「まんぷく」第149回~みんなありがとう・・・ぶしむす生前葬の巻 | 日々のダダ漏れ

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「まんぷく」 第149
第26週 「行きましょう!二人で」
みんなありがとう・・・ぶしむす生前葬の巻

 

 

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萬平) 生前葬?

鈴) はい。

萬平) そんなこと出来るんですか?

鈴) 図書館に行って、調べました。

福子) えっ!

鈴) 明治40年に、落語家の二代目、

 三遊亭金朝が、生前葬をやりました。

福子) シャレでやってるんやないの?

源) 何でおばあちゃんは、

 生前葬やりたいって思たん?

鈴) この前、病気になって、私思たの。

 人間、いつ死ぬか分からないって。

 ある時、ポックリ、逝ってしまったら、

 みんなに、ありがとうって、

 言えないやない。

幸) ありがとう…。

鈴) いつかはやるんやから、

 生きているうちにお葬式を挙げて、

 みんなに、感謝の気持ちを、

 伝えたいのよ。

幸) 私は、ええと思う。

 ええと思うよ、おばあちゃん。

福子) せやけど…。

源) 僕も面白いと思うな。

萬平) 葬式だぞ。人を呼ぶんだ。

 でもお義母さんは生きてる。

 みんなどんな顔すればいいんだ。

鈴) ニコニコしてればいいのよ。

福子) ニコニコって…。

 

**********

 

そして、鈴さんの

生前葬の日がやって来ました。

 

世良) うおっ!

(祭壇に、忠彦が描いた鈴の肖像画)

世良) ほんまに葬式や。

 

**********

 

鈴) 本日は、本当に、

 ありがとうございます。

(白装束の鈴)

鈴) 私は、もう、よわい80.

 いつ死んでも、おかしくありません。

 せやけど、死んでしまっては、皆さんと、

 お別れの、ご挨拶ができないのでござ

 います。ですから、このような、生前葬

 という形で、先に、お葬式を、挙げさせ

 て頂くことに、いたしました。

(澄ました顔で棺に入る鈴)

鈴) それでは、始めましょう。

(棺に仰向けに寝る鈴)

タカ) おばあちゃん…。

神部) まだ死んでない。

忠彦) シュールすぎる。

(読経)

 

**********

 

世良) 「今井鈴さん。いや、僕はあえて、

 お母さんと呼ばせて頂きます。お母さん、

 あなたとは、もう25年の付き合いです」。

鈴) そうね。

世良) 「発明家の立花君、立花君を支

 える福ちゃん。その2人を、お母さんは、

 いつも、温かく、見守っていらっしゃい

 ました。お母さんは、僕のことをうさん

 くさい男やと、いつもおっしゃっていま

 したが、僕はその言葉の裏に、深い愛

 情を感じておりました」。

萬平) 本当に?

福子) シッ!

世良) 「お母さんがいらっしゃらなけ

 れば、今の立花君や、福ちゃんは、

 なかったと思います」。

真一) そうだね。

世良) 「ありがとう、お母さん。どうぞ、

 安らかに、お眠り下さい。世良勝夫」。

(起き上がる鈴)

世良) どわあ~っ! うわっ!

鈴) ありがとう!

 

**********

 

その後も弔辞は続きました。

 

敏子) 「誰よりも深い愛情を

 注いでこられたお母さん。

 長い間、ご苦労さまでした」。

 

その度に鈴さんは…。

 

鈴) ありがとう。

(棺の中で微笑む鈴)

 

**********

 

赤津) 大奥様、

 僕を覚えてらっしゃいますか。

(起き上がる鈴)

鈴) おっ、赤津!

赤津) はい!

 

**********

 

萬平) それでは、最後に、

 今井鈴本人から、皆様に。

鈴) 待って。

 克子と、福子も、何かしゃべって。

克子) 私?

福子) そやけどそれは…。

鈴) 普通のお葬式やないんやから、

 ええのよ。娘たちとも、ちゃんと、

 お別れしないと。

福子) お別れって…。

克子) 分かりました。

 

**********

 

克子) お母さん…。

 お母さんはほんまに面白い人やわ。

 いっつも、「私は武士の娘です」って言

 うてたくせに、武士の娘が生きてる間

 にお葬式を挙げようやなんて考える?

鈴) いいでしょ。

克子) せやけど、

 生前葬は、案外よかったのかも。

 お母さんが、ほんまに亡くなってしも

 て…これが本物のお葬式やったら…

 私はきっと、泣いてばっかりで何にも

 言えんかった。正直言うとね…年を

 取れば取るほど、自分はお母さんに

 似てきたと思うの。思たことをすぐに

 口に出してしまうところとか、タカに

 小言言う時の、物言いとか…。自分

 の、ふとしたしぐさとか…。はあ…私

 は…私はやっぱり、お母さんの娘な

 んやね。お母さんの娘でよかった…。

 ほんまによかった…。

(棺の中の鈴の手を握る克子)

克子) ありがとう、お母さん。

鈴) 克子…ありがとう。

克子) 福子。

(一同にお辞儀をする福子)

福子) 私は、

 咲姉ちゃんと一緒に挨拶します。

(咲の写真を手に、

 祭壇に向かって座る福子)

