「カーネーション」(再放送)第56回~第10週「秘密」 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第56回~第10週 「秘密」

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

<朝・小原家>

(表に立っている八重子)

八重子) おはようさん。

(八重子から目をそらす糸子) 

 

**********

 

<井戸端>

八重子) お母さんの事、

 堪忍しちゃってな。

 正直、うっとこの店、戦争始まって

 から、かなり、しんどなっててな。

 その上に、勘助ちゃんが、あんなん

 なって…。お母さん、ほんまに笑え

 へんようになってしもて。この頃は、

 うちらなんかにも、つら当たる事が

 多いんやし。けど、もともとの根ぇ

 は、あんなええ人やさかい、今は、

 ぐっと、こらえちゃらなあかん。この

 しんどいん越えたら、また、あの

 優しいお母さんに戻ってくれる。

 そう思うようにしてんやし。

糸子) そやけど…。

 うちはお宅らの身内とちゃうさかい。

八重子) え?

糸子) 辛抱する筋合いないわ。

八重子) 糸ちゃん…。

糸子) おばちゃんな…。

 多分、うちが、店繁盛させてんのが、

 目障りなんや。うちが勘助の世話焼

 くんも、うっとうしてしゃあないんや。

 「あんたは毒や。頼むから近づかん

 といてくれ」て、おばちゃんがうちに

 そない言うたんや。うちが堪忍する

 かどうかの話ちゃう。

 「近づくな」って言われたんやさかい。

 うちは金輪際近づかへん。

 ほな、そろそろお客さん来るよって。

(立ち去る糸子)

 

**********

 

<小原家・二階>

(直子をきつく抱き締める糸子)

 

アホか。

八重子さんに当たって

どないすんねん。

 

(直子の泣き声)

糸子) あんたまでお母ちゃん嫌いか。

(直子を離す糸子)

糸子) 堪忍な。

 何やってもうっとうしいお母ちゃんで。

 

**********

 

<店>

昌子) もう! 先生、どこ行ったんや、

 この忙しいのに。

 大将! 先生知りませんか?

勝) おお、上にいてんで。

昌子) 上?

勝) うん。

昌子) 何やってるんですか?

勝) 何や、フテてら。

昌子) フテてる?

勝) うん。

昌子) 何で?

勝) まあ、そっとしといちゃれ。

昌子) 無理です!

 お客さんが待ってんのに!

(二階へあがっていく昌子)

 

**********

 

<二階>

昌子) 先生! 何してるんですか?

 2月からは衣料切符が始まって、

 自由に商売でけへんようになる

 さかい、その前に受けられるだけ

 仕事受けとこっちゅうちゃったん、

 先生ちゃうんですか?

糸子) ええやん、もう。うちが儲け

 たら、他が儲かれへんさかいな。

 うちが稼がんのが、

 世のためなんや。

昌子) はあ? 何をふぬけた事

 言うてるんですか! うっとこはもう、

 縫い子が7人も働いてんや!

(糸子の足を持って、引きずる昌子)

昌子) 7軒分の生活がかかってんや!

 何が稼がへんのが世のためや?

 うちらはどないなるんですか!

 寝ぼけんのも大概にして下さ~い!

(階段から落ちる糸子と昌子)

糸子) あ…イデデデデ…。

勝) 大丈夫?

静子) 大丈夫? 姉ちゃん!

糸子) ああ…ああ~。あ~。

(起き上がり、首を回す糸子)

糸子) ああ~。

(首の骨の鳴る音)

糸子) ああ…あ~!

 おおきに。目ぇ覚めたわ。

 すんません、お待たせして。

客) もう! 

客) びっくりするがな! 大丈夫け?

糸子) 大丈夫や!

 

**********

 

昌ちゃんの言うとおりです。

うちには家族がおる。

7人の縫い子を抱えてる。

ようさんのお客さんを待たせてる。

どんだけ憎まれようが、

負ける訳にはいけへんねん。

 

**********

 

<安岡家>

(玄関の先に野菜や魚の

 入ったザルを置く糸子)

 

さいなら。

もう二度と来えへんよって。

 

**********

 

<河原>

糸子) 悪いけどな、うちは負けへん。

 戦争にも、貧乏にも、

 勝って勝って勝ちまくるんや。

 嫌いたかったら嫌たらええ。

 なんぼでも嫌てくれ!(泣)

 

**********

 

昭和17年(1942) 9月

 

<小原家>

 

昭和17年、9月、清子と光子が、

それぞれ勤め先をクビになったので、

うちで雇う事になりました。

せやさかい今、店に縫い子は9人。

そのうちの男の子ら2人は、

相変わらず、2階の紳士服に

注文がないよって、ほとんどずっと

1階の仕事を手伝わせてます。

あとも1一人、新しく店の手伝いをし

てくれるようになった人があります。

 

善作) あ~暑いのう!

糸子) いらっしゃい!

