「まんぷく」第126回~きれいごとは、通りませんか? | 日々のダダ漏れ

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「まんぷく」 第126
第22週 「きれいごとは通りませんか」
きれいごとは、通りませんか?

 

 

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福子) まんぷくラーメンが出来なければ、
 こういう粗悪品は世の中には出回らな

 かったんです。萬平さんには責任が

 あるんやないですか?
萬平) 責任…。
福子) 「ひとり勝ちや!」って、
 喜んでる萬平さん、私は嫌いです。

 

**********

 

(商店に並んだ様々な即席ラーメン

 をながめている萬平)

 

(回想)

福子) あの頃の萬平さんならきっと、

 大きな工場を造ったり、まんぷくラー

 メンの売り上げを考える前に、こういう、

 体に悪いもんが、世の中に出回ってる

 ことを、嘆いていたはずです。なんとか

 しなければと、思ってたはずです。

 

**********

 

<まんぷく食品>

世良) 特許を公開する!?

萬平) ええ。まんぷくラーメンの製造法を、

 他社にも使わせるんです。

真一) 何を言ってるんだ萬平君。

鈴) 何のこと?

世良) そんなことしたらみんな

 うちをまねするやないか。

萬平) そのかわり特許使用料を頂くんです。

 でもそれは、高い金額ではありません。

 できるだけ金額を低くして、

 どこの会社でも自由に使えるように…。

真一) 待ってくれ萬平君。

鈴) 何のこと?

真一) 確かに特許を他社に使わ

 せることはある。そやけど、普通、

 その相手は1社か2社や。

世良) そこからな、

 膨大な使用料を取るんが当たり前や。

萬平) でもそれじゃあ

 粗悪品はなくなりません。

世良) はあ?

鈴) 何のことよ!

萬平) まんぷくラーメンはおいしいし、

 体に悪いものなど一切入っていません。

 でも、まんぷくラーメンよりも安いという

 理由だけで、ほかの粗悪なラーメンを

 買っていく人たちがいるんです。

 そうでしょ、世良さん。

世良) いや、そうかもしれんけどやな。

福子) 萬平さん。

真一) つまり萬平君は、そういう粗悪品を

 なくすために、まんぷくラーメンの特許を

 使わせよういうんか。

萬平) 即席ラーメンはまだ生まれたばかり

 の産業です。粗悪品が出回ってるせいで、

 即席ラーメンは体に悪いなんて思われて

 しまったら、それはうちにとっても不利益で

 しょう。僕の言ってることが分かりましたか、

 お義母さん。

鈴) 分かりました。そやけど…。

世良) 業界全体のことを考えてる

 わけやな、立花君は。

福子) そうです。

世良) 「そうです」やないで福ちゃん。

 確かにその考えは立派や。

 正義感に満ちあふれとる。

 せやけどな、絶対そうはいかへんで。

萬平) どうして。

世良) 粗悪品を作ってるような連中

 はな、金出してまでええもんを作ろ

 うとは思うてへんからや。

 性悪説いうのを知らんのか君は。

鈴) そうよ。

 人がよすぎると思うわ萬平さんは。

世良) ほんまや。

福子) 私はそうは思いません。

 これから先のことを考えたら、萬平さん

 の言うてることが、絶対に正しい。

真一) 確かに、そうかもしれんな。

世良) 今の今まで反対してた

 やないか真一さん!

真一) よくよく考えると…。

世良) せやからボンボン育ちはあかんのや。

真一) 僕はボンボンやないよ!

世良) ボンボンや。

 間違うてへんのはお母さんだけやで。

鈴) そら私は武士の娘…。

萬平) とにかく僕は決めました。

福子) 決めた!

萬平) まんぷくラーメンの特許を開示します。

 

**********

 

<パーラー白薔薇>

世良) ほんま何やあのめおと漫才は。

 手伝うんがあほらしなってきたわ。

しのぶ) その前にご注文は?

アキラ) ほんまやな。ほかの業者が

 まんぷくラーメンの特許に金を払う

 とは思えんな。

世良) 当たり前や。

 道徳心のかけらもないやつらやで。

しのぶ) ご注文は?

世良) そんなやつらのところを、一軒一軒

 回るんやて、立花君と真一さんは。

しのぶ) 注文。

世良) 特大大盛りオムライスや。

しのぶ) えっ。

アキラ) ライスカレーとちゃうんかいな。

世良) やけになった時は

 オムライスに決まっとるやろ。

しのぶ) 訳分からん。

 

**********

 

<天村食品(ぷくぷくラーメンの会社)>

天村) ライセンス契約?

萬平) ええ。使用料さえお支払い頂ければ、

 うちの特許を使って頂いても構いません。

天村) 何でお宅に金払わなあきませんの。

萬平) ですから、

 業界全体の品質の向上を図り…。

天村) そんなん知らんわ。

 うちかてな、そこそこ売れとるんや。

萬平) そんな粗悪品を!

真一) 社長!

