「カーネーション」(再放送)第110回~第20週「あなたを守りたい」 | 日々のダダ漏れ

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「カーネーション」 
第110回~第20週 「あなたを守りたい」

 

 

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優子が店で大ヘマをやらかして…

一人前への道は長い、

ちゅう事を学んだはずの日に、

よりによってその電話がありました。

 

<小原家>

電・恵) はれ、直ちゃん。どないしたん?

 えっ? ええ、どうゆう事?

昌子) えっ、何?

優子) 直子がどないしたん?

電・恵) 何や、直ちゃんが

 ごっつい賞を取ったらしいわ!

昌子) えっ? え、何!?

電・恵) ほんで? 

昌子) 賞って何?

糸子) 何や、どないしてん?

昌子) 直ちゃん、ごっつい賞取ったて。

糸子) 賞? 何の賞?

優子) 装麗賞や。

糸子) ん?

優子) うちが取られへんかったやつや。

電・恵) はあ~すごいで直ちゃん!

 え~! すごいわ。一気にスターやんか! 

 ホホホホホホホホ!

 

**********

 

昭和34年6(1959)6月

 

装麗賞ちゅうんは、

若手デザイナーの登竜門で、

直子はそれをなんと、

史上最年少で受賞したちゅう事でした。

 

<店>

八重子) いや~なあ、これほれ!

 小原直子やて。ごっついなあ!

 へえ~!

昌子) どうぞこれ持って帰って下さい。

八重子) ほんまけ? いやおおきに!

 お客さんに見せなあかんな!

 切り抜いてこう、

 壁にポッと貼っとかな、な!

糸子) はれ、八重子さん

 来ちゃあったん?

八重子) 糸ちゃん、

 あんた見せてもうたで。

 これごっついやんか!

糸子) 何やドラム缶みたいな服やろ。

 ほんまうちにはさっぱり分かれへんわ。

八重子) そやけど直ちゃんどないしてんよ?

 こんなになったら、いろんなとこからな、

 声かかって忙しい忙しい! みんな直

 ちゃん直ちゃんってなるんちゃうか…。

糸子) そらかかってんで。

 何せうっとこにまで、新聞の取材やら

 来たんやでえ。若いお客さんがな、

 「ここの店、直子さんの服は買える

 んですか?」ちゅうて、来るしなあ。

 えらい騒ぎじょ。なあ昌ちゃん。

 ええ? なあ! ほんまあん時忙しか

 ったわ。ほんまに取材バンバン来て

 やで…。

 

**********

 

<夕方>

(電話の呼び出し音)

優子) あ、うち出ます。

縫い子) はい、すいません。

電・優子) はい、オハラ洋装店です。

 直子。聞いたで…よかったな。

電・直子) うん…おおきに。

電・優子) 装麗賞取れたんやったら、

 もう間違いないわ。あんたはデザイ

 ナーとして、大成する。

電・直子) うん。

電・優子) 姉ちゃんはまあ、この店を

 地道に守っていくよって、あんたは

 東京で、思う存分やれるとこまでや

 り。あんたが華々しく活躍すんのを、

 うちは岸和田から、見守らせてもら

 うわ。なっ。

電・直子) お母ちゃんに代わって。

電・優子) うん。

優子) お母ちゃん、直子や。

糸子) うん。おおきに。

電・糸子) もしもし?

電・直子) ちょっとお母ちゃん、何あれ?

電・糸子) はあ?

電・直子) 何であんなほうけてんよ?

 アホちゃうか!? うちがちょっと装麗賞

 取ったくらいで、あんなふぬけた声で、

 「おめでとう」とかぬかしよって。

電・糸子) 何がや? 何の話や?

電・直子) 姉ちゃんや! お母ちゃんな、

 甘やかしたらあかんで! あの根性なし、

 どうせ、毎日メソメソしてんやろ。あんま

 し続くようやったらな、一発蹴り飛ばして、

 「アホか、しゃっきりせえ!」ちゅうて、

 怒っちゃってや!

(電話を切る直子)

糸子) 何でうちがあんたに

 どやされなあかんねん!

