「わろてんか」第129回~北村笑店慰問団、わろてんか隊出陣!の巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「わろてんか」 第129
第23週 「わろてんか隊がゆく」
北村笑店慰問団、わろてんか隊出陣!の巻

 

 

アサリ) ごりょんさん。笑いの慰問団に、

 わいも入れてくれまへんやろか。

てん) その話、誰から聞いたん?

アサリ) 専務が触れ回ってはって、

 ここんとこ楽屋で持ちきりですわ。

トキ) あの人、ホンマ調子乗って。

てん) それな、

 まだ決まったんとちゃうんです。

アサリ) えっ、な…何でです?

万丈目) ごりょんさんやおトキさんが

 心配なさるのもよう分かりまっけど、

 芸人らみんな、行く気ぃなってまっせ。

てん・トキ) え?

万丈目) 今まで、あんまり褒められた

 事もないわてらに、わざわざ「お国の

 ために行ってくれ」て言うてくれてま

 すんやで。

アサリ) そや。そんな名誉な事ないで。

風太) おい、戻ったで。

万丈目) お帰りやす。

社員) お帰りやす。

風太) 事務所行って、慰問団の事

 くわしゅう聞いてきた。それからな、

 ごっつい助っ人連れて来たで。

 ほらほらほらほら!

キース) よう、エブリバデー、

 帰ってきたで!

てん) キースさん!

アサリ) キース!

 

*********

 

風太) 俺が、キース師匠を

 東京から呼んだんや。

アサリ) 何でや?

風太) 新聞社から、慰問団には一流の

 芸人集めてほしい言われたさかいな。

キース) 一流芸人いうたら、

 このキース様がおらんと困るやろ?

アサリ) はあ…けど、

 東京の方の高座はええんか?

キース) ああ、東京の北村も、人気芸人

 どんどん育ってるよって、俺が抜けて

 も大丈夫や。

アサリ) ふ~ん。

風太) あっ、こっからが本題や。

 この慰問団のために、

 キース・アサリを再結成する。

アサリ) えっ。

キース) どや、アサリ。

アサリ) オモロイやないか。やったるで。

風太) それから、万丈目はん。

万丈目) へえ。

風太) また、歌子・キチゾーの

 夫婦漫才、復活させへんか?

万丈目) え? わては、うしろ面と台本書き

 やったら喜んでやらしてもらいます。そや

 けど、歌子を戦地に連れていくのは…。

風太) 心配せんでもええ。

 慰問団の団長は俺や。みんなを無事に

 日本まで連れて帰んのが、俺の仕事や。

 そやから、俺を信じて、北村のために

 一肌脱いでくれへんか?

(頭を下げる風太)

万丈目) へえ。

 そしたら、歌子に聞いてみます。

風太) そうか、頼んだで。

 

*********

 

(ロビーに一人座っている楓)

てん) 楓さん? どないしはったん?

楓) ここで、お客さんの笑い声聞いて

 ると、うちがやってる事は間違うてな

 いて、安心できるんです。

(笑い声)

てん) 楓さんは、

 慰問団にはやっぱり反対なん?

楓) できたら、戦争みたいなもんに、

 関わらん方がええんちゃうか思います。

 ごりょんさんは?

てん) みんなの母親代わりとしては

 心配やけど、兵隊さんらにわろて

 もらうためや言われたらなぁ。

男性客) すんません。

てん) へえ。

男性客) 燕團治師匠の出番は、

 これからですか?

てん) へえ、まだまだ間に合います。

男性客) よかった。

 これで、聴き納めができるわ。

てん) 聴き納め?

男性客) はい。明日、入隊なんですけど、

 最後に、好きな落語聴きたい思て。

てん) そうですか。

 それはおめでとうございます。

楓) おめでとうございます。

男性客) おおきに。ほな、失礼します。

 

*********

 

電・栞) 専務が戦地に慰問団を送りた

 いから、了承してほしいと言われた。

電・てん) そうですか。

電・栞) 専務が相当入れ込んでる

 みたいだが、君の意見はどうなん

 だろうと思って。

電・てん) うちは…。お国のためや、北村

 のために、芸人さんに戦地へ行ってもら

 ういうんは、ちゃうように思います。

 けど、戦地で頑張ってはる兵隊さんらに、

 わろて楽しんでもらうためなんやったら、

 行くべきやないかて思てます。

電・栞) そうか。

電・てん) 間違うてますやろか。

電・栞) いや。ほかでも慰問団をどんどん

 ぼ送り出そうとしている状況を考えれば、

 経営者としては正しい判断なんだと思う。

 ただ、国や軍部とあまり近づき過ぎない

 方がいい。僕らが何より優先すべきは、

 大衆のための娯楽だ。

電・てん) へえ、分かりました。

電・栞) それじゃ。

電・てん) 失礼します。

 

*********

 

トキ) おてん様。

てん) おトキ。

トキ) へえ。

てん) 今晩ちょっと手伝うてほしい事

 あるんやけど、ええか・

トキ) へえ。

 

*********

 

歌子) 慰問団でうちらが夫婦漫才やる!?

万丈目) うん。

 そやけど、断ろうと思ってる。

歌子) 何で?

万丈目) いや…最前線に行く訳やない

 言うてるけど、どっから鉄砲玉飛んで

 くるか分からんしな。お前はでかいし、

 流れ弾に当たりやすそやから。

歌子) え…えっ、誰がでかいて? 

 誰? 誰?

万丈目) いやいや、お前や。

歌子) えっ!?

