「カーネーション」(再放送)第111回~第20週「あなたを守りたい」 | 日々のダダ漏れ

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「カーネーション」 
第111回~第20週 「あなたを守りたい」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

刑事) 小原糸子さんはおられますか?

 おととい、6月10日、北村達雄を

 詐欺で逮捕しました。

糸子) え?

 

**********

 

<東京のアパート>

電・恵) はい、オハラ洋装店です。

電・直子) あ、もしもし? うち、直子。

電・恵) ああ、直ちゃん。

電・直子) 姉ちゃん、おる?

電・恵) 優ちゃん、うん、いてるよ。

電・直子) あ、いや、代わらんでええねん。

 あんな、姉ちゃんに言うといてほしい事

 があるんや。

電・恵) 何?

電・直子) こんな事、

 一生に一回しか言わへんけどな。

 ちっこい頃から、うちの目の前には、

 いっつも姉ちゃんが走っちゃあった。

 いつか絶対あいつ追い抜かしちゃるて、

 ほんでうちも走ってこれた。その姉ちゃ

 んに今更岸和田から見守られたかて

 な、迷惑や。とっととまたうち追い越し

 て、前走ってくれな困る。

 

…ちゅうて、

直子はせっかく一生に一回の

伝言を頼んだのに、

あいにく、恵さんの頭には、

ひとっ言も入ってませんでした。

 

**********

 

<小原家>

糸子) ほんで全部です。

刑事) 全部ですね?

糸子) 全部です。

電・恵) ほな、直ちゃん、またな。

 あの、こっちの事は、何も、

 心配せんでええよってな。

 えっ? いやいや、何もない。

 何もないさかい。

刑事) ほなまた、連絡するかも

 しれませんけども。

糸子) ご苦労さんでした。

(帰っていく刑事達)

昌子) 先生!

恵) 先生、

 今度はまた何したんですか?

糸子) 何もしてへん。

昌子) 本当の事言うて下さい!

糸子) 何もしてへんて!

恵) 何か差し押さえられるんですか?

昌子) ミシン取られるんですか?

糸子) 取られへんわ!

 戦争中やあるまいし。

昌子) けど!

糸子) うちは、天に誓うて何も

 後ろ暗い事なんかしてへん。

 余計な心配せんでええ。

 

**********

 

<翌日>

(出かける準備をしている糸子)

恵) どこ行くんですか? 

昌子) 警察ですか?

糸子) いや、組合行ってくる。

 また妙なうわさ広められんように、

 組合長に頼んでくるわ。

(立ち去る糸子を目で追う優子)

 

**********

 

<組合事務所>

三浦) うん。ここにも来よったで、刑事。

糸子) ほうですか。

三浦) 要はやな、例のあんたと組んで

 作った洋服の売れ残り、あれに偽もん

 のディオールのタグ付けて売りよった

 んやてなあ。

糸子) そうです。

三浦) あいつのやりそうなこっちゃ。

糸子) またそのタグが、なんぼ偽もん

 でも、もっとしっかり作らんかいちゅう

 ぐらい、ちゃっちいんですわ。ほんま

 どこまで、詰めも脇も甘いんじゃって、

 ほんま腹立って腹立って。

三浦) まあまあ、そやけどや、堪忍し

 たりや。なあ。去年もあいつ、でかい

 失敗して、焦ってしもうとったんや。

糸子) まあ、

 あれはうちも痛かったです。

三浦) けどな、あいつの方が、傷は深

 いと思うで。何ちゅうたかて、あいつは

 商売人としてはまだ、半端もんや。

 勢いだけはあっても信用も人望も薄い。

 あんたんとこなんかと比較したらもう、

 比べもんにならんほど、足元もろいん

 やで。

糸子) うちは、そんな人

 失敗させてしもたんやな。

三浦) せやけど、ほれ、

 初犯で捕まってよかったやないけ。

糸子) え?

三浦) これがもし、

 下手してうまい事いったらやで、

 あいつのこっちゃ、調子に乗って

 なんぼでも、次から次からもう、

 おんなじ事繰り返しよる。なあ。

糸子) どのくらいの罪に

 問われますやろか?

三浦) まあ初犯やさかいな、

 すぐにぶち込まれるという事は、

 ないと思うで。

糸子) (ため息)

 

**********

 

<通り>

(家の前に立っている優子と聡子)

(爆竹の音)

糸子) 何してんやあんたら!

優子) お母ちゃん! 見てた? 今の。

糸子) 何や? これ。

聡子) 爆竹!

糸子) 爆竹て?

優子) 何や昨日警察来てから、

 みんな気ぃがふせいであかんな

 ちゅう話なってな。

千代) ほしたら聡子が、

 爆竹しようて言いだして。

糸子) 爆竹…。

優子) 何でか知らんけど、

 「そうゆう時は爆竹や!」て。

聡子) 買ってきてん、うちが。

優子) よう分かれへんけど、まあね、

 試しにやってみよかちゅうて、

 今やったんやし。

千代) やってよかったなあ。

優子) なあ! すっきりしたわ。

 おおきに、聡子。

聡子) エヘヘ。

千代) おおきに聡ちゃん。

糸子) 何や? それ。

優子) お母ちゃん。

糸子) あ?

優子) うちな、心入れ替えたよって。

糸子) え?