 

せやけど、

まあ直子に言われるまでもなく、

うちもここで変な気遣いは、

むしろ毒やと思てました。

普通にしちゃあたらええんや。

普通に…。

 

(大きな花束を抱えた北村)

北村) 毎度やで~!

 よう、見たど、装麗賞!

 ごっついやんけ!

 これ、店のいっちゃん目立つとこに

 バ~ン飾っちゃれ。そやけど笑たで。

 あのけんかとよう、食う事しか脳ない

 思っちゃあった山猿が装麗賞て。

 こんなおもろい話ないど~。

 お~お~お母様! 

 お前も鼻高いやろ!
 孝行もんやどあいつ! いっちゃん

 悪そうな顔しちゃあんのによ。おう、

 お前も負けちゃあったあかんど!

 こんなもんお前…すごいがな。

優子) あ~っ!(泣)

(北村に花束をたたきつけ、

 店を飛び出して行く優子)

北村) 何や?

(北村をにらむ糸子)

 

**********

 

<カフェ・太鼓>

北村) 悪い事してもうたよ…。

糸子) いや、せやけどかめへんて。

北村) え?

糸子) しゃあないやんか。ここで変に

 周りが気ぃ遣うたとこで、どうなるも

 んでもない。あの子が自分で乗り越

 えるしかないんや。

聡子) お母ちゃん。

糸子) あん?

聡子) それ、食べへんけ?

糸子) いや食べる。

(北村を見る聡子)

北村) あげる。

聡子) おおきに!

北村) はあ…。せやけど

 まあちょうどよかったわ。

 これでよ、何ぞ買うちゃってくれ。

糸子) 何や?

北村) まあまあまあまあ。

(封筒を受け取り、中を見る糸子)

糸子) 何やこれ?

北村) 生地代や。

糸子) 生地代?

北村) ほうよ! ほんまは今日来た

 んはそれ返しに来ちゃあったんや。

糸子) ひょっとしてあれけ?

 去年失敗した、既製服の生地代け?

北村) あれがよ、皆売れたんや。

糸子) 売れた? どこに?

北村) わいが本気出したらこんな

 もんちゃうこっちゃの。

糸子) どこに売れてん!?

北村) それは言われへんわい。

糸子) は?

北村) 言うたらお前また

 横入りするやろが!

糸子) するか!

北村) もういらん事気にせんでええ

 ねん。これでわいの損も埋まった

 よって、めでたしめでたしや。

 乾杯や! チ~ン。いっぱい食えよ。

 ほらもう、むちゃくちゃ食えるど。

 こんだけあったらよ。直しとけよ。

 

**********

 

<小原家・店>

(ぼんやり立っている優子)

(仕事の手をとめ、優子を見る糸子)

客) こんにちは。

優子) あ…いらっしゃい。

客) こないだは娘がお世話

 かけましたなあ。

優子) ああ~。

客) おかげさんで娘あの服よう似合う

 てましたわ。ほやさかい、今度はうち

 が注文さしてもらおう思いまして。

優子) そうですか。あ、どうも。

糸子) まあ、こないだはほんま

 すんませんでした。

客) いいえ。

糸子) 娘さんあれからどないです?

客) ええ、おかげさんでつわりも

 だいぶ楽なってえ。

糸子) まあ~そらよかった。

 まあ、どうぞどうぞ。

 昌ちゃん! 昌ちゃん!

昌子) はい。

糸子) こないだの、

 おなかの大きいお客さんの…。

昌子) ああ~! 

 あれからどないです?

糸子) ちょっと。

昌子) それはそれはよかったです~。

客) お世話かけまして。

昌子) いえいえ。ま、どうぞどうぞ。

(優子を店の外に連れ出す糸子)

 

**********

 

<井戸端>

糸子) もうあんた店なんか出んでええ。

 お客にあんなしみったれた顔しか

 見せられへんやったら、店なんか

 出な。商売の邪魔や。

 

**********

 

<小原家・居間>

(テレビを見ている恵)

テレビ・司会者) 「冬蔵を襲名するに

 あたり、感慨もひとしおかと思いま

 すが、今のお気持ちは…」。

優子) 恵さん?