 

お父ちゃんです。

 

糸子) はい。ほな頼むわ。

善作) うん。

大山) こんにちは!

糸子) いらっしゃい!

大山) 暑いなあ!

糸子) なあ、暑いな!

 

この2月から、衣料の買い物には、

全部この切符がいるようになりました。

 

糸子) ほな、切符8点と、

 4円80銭…やけど、4円でええわ。

大山) ほんまに? うれしいわ。

 おおきになあ!

糸子) いいえ。

大山) ほな、はい切符。

糸子) はい。お父ちゃん、8点。

善作) 8点な。はい。

糸子) おおきに!

 

月末には、お客さんからもろた

切符を帳面に貼って、

配給所に申告します。要は、

ここに貼られた分だけを、次にも

仕入れる事ができる訳やけど。

運のええ事に、組合がこの配給委員を、

勝さんにやらせてくれたよって。

 

勝) ただいま!

糸子) お帰り。

勝) デシン、

 多めに仕入れるようにしといた。

糸子) ほんま? おおきに。

 ようできたな?

勝) いや、デシンなんか高い割に

 点数少ないさかい、逆に余ってら。

 人絹の方が安いし、点数も多いし、

 よう売れる。

(※)人絹…人造の絹糸

糸子) そやねんけどな、

 うち、人絹嫌いやし。

勝) うん?

糸子) 安うても、どうせお客さんが

 着てるうちに、あかんようなってし

 まうわ。あかんて分かってるもんを

 薦める気ぃにはなれへんねん。

 

**********

 

<井戸端>

(地面に絵を描く優子)

美代) 優ちゃん、絵、上手やし。

女性) ほんまや、天才やな。

女性) 天才やで。

優子) ウフフフフ…。

女性) かいらしいな。

(優子が地面に描いた絵の上を

 踏み散らす直子)

美代) ああ、直ちゃん。あ~こらこら。

優子) ちょっと直子、何すんよ?

女性) こらこらこら! 

優子) あかん、こら! 

女性) もう~。

美代) 姉ちゃんばっかり褒められたら

 直ちゃんも気ぃ悪いもんなあ。

糸子) 優子、直子、そろそろうち入りや。

優子) ふん!

(直子を突き飛ばす優子)

糸子) 優子! これ!

直子) (泣)

女性) あ~あ。

糸子) はいはい、よし、泣かんで

 ええ。もう泣かんでええ。

 

あ、それから、うちのおなかには、

また新しい子ぉがおります。

 

糸子) おおきに。さいなら。

女性) はい、さいなら。

糸子) はれ? 出かけんけ?

勝) おう。

糸子) どこへ?

勝 うん。釣りや。

 夜釣りに誘われててな。

糸子) へえ~。

勝) ほな。

糸子) 気ぃ付けて。

 どないしたん?

昌子) 夜釣り?

糸子) え?

昌子) 先生、ほんまに

 夜釣りでええんですか?

糸子) 何が?

昌子) よう考えて下さい。大将が一体、

 何を釣りに行ってんのか。先生。

糸子) 面倒くさい。

昌子) 面倒くさい?

糸子) 夜釣りや言うてんやさかい

 夜釣りでええやんか。

 

面倒くさいっちゅうんも何やけど、

まあ正直どうでもええ。

そんな事よりも、

昨日の仕入れ、今日の注文、

今月の損益、家族の健康。

戦争はこの先どないなるんか。

考えんとあかん事が多すぎて、

いちいち勘ぐってる暇なんか

ないっちゅうんが、ほんまのとこでした。

 

勝さんのええとこは、

どんだけ1階が繁盛しちゃあっても、

ひがまへん、妬まへん、

ほっといても上機嫌。

とにかくカサ高ない、っちゅうだけで、

うちには十分都合のええ旦那や、

そう思てました。

 

**********

 

昭和17年(1942)11月

 

糸子) う~ん…あ~!

(店で伸びをする糸子)

糸子) うん…。あ…。

 あ、直子は?

勝) ああ、寝た。

糸子) ハハハ。どおりで静かやな。

勝) なあ。

糸子) うん?

勝) たまには…。

 歌舞伎でも、見せちゃろか。

糸子) え? 歌舞伎?

勝) うん。行こうよ、一緒に。

 

**********
 

情は深いんだけどね…愛情も、ない訳では

ないんだけど大雑把というか、そういう感情

は後回しにしてきた感がある糸子。きつい

物言いもまわりに許されてきたし、いまさら

急に怒られても車は急に止まれない状態。

 

糸子のような人はものすご~く苦手だけど、

嫌いではない。嘘もないし、裏もないし、感

情が顔に出るし、わかりやすい人でもある。

 

二度と来ないと言いながら、食べものを置

きに行く糸子がごんぎつねのようで切ない。

今はただ、時間薬、日にち薬が必要な時。

 

 

「カーネーション」関連ブログはこちら↓

「カーネーション」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村