万丈目) いや…ちゃうちゃうちゃうちゃう

 ちゃう。ほら、かよわいおなごやさかい、

 もしもの事があったら思て心配でなぁ。

歌子) あんた、

 慣れん事言うもんやないで。

万丈目) そやな。いや、ちゃう。

 そやけど、心配なんはホンマや。

歌子) 行くわ。

万丈目) え?

歌子) うちも慰問団入って、夫婦漫才

 やったる。うちは、あんたとやったら

 どこへでも行く。一緒になった時から

 その覚悟はできてるんや。

万丈目) 歌子…。

歌子) あんたくらい頼んない人は

 おらんからな。一人で行かす方が

 心配や。かよわいおなごやけど、

 愛しいあんさんのためやったら、

 弾避けにでも何でもなっげまひょ!

万丈目) おおきに。

歌子) ほな、

 まずは漫才のお稽古からや。

万丈目) これからか?

歌子) ここんとこあんまりどついてない

 さかい、まずはどつきのお稽古からや。

万丈目) やめてぇな。

(逃げ出す万丈目)

 

*********

 

てん) 仕事で疲れてんのに堪忍な。

トキ) いいえ、おしめ縫うん久しぶり

 ですさかい、懐かしいわ。

てん) だいぶできたな。

 ちょっとお茶でもいれよか。

トキ) 隼ちゃんとつばきさん、

 喜ばはるやろな。すんまへん。

てん) アホな意地張ってると

 思うかもしれへんけど…。

トキ) このおしめ、うちがお預かり

 して、知り合いの若夫婦にでも

 送ってやります。

てん) 頼むな。

トキ) へえ。

(戸の開く音)

風太) 邪魔すんで~。

 どこや、お母ちゃん。お母ちゃん

 どこやどこや。ほらおった。

 おったおったおった。お母ちゃんと

 寝る言うてきかへんのや。

てん) 堪忍な、飛鳥ちゃん。

トキ) 飛鳥どないした?

 自分勝手なお父ちゃんより優しい

 お母ちゃんの方がええんか?

飛鳥) うん。

風太) 「うん」て…。

トキ) そうか。おいで。

風太) 何や、

 お前まだ怒ってんのか。ん?

トキ) 別に怒ってへん。

てん) ちょっと、話があるんやけど…。

 その…慰問団の事で。

風太) 何や?

てん) この話、お受けしてもええ思てる。

風太) ホンマか!

てん) 今日、もうすぐ入隊するさかい、

 落語の聴き納めやいうて、若いお客

 さんが来はったんや。そういう人らの

 ためになるんやったら、行くべきやな

 いかて。

風太) そう。そや。兵隊さんらを笑わ

 してやれんのは俺らだけや。芸人

 らもその事はよう分かってるさかい、

 行く言うてんねや。

てん) 楽しみに待ってはる人がいる

 んやったら、戦地でも、どこにでも、

 行かしてもらいましょ。

風太) おおきに。な! どや? おトキ。

トキ) 会社やお客さんのため

 言われたら、しゃあないわ。

てん) 堪忍な、おトキ。

トキ) そのかわり、必ず無事戻ってき

 てや。そやないと承知せえへんで。

風太) 当たり前や! 新聞社行って、

 慰問団が行くとこ皆調べたけど、

 戦場から遠いとこばっかりや。

 おい、大丈夫や、安心せえ。

 なあ飛鳥。お母ちゃんと、

 ちょっとの間待っててな。

飛鳥) うん!

風太) よっしゃ。

てん) 風太、おトキと飛鳥ちゃんの

 事はうちに任して、頼んだえ。

風太) おう!

 

*********

 

<風鳥亭>

(ロビーに出陣式の横断幕)

風太) 我々、北村笑店のわろてんか隊、

 陣中演芸慰問の、重大使命を果たして

 まいります!

(拍手)

亀井) 皇軍の、武運長久と、わろてんか

 隊の成功を祈って、バンザイ!

一同) バンザイ!

亀井) バンザイ!

一同) バンザイ!

亀井) バンザイ!

一同) バンザイ!

風太) では、行ってまいります。

 

北村笑店の慰問団、

わろてんか隊は、

上海に向かいました。

 

**********

「わろてんか」を楽しくご覧になってる皆様
は、この先は華麗にスルーでお願いします。

 

相変わらず、何だかなぁ…とため息しか出な

い。風太とおトキ以上に脇のはずの万丈目

と歌子の夫婦愛には心が動かされるものの、

本来は、ヒロイン夫婦で見せおかなければ

ならなかったものだよね。夫婦愛を感じられ

るのは全て、脇のカップルのドラマって…。

まあ、役者の力不足もあるけれど、それなら

それで、演出がそれらしく見せてあげなけれ

ばいけないのでは? せめてヒロインだけで

も。ヒロインが未熟ならばなおさらの事…。

 

慰問団を依頼され、セリフは悩んでいるよう

なセリフでも、そういう風には見えないし。

こんな時にわざわざトキに手伝いを頼んで

縫い物といえばてっきり慰問団に参加する

芸人さん達のために何か用意しようとして

いるのかと思いきや、おしめって…おい!

思いっきり私的な用事にトキを手伝わせな

がら、その上心底アホらしい意地というか、

バカバカしい小芝居をトキに強いるとは…。

何でこのタイミングでおしめ? 命がけで戦

場に慰問に向かう近しい人たちのことは?

ヒロイン安定の心の冷たさに、ゾッとする。

ここはおしめより、お守りとか、てんの芸人

さんたちへの心遣いの見せどころでしょ!

 

とはいえ、わろてんか隊が描かれるとした

ら、今以上にてんの出番は少なくなるだろ

うから、ドラマ的には見やすくなるかもね。

上海に行った彼らも出てくるのだろうし…。

 


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