郎) よくやった、なっちゃん!

(拍手)

なつ) ありがとう、ハハハ…。

倉田) おい、ちょちょちょちょ…それで、

 どうやって人工呼吸やったんだ?

なつ) はい。

 じゃあ…よっちゃん、手伝って。

良子) えっ? 

 ちょっと…どうするのよなっちゃん。

なつ) よっちゃん、ここに寝て。

良子) 寝るの? やだわ…ふしだらよ。

なつ) 大丈夫、牛だから。

良子) 私が牛なのか?

なつ) 早く。

(床に寝る、ぽっちゃりしたよっちゃん)

なつ) まずは、鼻にたまった、羊水を、

 吸って、ペッ、吐き出しました。それから

 こんな風に、子牛の前足をつかんで、

 胸を開いて、戻すようにしました。

 j開く時には、子牛の体が…

 浮くぐらい、大きくして…。

良子) なっちゃん痛いわ!

なつ) 戻して、開いて、戻す…。

 

なつは、とにかく、

ここで生きることに、夢中でした。

 

**********

 

そしてその日、

なつは、寄り道をしたのです。

 

なつ) 天陽君!

天陽) おう、なっちゃん!

(じゃがいも畑で手を振る天陽)

 

なつよ、その笑顔、

十勝晴れの空に、よく似合う。

 

**********
 

富士子と剛男は、「なっちゃん」から「なつ」に。

なつは2人を「母さん」「父さん」、泰樹は「じい

ちゃん」呼び。そしてなつと夕見子はそれぞれ

呼び捨てに。明美ちゃんは、「なつ姉ちゃん」

「夕見姉ちゃん」。照男は、なつを呼び捨てに。

それぞれの関係性が近くなり、親しくなってい

ることが呼び方で分かるのがいい。夕見子が

相変わらず酪農には関わっていないのもマル。

 

そして…農業高校に通い、酪農に関してスキ

ルアップしているなつの様子が伺われる中…

ここか~い! ここで来るのかあのセリフ~!

 

立った! 子牛が立った!

 

子牛の名前は…もちろん「クララ」だよね!? 

「クララが立った!」的なシーンがどこかで出

てくるんじゃないかと期待してたんだよね~。

 

馬に乗って、十勝のじゃがいも畑のイケメン

の元にやってくるヒロインって…かなり斬新。

絵に描いたような青春ぶりが…眩しすぎ~。

大人なっちゃん編も面白くなりそうで、ヨシ!

 

 

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