「カーネーション」(再放送)第51回~第9週「いつも想う」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第51回~第9週 「いつも想う」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

昭和15年(1940)

 

<菓子屋>

糸子) こんにちは!

(店内を見回す糸子)

女性) いらっしゃ~い。

糸子) なあ、栗まんじゅうは?

女性) ああ、栗まんじゅう

 なんかもう置いてへん。

糸子) え…きんつばは? ようかんは?

女性) そんなもんももうこのごろは

 さっぱり置かれへんようになって、

 こんだけや。

糸子) え~? う~ん…。

 ほな、この大福、あるだけ。

女性) おおきに。

 

国民から栗まんじゅうまで

取り上げるようなみみっちい事で、

日本はほんまに戦争なんか勝てるんか?

 

**********

 

<小原家>

(大福を食べている糸子たち)

糸子) 栗まんじゅうぐらいな、

 好きなだけ食わせろっちゅうんや。

 その程度の度量ものうて、何が

 大東亜共栄圏の盟主や。

 アホらしい。国民搾り上げる事

 ばっかり考えよってからに。

 ええかげんにせえちゅうんや!

昌子) 先生、声がおっきいです。

糸子) うん?

静子) しょっ引かれるで、姉ちゃん。

糸子) そやかて思えへんか? うちら

 は戦争なんか始めてもらわんかて、

 十分機嫌よう暮しちゃあたんや。

 あっ、中村君!

中村) はい。

糸子) これ、男の人らで食べ。

中村) あっ、頂きます。

糸子) 昌ちゃん、

 2階へお茶持ってっちゃって。

昌子) はい。

糸子) うん。よっしゃ、仕事。

 

**********

 

<二階の部屋>

勝) おお…

 「成都、敵中着陸に成功した」やて。

 

今年の7月に、七・七禁令が出て、

100円以上の洋服を売ったら

あかん事になりました。

 

※七・七禁令(ぜいたく禁止令)

 

上等や! 受けて立っちゃる!

うちは100円以下で

できるかぎりのええ服を、

ばんばんこさえちゃりました。

 

**********

 

<店>

大山) いや~ちょっと~。

 ほんまにええんけ?

 ほらちょっと見てみいなあ。

 うち、別嬪に見えるやろ?

糸子) まあまあ、この続きは

 家でなんぼでもうっとりして。

大山) そやな。

糸子) あっちで

 お勘定さしてもらうわ。静子。

大山) おおきに。待たせてしもたな。

女性) 小原さん、これ食べて。

糸子) いや~ええ色やなあ!

女性) こないだあんなええ服

 こさえてもうたさかい。

糸子) いや~うれしいわ!

 うっとこみんな大好きや。

女性) ほんまあんな安してもうたら

 うちらは助かるけど、店潰さんとい

 てや。柿くらいしか、うちはあげら

 れへんけどな。

糸子) おおきに。心配してもうて。

 

**********

 

<居間>

糸子) いや~ほれ。

昌子) 先生。

糸子) うん?

昌子) なんぼ何でもむちゃです。

糸子) 何が?

昌子) 30円の服に、15円の生地使て、

 こんな仕立てをきっちりやってたんでは、

 利益なんか全然出ません。先月のワン

 ピース1着当たりの利益、何ぼか知っ

 てますか? 2円です。スカートは80銭、

 ブラウスは30銭。

糸子) えっ、30銭もあったん?

昌子) 「30銭も」ちゃいます。「30銭し

 か」です。そら、お客に喜んでもらう

 んも大事です。けどこんだけ繁盛し

 て、こんだけ働いて、これしか儲か

 らんちゅうのは間違うてます。

糸子) ええやんか、そんで。

昌子) ええ事ありません!

糸子) その分、柿やら何やらもろてる

 やろ? うちが縫い子の子らにひもじ

 い思いさしてるか? さしてへんやろ?

昌子) 手土産に柿がもらえるちゅう

 んと店の経営ちゅうんは、そもそも

 話がちゃう!

糸子) 今はええんやて、そんで!

 今はその…うん…あれじょ…あの…

 お国の非常時やろ。そんな、店の儲

 けやら、そんな細かい事言うてたい

 かんねん! 儲けはのうても、お客さ

 んに喜んでもらう。そうする事で、うち

 らも、お国のためになるんや。うん。

勝) フフッ。

糸子) 何や?