萬平) どこかの会社みたいに食中毒が

 出てしまったら、天村食品さんはもう

 終わりですよ。

天村) 偉そうに説教すな! 要するに、

 お宅の傘下に入れっちゅう話やろ?

 そんなんお断りや。

 

**********

 

<香田家>

克子) ライセンス契約?

鈴) 私には、よう分かりません。ばあっ。

吉乃) まんぷくラーメンの材料とか、

 油の種類とか温度とか、そういうコツも

 全部ほかの会社に使わせてしまうんやて。

克子) そんなことしたら、みんなが

 まんぷくラーメン作ってしまうやないの。

鈴) そうよね、大ちゃん。

克子) どないなってんの吉乃。

吉乃) 萬平おじちゃんに聞いて。

 休みの日くらいのんびりさせてよ。

 

**********

 

<アトリエ>

タカ) 出来てきた出来てきた。

忠彦) もうすぐやぞ、茂君。

神部) はい。

タカ) 疲れてきたん?

神部) そら動かれへんのやから。

忠彦) 辛抱や。

タカ) そしたら、私とお話しましょう。

 最近何か面白いことあった?

神部) 面白いこと?

タカ) 例えば、会社で。

神部) あっ、岡と森本やな。

タカ) 岡さんと森本さん?

神部) ああ。あの2人吉乃ちゃん

 のことが好きなんや。

忠彦) 何っ!

神部) えっ。

忠彦) 誰なんやそれ。

タカ) お父さん。

神部) 誰なんやその、

 森本と岡本っていうのは。

神部) いやいや、岡と、森本です。

忠彦) 吉乃に手ぇ出したんか。

神部) 出してません。

忠彦) なぜ分かる。

タカ) お父さんは私たちのこと溺愛しすぎ。

神部) 大丈夫です。告白もできずに

 縮こまってますからあいつら。

忠彦) 告白なんかさせるな。

 まずは僕に挨拶に来させろ。

神部) えっ。あいつらのこと、

 ご存じやと思いますけど。

忠彦) 知らん。

神部) ほら、塩作りの時から一緒に…。

忠彦) 知らん。あっ!

タカ) あっ!

神部) えっ!

タカ) ああ~。

忠彦) 描き直しやこれ!

神部) ええ~っ。

 

**********

 

<パーラー白薔薇>

岡・森本) 告白するな!?

神部) ようそろたな、今。

岡) そんなんどうでもええねん。

森本) どういうことなん。

岡) 明日の朝にでも、吉乃ちゃん

 に告白しようと思うてたんやぞ。

森本) わしら2人並んで、

 どっちか選んでくれって。

神部) あかん。それはあかん。

岡) せやから何でえな。

神部) 吉乃ちゃんには

 怖い番犬がおったんや。

森本) 番犬?

神部) お義父さんや。

 俺がうかつやった。

岡) お父さん…。

神部) お義父さんからの伝言や。

 吉乃に近づくつもりやったら、

 まずは俺んとこに挨拶に来んかい。

岡・森本) ええ~っ。

しのぶ) 悲劇や。

アキラ) いや、喜劇や。

(ドアが開く音)

アキラ) いらっしゃいませ。

世良) 特大大盛りライスカレー。

アキラ) ユー アー ウルトラビッグ

 ライスカリー オッケー。

世良) ああ、オーケー。

 おっ、まんぷく食品の若者たちやないかい。

 どないした、元気ないのう。

 悩み事やったら、僕が聞いたるど。

 

電・しのぶ) 福ちゃん。世良さん、来たで。

電・福子) ありがとうしのぶさん。

 

世良) なるほどな。

 せやけどようある話やで。

 まあ、君らにとっては、

 大問題かもしれんけど。

岡) 大問題ですわ。

森本) お父さんに嫌われたら、もう二度と、

 吉乃ちゃんには近づけなくなるんですよ。

世良) あんなあ、忠彦さんは怖い人

 やない。絵描きや。どっちかいうたら、

 ひ弱な人種や。怖ないて。ハハッ。

岡) ほんまか。

神部) いや、芸術家いうんは、どこかに

 狂気を宿しとる。しかもそれだけやあり

 ません。忠彦さんよりもっと怖いお義母

 さんがおる。克子さんににらまれたら

 しょんべんちびるでほんまに。

岡・森本) ええ~っ。

アキラ) おもろすぎるで。

しのぶ) あっ、そろそろや。

アキラ) 何が。

世良) 気にせんと食いいな。

(ドアが開く音)

福子) (小声で)ありがとうございます。

 世良さん。お食事中ごめんなさい。

 ちょっと、お話が。

アキラ) 何が始まんねん。 

しのぶ) 知らん。

アキラ) 知らんて。

しのぶ) 世良さんが来たら教えてくれって。

福子) ほんまに、

 世良さんの言うとおりでした。

世良) 何が。

福子) どんなに萬平さんと真一さんが

 お願いしても、まんぷく食品とライセン

 ス契約を結んでくれる会社はありませ

 んでした。

世良) せやから言うたやろ。立花君が

 まんぷくラーメンの特許を公開する

 言いだしたんや。

神部) ええっ!