テレビ・冬蔵) 「春太郎から冬蔵へ…」。

優子) 何さぼってんの?

恵) さぼってへん。先生が、

 「ええ」言うてくれたんや。

テレビ・冬蔵) 「まあ、私、歌舞伎の時は

 生真面目なんですが、どうもこういう

 お話の時は…」。

優子) あ、春太郎や。

恵) もう春太郎ちゃうよ。

優子) ん?

恵) こないだ、

 中村冬蔵を襲名しはったんや。

優子) へえ~。うちな、小さい頃よう

 おじいちゃんに、歌舞伎見してもう

 たわ。そのあとで、お母ちゃんが

 何や怒ってはった。何や知らん。

 「春太郎が嫌いや」ちゅうてな。

恵) シッ!

テレビ・司会者) 「ところで、多くの方が、

 冬蔵さんを、生っ粋の浪速っ子だと、

 思っていますよね」。

テレビ・冬蔵) 「ええ。ところが、私、

 岡山の出身なんでございますよ」。

テレビ・司会者) 「あ、そうですか」。

テレビ・冬蔵) 「しかし若い時は、どうにか

 ご婦人にモテようと、浪速っ子のまねを

 したりしたもんでしてね。ハハハハハ…」。

恵) ホホホホホホ…。

優子) 恵さん、こんなんなってるわ。

 アハハハ、春太郎も面白い。

恵) ウフフフ。面白いなあほんまなあ。

優子) ハハハハ…。

(戸が開く音)

糸子) あんた…何してんや?

優子) え?

糸子) 何してんや? そんなとこで。

優子) え…。

糸子) 誰がテレビなんか見いちゅうた?

 店出るなちゅうんはな、裏でテレビでも

 見とけちゅう意味ちゃうんや!

恵) 先生、テレビはあの…。

優子) ほな何してたらええんよ!?

 どうせうちには直子ほどの才能もない。

 店に出たかて、迷惑ばっかりかける!

 どないしようもない役立たずの邪魔

 もんや! テレビ見て笑てる以外、

 やる事なんかないやんか!

(優子の頬をたたく糸子)

恵) ああ!

糸子) どの口が言うてんや? 

 ああ! どの口が言うてんや!?

恵) 先生! やめて下さい先生!

糸子) このアホが!

 ひがむんもええかげんにせえ!

 東京の学校まで行かさしてもうて、

 何不自由のう暮らさしてもうて!

優子) ほっといてよ! 

 どうせうちはアホや! 役立たずや!

糸子) 原口先生が、あんなけあんたを

 認めてくれちゃったんちゃうんけ。

 お客さんが、あんたのためにまた来て

 くれたんちゃうんけ? それが見えへん

 目ぇは、どんなけ腐ってんや!?

恵) 先生!

糸子) ああ、言うてみ!?

優子) お母ちゃんにうちの気持ち

 なんか分からへんねん!

糸子) 分かるかほんなもん!

昌子) 先生やめて下さい!

恵) もうやめてよ! やめて下さいよ!

 

**********

 

<店>

 

…ちゅう、

ちょっとした騒動があったよって、

何ぞ聞きつけたご近所が、

変な気ぃ回して呼んだかと思いました。

 

刑事) こんにちは。

 岸和田警察のもんです。

昌子) は…はい。ご苦労さんです。

刑事) 小原糸子さんはおられますか?

糸子) はい…うちですけど。

刑事) おととい、6月10日、

 北村達雄を詐欺で逮捕しました。

糸子) え?

刑事) その件で、お話を。

 

**********
 

直子が装麗賞を最年少で受賞したことで、

荒れる優子。小さい頃からライバル同士だ

からね…。シビアな姉妹関係だなあと思う。

 

糸子が失敗した既製服の生地代を持って

くる北村。嫌な予感しかしない。そして案の

定逮捕されたとの知らせが…。やれやれ。

 

 

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