勝) また適当な事言うてるで。

静子) 昼間言うてたんと全然ちゃうやん。

 昼間は「栗まんじゅうも食えんような国

 勝てる訳ない」言うちゃったで。

糸子) いや、そんな…適当な事言うて…。

(直子の泣き声)

糸子) あ…。

(表を見る糸子と勝)

 

**********

 

吉田) ちょっと! 明日からもうよう

 預からんわ、直ちゃんは。(ため息)

糸子) はれ~何? 

 ちょっとまた、やんちゃした?

吉田) やんちゃどころの騒ぎとちゃうで、

 あんた。どこの猛獣連れてきたんか

 ちゅうほど家ん中グチャグチャになっ

 てしもたわ。

糸子) まあ~堪忍なあ~。

吉田) うっとこもいろんな子預かってき

 たけど、直ちゃんは桁が外れてるわ。

 ほとほと降参や。

糸子) あっ、ちょっと待って!

 これ! これ、柿!

 持って帰って。な!

吉田) いやええわ。とにかく直ちゃんは

 今日かぎり。もう勘弁して。

糸子) まあ、そない言わんと。いやいや、

 ちょっと! なあ、たまねぎは? 

 なあ、ちょっと! あんた! ちょっと!

 米は? なあ! ちょっと待って! 

 ちょっと! ああもう!

 

**********

 

<小原家>

善作) ほいじょっと~。いやいやいや、

 うちも優子で手ぇいっぱいや。

優子) 汚い、直子! こっち来な!

直子) (泣)

(直子を二階へ連れてゆく勝)

糸子) なあ、頼むわ。さっき吉田の

 おばちゃんにも断られたとこで、

 もういよいよ、直子預かってもら

 えるとこ無くなってしもたんやし。

善作) 吉田のおばはんは

 何ちゅうちゃった?

糸子) 「やんちゃどころの

 騒ぎちゃう。猛獣や」て。

善作) ハハハ。猛獣け!

糸子) 笑てる場合ちゃうやん。

 あの子いちゃあたら、ほんま

 仕事にならへんやて。

善作) まあまた新しいとこ探せ。

 お前なあ、優子かて大概わしら苦労

 してんやぞ。これはおとなしい分、

 とにかく、病気するさかいなあ。

糸子) お父ちゃんらが甘やかし過ぎ

 てんや。ちょっとは寒いとこや暑い

 とこほったらかして、鍛えちゃらな

 あかんやて。

善作) アホぬかせ! かわいい孫を、

 ほったらかしになんかできるか!

 かわいそうに。なあ~優子ちゃん。

優子) うん?

善作) ほな、おじいちゃん

 帰るよって、また明日な。

優子) うん! さいなら~!

善作) さいなら~!

糸子) もう!

 

**********

 

今縫い子は、昌ちゃん含めて4人が

住み込みで働いてるよって、

夜はみんなで代わりばんこに、

子守ができるものの…。

 

勝) お~い、糸子。

 お前もはよ食べよ。

糸子) うん。

 

昼間はさすがに誰も、

猛獣の相手をしてる余裕はありません。

 

糸子) もう、どないしよう…。

 

**********

 

<明け方>

(花瓶を倒し、花を畳にたたき

 つけて遊んでいる直子)

(寝ている縫い子の上に乗る直子)

昌子) イテッ! イテッ…イテテテッ!

 あ~もう! 直ちゃん!

 

**********

 

糸子) よいしょ。はいはい。

(直子を背中におぶっている糸子)

電・糸子) はい、オハラ洋裁店…

 あっ、お父ちゃん…。ああ…そやけ

 どな、何でうちは子どもなんか産ん

 でしもたんやろ思てな~。そんな

 簡単に見つからへんて、預かって

 くれるとこなんか。

(直子の泣き声)

電・糸子) えっ? ええ話? おっ?

 

**********

 

<河瀬家・座敷>

糸子) こんにちは。

善作) ええよ!

河瀬) あっ、どうも。

 

「ええ話がある」ちゅうから、

てっきり直子の預け先でも

見つけてくれたんか思たら、

全然違て、商売の話でした。

 

善作) はい、よちよちと。

(直子の泣き声)

 

この人は、お父ちゃんの知り合いで、

生地問屋の大将です。

 

河瀬) これなんや。

(グレーの生地)

河瀬) ほれ、ここに1本だけ、

 金糸が入ってますやろ?