世良) その方が業界のためになる言うてな。

 そんなきれいごとが通るわけないやないか。

 なあ。

福子) きれいごとは、通りませんか?

 萬平さんが、今まで頑張ってこれたのは、

 人の役に立ちたい、人に喜んでもらえる

 仕事がしたいと、ずっと、しつこいくらいに

 思い続けてきたからです。その気持ちが、

 まんぷくラーメンを作ったんです。

世良) そうかもしれんけどやな。僕は相当

 助けてやったど。猿渡の時かて…。

福子) そうです!

 世良さんがいて下さらなかったら、萬平

 さんはここまではできませんでした。

世良) 分かっとるやないか。

福子) せやけど、私は…萬平さんには

 きれいごとを、正しいと思うことを貫い

 てほしいんです。

世良) はあ?

福子) それができなくなったら、萬平さん

 はもう、何にも作れません。発明家の

 立花萬平はいなくなってしまうんです。

世良) そんな大げさな。

福子) 世良さんは今までずっと萬平さん

 にはできない事をしてきて下さいました。

 萬平さんが純粋でいられたのは、世良さ

 んのおかげです。せやから…どうかまた、

 萬平さんの力になって頂けませんか? 

 萬平さんのそのきれいごとを通してあげ

 られるのは、あなたしかいません。

世良) 僕が立花君の代わりに

 ケンカせえいうんか。

神部) 世良さん。

世良) そういうことやろ、福ちゃん。

 粗悪品を作ってる連中を潰してくれ

 いうことやないんかい。

福子) 違います! 潰してほしいとかそう

 いうことやないんです。どうしたらいい

 のか、私たちには分からないんです。

 せやけど、ケンカしなくても、このことを

 治めることができるのは…。世良さん

 ならそれができると思うんです。

 世良さんならきっと。

神部) そうです。世良さんは、

 立ち技寝技どっちもできる男や。

岡) お前それはケンカやないか。

森本) できますよ、世良さんなら。

福子) お願いします。萬平さんを、

 まんぷく食品を、助けて下さい。

(頭を下げる福子)

世良) しゃあないな。そこまで言われ

 たら断るわけにはいかんやないかい。

福子) もう分かった分かった。

 僕が立花君を助けたる。

福子) ほんまですか?

世良) この世良勝夫に任しとき。

福子) ありがとうございます!

世良) ええ嫁やなあ、福ちゃんは。

 せやけど、一つ間違うてるで。

 立花君が今まで頑張ってこれたんは、

 きれいごとを通したからやない。

 福ちゃんがおったからや。

福子) いやいやいや…。

世良) ほんまやて。

アキラ) 見てあの顔。

 今自分でええこと言うた思とるがな。

しのぶ) そうやな。

世良) これはお世辞やない。

福子) おおきに。

世良) そう思うやろ、お前らも。

神部) はい。

世良) 僕かて福ちゃんみたいな嫁が欲し

 かったわ。怒られてばっかりやもん。

 

**********
 

なるほどね~。このドラマでの萬平さんは、あく

まで理想を貫く、きれいごとを貫く人物として描

いているのか。でも、実際の世の中では、きれ

いごとだけではやっていけない。萬平さんのモ

デルとなっている百福さんはきっと、清濁併せ

呑む人だったんだろうけど…。ドラマ的には萬

平という人格と世良という人格を2つに分けた

のね。まあ、その方がわかりやすいし、世良が

いることで物語にメリハリができたし…結果的

にそれで正解だったかも。フィクションだからこ

そのきれいごとが見たいっていうのもあるし…。

 

安くても粗悪品のぷくぷくラーメンを作っている

会社の人を出す事で、本家まんぷくラーメンの

猿渡が、ある意味筋が通っているというか、彼

は彼なりに仕事に誇りを持っていたのかもしれ

ないと思わせる流れが上手い。猿渡みたいな

タイプの人間は、味方にできたら心強そうだし。

 

世良さんは今までずっと萬平さんには

できない事をしてきて下さいました。
萬平さんが純粋でいられたのは、

世良さんのおかげです。せやから…

どうかまた、萬平さんの力になって

頂けませんか? 萬平さんのその

きれいごとを通してあげられるのは、

あなたしかいません。

どうしたらいいのか、

私たちには分からないんです。
せやけど、ケンカしなくても、

このことを治めることができるのは…。

世良さんならそれができると思うんです。
世良さんならきっと。

 

あなたにしか、できない。あなたなら、できる!

萬平さんだけじゃなく世良も動かす福ちゃん。

さすが末っ子。甘え上手、お願い上手だよね、

福ちゃんは。上手に人に頼って甘えることが

できる人。そこが長女ヒロインとは違うところ。

 

僕かて福ちゃんみたいな嫁が欲し
かったわ。怒られてばっかりやもん。

 

それな! …てか、そこか! やっぱり怒られて

ばっかりなのか~!(爆) 家でいろいろ働かさ

れていそうだよね。世良の奥さんも、男の人を

上手に転がすタイプなんだろなあ~フフフフ♪

 

 

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