福子) お母さん。

 お母さんは咲姉ちゃんのことが大好き

 やった。そして、すごくすごく頼りにして

 ました。咲姉ちゃんもお母さんのことが

 大好きやったよね。せやから、咲姉ち

 ゃんが亡くなって、克子姉ちゃんは、

 もう嫁いでたから、お母さんと2人だけ

 になって、私は、なんとか、一生懸命、

 咲姉ちゃんの代わりになろうと、思っ

 て頑張ったけど、やっぱりそれはでき

 ませんでした。お母さんに心配かけて

 ばっかりやった。

(棺の中で首を横に振る鈴)

福子) 私が、一番お母さん困らせたの

 は…萬平さんと結婚したいって言いだ

 した時かもしれません。フフッ。いや~

 あの時、お母さん許してくれなかったら

 もう一体どんなことになってたんやろう。

 せやけど、何やかんやと、

 萬平さんを受け入れてくれました。

 本当に感謝しています。

(涙をこらえ、微笑む鈴)

福子) いや~…せやけどそれからお母

 さんには苦労をかけてばっかり(涙)。

 お塩を作ってた時も、もうダネイホン作

 ってた時も、ほんま大変やったね(涙)。

 萬平さん理事長やってた時だけは、楽

 ができたけど…。はあ…一文無しにな

 ってしもて、それから。それでまんぷく

 ラーメン作ることになって…。

 もうほんまに、山あり谷ありの私たちを、

 文句言いながらも、もうずっと私たちと

 一緒にいてくれた。

 いつも、いつもそばにいてくれた。

忠彦) そやな。

(頷く忠彦)

福子) お母さんには、

 心の底から、感謝しています。

 まだまだ、逝ってほしくはないけど、

 もし、向こうに行ってしまっても、

 咲姉ちゃんが待っててくれるから、

 大丈夫よ。ずっと、今のままの、

 お母さんでいて下さい。

(くしゃくしゃの顔の鈴)

鈴) (泣)

福子) ほんまにありがとう。

(起き上がる鈴)

鈴) うっ…うう…福子…。(泣)

福子) フフフフ…お母さん。

鈴) 克子も、ありがとうね。

(泣きながら微笑む克子)

(福子に手を引かれ、棺から出る鈴)

鈴) 私が、生前葬をしたいって

 言うた時、賛成してくれたのは、

 さっちゃんだけやったけど。

源) 僕かて賛成したよ。

鈴) そうやったわね、源ちゃん。

 今日は、本当に、よかった。

 集まってくれた皆さんに、

 心から、感謝します。

福子) うん。

萬平) 僕にも、ひと言、お礼を言わせ

 て下さいお義母さん。さっき福子が、

 お義母さんには、苦労をかけてばっ

 かりだったと言っていましたが、

 それは全部、僕のせいです。

鈴) もう、終わったことよ。

萬平) でもまだまだ、これから

 何が起こるか分かりません。

鈴) ええっ!

真一) 萬平君やからなあ。

忠彦) これで終わりやないやろう。

福子) そうよ、お母さん。

萬平) でも、大丈夫です。

 僕には、信頼できる仲間がいます。

 家族、親族…そして福子がいます。

 お義母さんには何よりも、

 福子を産んで下さったこと、

 そして、僕たちの、結婚を許して

 下さったことに、感謝します。

 本当に、ありがとうございました。

(頭を下げる萬平)

鈴) はい。ありがとう、萬平さん。

萬平・鈴) (笑)

 

こうして、鈴さんの生前葬は、

無事終わったのです。

 

**********
 

いや~いい生前葬だった~。今までで一番の、

本気泣きをしてしまった。まんぷくは「家族」の

お話だったんだなあって、しみじみと実感した。

あの、咲姉ちゃんの結婚式でのスピーチから、

今回の生前葬での福ちゃんの語りがつながっ

ていて。咲姉ちゃんは、早くに亡くなってしまっ

たけれど、ずっと、みんなの心の中に生きてい

て…結婚式ではまったくの他人だった萬平が、

今は家族に加わっていて。福ちゃんに出会え

っことが、萬平さんを幸せにしたんだなあって。

さすがヒロイン、これでこそヒロインというか…。

萬平さんの妻というお仕事が天職なんだなぁ。

 

親子や夫婦は近すぎて、なかなか素直に感謝

の言葉を言えなかったりするけど、やっぱり伝

えないと、言葉にして伝えた方がいいよねえと、

改めて考えさせられた。そしてそれは、なるべ

く生きている間であってほしいとも。本人にとっ

ては、生前葬が理想的だよね。普通のお葬式

は、きっと残された人のためのものだと思うし。

本当は心の中で思っていても、日常の中では

憎まれ口もたたくし、ツッコむし、スルーもして

しまうのが家族という関係だったりするから…。

ちゃんと感謝を伝える機会が作れてよかった。

よかったね~鈴さん、克子姉ちゃん、そして福

ちゃん&萬平さん。そしてそんな時間を作って

くれて、見せてくれてありがとう、脚本家さん!

 

今週放送中の「ひよっこ2」もそうだけど…やっ

ぱり家族、友達、人間関係があったかいドラマ

が好きなんだなあって思う。人と人がつながっ

ているドラマが好き。ありがとうとごめんなさい

が言える人が主人公であってほしい。何より、

笑顔があふれるドラマが…やっぱり好きだ~。

 

 

(※)「ひよっこ2」の方も、書き起こし作業は

していますので、気長にお待ち下さいませ。

「いだてん」は45分だしひよっこは30分だし、

なかなかヘビーな量なので、時間がかかっ

てしまって。でも好きだから頑張りまする~。

 

 

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