糸子) はあ。

河瀬) これで、この生地は、

 ぜいたく品やちゅう事で、

 販売禁止を食ろてしもたんやし。

糸子) えっ、こんだけで?

 たった1本だけですやん。

河瀬) いや、せやけど、そういう指定を

 受けてしもたら、どないもでけへんやし。

 けど、これ、モノはええやろ?

糸子) うん、上等です。

 ちょっと前やったら、うちもこんなん

 よう使てました。ワンピースでも、

 スカートでも、何でもいける。こんな

 んが、一番、都合がええんですわ。

善作) お前、買うちゃれよ。

糸子) えっ、うちが?

善作) うん。大将困ってんや。

 これと同じもんがな、蔵に、山ほど

 あんねん。これ、全部、売れんとな

 ったら、店えらいこっちゃ。

河瀬) 正直、

 もう、首くくらんとあかんやわ。

糸子) う~ん。

善作) こんだけや。こんだけ、

 どないか隠したら、使えるやろ。

 モノはええねん。

 客かて、喜びよんで。

糸子) 分かりました。

河瀬) えっ?

糸子) とりあえず、一反もろて、

 何ぞこさえてみます。

河瀬) そうけ! なんとかなるか?

糸子) やってみます。

河瀬) おおきに! 

 いや、せめて半分でも買うてもうたら、

 わしの首もなんとかなるさかい。

 頼む! このとおりや!

(畳に両手をつき、頭を下げる河瀬)

糸子) ところで大将。

河瀬) えっ?

糸子) お宅に、子守でける人、

 いてませんか?

河瀬) 子守?

 

**********

 

(生地を抱えて帰ってくる糸子)

糸子) ヘヘッ。ほっ。

保男) よう、糸ちゃん! 

 えらいうれしそうやな。

 何ぞええ事あったんけ?

糸子) そやねん。直子預かって

 くれる人、見つかってん。

保男) ほらまた気の毒なこっちゃのう。

糸子) 何やて?

 かわいいやろ? うちの子。

保男) いや、かわ…。

美代) かわいいけどな、

 うちには近づけんといてな。

 売りもんがあるよって。

 フフフフフ…。

糸子) へ~い。フフフフ…。

 

**********

 

<夕方・小原家>

(直子の泣き声)

糸子) あ~昌ちゃん。はい、はい。

 ちょっと頼むわ。

昌子) ベロベロバ~!

(着物を破られ、あちこちに 引っかき傷

 を作り、泣き顔で立っている女の子)

糸子) あ~。

女の子) 大将に言われて、お守りしち

 ゃあたんやけど、直子ちゃんがなんぼ

 言うてもうちのおさげ引っ張ってくるし、

 ひっかいてくる。(泣)

糸子) ああ…堪忍なあ。おばあちゃん。

 何か、こう、甘いもんでもないけ?

ハル) えっ、甘いもん?

 ないわ。どないしよ?

糸子) いやどないかしてよ。

ハル) 勝さん、ちょっと、勝さんて!

 

**********

 

<夜>

(生地を見つめ、考えている糸子)

 

糸子) どないかなる。

 絶対何か方法があるはずや。

 

**********
 

さすが、猛獣の子は猛獣。直子、恐るべし。

いろいろなんだかな~と思うところはあれ

ど、お口にチャック。時代もあるし、しゃあ

ない事情もわかるし。直子にボロボロにさ

れた子守の女の子が本気で可哀想だった。

小心者の私には、オハラ洋裁店で働くのは

絶対無理だわ。きっと頭にハゲができるw

糸子はあまりにも生命力が強すぎて、放つ

光が強すぎて、視聴してるだけでもきつい。

 

ついつい、糸子のキャラの強さがきつくて

愚痴がこぼれてしまうのだけれど。リアル

に見ていた時は、適当に流して見ていた

のだと思う(たぶんやっぱりきついから)。

ちゃんと見始めたのは綾野剛が出てきて

からだし。こういう事だったのかぁと、記事

を書きながら思い知る今日この頃の私…。

 

 

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