優子) 明日からまた、

 お客さんの前に、立たして下さい。

 うちな、この店、ちっさい頃からあっ

 たもんやさかい、あるんが当たり前

 みたいに思てた。けど、ちゃうんや

 な。お母ちゃんらが、必死で守って

 きたさかい、あるんやな。これから

 はうちも、一緒に守りたい思てます。

 

こうゆう時に、ニカッと笑て、

「偉い! お母ちゃんうれしいで」

ちゅうような事をよう言わんのは…

 

**********

 

<小原家・居間>

 

血筋やろか?

 

(善作とハルの写真を見る糸子)

 

血筋やな。

 

(うたた寝をする糸子)

善作) ちゃう!

糸子) あっ!

(目を覚ます糸子)

 

**********

 

昭和34年(1959)10月

 

<東京のアパート>

(鏡に向かい、つけまつげを

 つけている直子)

(ノック)

直子) はい。

源太) 俺。

直子) 源太け?

源太) うん。

(ドアを開ける直子)

直子) どないしたんや?

源太) 俺…取った。

直子) はあ?

源太) そ…そ…そ…。装麗賞。

直子) ほんまけ?

源太) (頷く)

直子) ほ…ほんまけ?

源太) 取った。

直子) あんた、取ったんけ?

源太) 取った。

直子) あ~! やったやんか! この!

 この! 何泣いてんや! おう!

 

**********

 

<小原家>

(表に、「都合により 本日休業

 致します 店主」と描かれた貼紙)

昌子) へえ~あのジャガイモがなあ。

恵) 前が直ちゃんで、次がジャガイモ

 君て、こりゃ、えらいごっつい学年ち

 ゅうこっちゃねえ~!

昌子) なあ~!

(派手なドレス姿の直子を見る優子)

優子) ちょっとあんた…。

直子) え?

優子) ひょっとして、その格好で

 式に出るつもりちゃうやろな?

直子) そうや。

優子) はあ?

 あんたうちの結婚式ぶち壊す気け?

直子) はあ? 何でうちの格好が

 あんたの式ぶち壊すんよ。

優子) 常識で考ええや! ちょっと…

 お母ちゃん! おばあちゃん!

千代) 何や、どないしたん?

優子) 直子がな、あんな格好で

 式に出るちゅうんや!

千代) ああ、あかんやろか?

糸子) うちはだいぶ

 見慣れてきたけどなあ。

優子) 絶対あかんて! 向こうの親族

 さんらは、普通の人らなんや。こんな

 オウムみたいな妹座っちゃったら、

 何事や思われるやんか!

糸子) まあええわ。

 ほな直子、おいで。着替えり。

直子) 嫌や!

糸子) あかんで。

直子) 嫌やで!

糸子・直子) 直子!

(表に逃げる直子)

直子) おっちゃん。

北村) おお~!

直子) どないしたん?

北村) 優子がよ、今日…

 招待してくれちゃあねんけど。

 何かやっぱり、遠慮しとった方が

 ええかな思て、代わりに、これや。

 まあ、あの、よろしゅう言うといてや。

直子) ちょっと何や?

 何で、式出えへんよ?

北村) お前、話聞いてへんのかよ?

直子) 何を?

北村) もう、ほんま

 よろしゅう言うといてくれ!

直子) いやいや、ちょっと待ってえな

 おっちゃん! 何や、何や?

北村) わいは、優子の式なんか

 出れる立場ちゃうねんて!

直子) 姉ちゃん、姉ちゃん! 

北村) 呼んだらあかん、お前!

直子) 北村のおっちゃんが、

 何かよう分からん事言うてる!

優子) おっちゃん。

北村) おう。

直子) 何か、今日の式出えへん

 とか言うてんや。

優子) 何言うてんや! 

 おっちゃんが式に出てくれへん

 かったら、うちは嫌や!

北村) わいは…

 お前に迷惑かけたないねや!

優子) 何の迷惑かけんねん?

 そんな寂しい事言わんといてよ!(泣)

北村) わいかて出たいよそれは!(泣)

優子) おっちゃんに出てほしいねん!

 出てほしいねん! おっちゃん!(泣)

北村) 殺生な事言うなよお前!(泣)

(泣きながら抱き合う2人)

優子) 絶対出てや!

北村) わいなんかほっとけお前!

優子) 絶対出てほしいのや、

 おっちゃんには!

直子) 何で泣くねん?

北村) お前の幸せだけ考えとけよ!

 

そんな茶番が、

今日もまた繰り返されて。

 

**********

 

<表>

玉枝・八重子) おめでとうございます。

優子) おおきに!

昌子) おはようございます。

千代) よろしゅうお願い致します。

(着物に着替え、家から出てくる直子)

昌子) こっちが、お色直しので、

 これが、髪飾りですわ。

八重子) まあ~!

玉枝) 八重子に任せて下さい。

糸子) お待たせ~! ほな行こか。

(店の戸を閉める糸子)

優子) おっちゃん。

北村) のう…。

(糸子を見る北村) 

北村) わいほんまに行ってええんけ?

糸子) うちに聞くなボケ。

直子) 行こ、おっちゃん!

聡子) 行こ行こ!

北村) もうそこまで言うんやったらのう。

糸子) あ~あ、茶番茶番。

 

**********
 

せっかくの、直子の一生に一回の伝言は、

肝心の優子に伝わることはなく…。伝言

が伝わっていれば、2人の関係性が少し

は変わったかもしれないのにね…残念。

でもまあ知らないままの方がリアルかも。

 

優子の結婚式での直子の格好はさすが

にどうかと思うけど…北村との茶番劇は、

ちょっと笑ってしまった。糸子はともかく…

子どもらとは仲よくなれてよかったよねw

 

 

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