映画 「福福荘の福ちゃん」
古めかしいアパート「福福荘」で暮らし、福
ちゃんの愛称で親しまれている中年塗装工
の福田辰男(大島美幸)は、仕事に忠実で
血の気が多く女性には二の足を踏んでしま
う性格。そんな福ちゃんのもとに、中学時代
に初めて好きになった女性の千穂(水川あ
さみ)がおよそ20年ぶりに訪ねてくる。カメ
ラマン修業中の千穂と一緒に過ごすうちに、
福ちゃんはかつて自分を女性恐怖症に陥
れた張本人の千穂に思いを募らせていく。
**********
女店主) 今あなたは、
つけを払ってるところなのよ。
つけを払ってるところなのよ。
千穂) つけ?
女店主) 過去に、誰かの心を傷つけた
つけを、今自分が傷つくことで支払
ってるところなのよ。人生には必ず
何回か、そういう時期があるの。
このババァ、何ほざいてんだよって
顔してるわね。
千穂) いえ、
そんなことはないですけど。
でも、そんなに人を
傷つけた事なんて…。
女店主) ありませんか?
千穂) まあ、もちろん少しは。
でも、誰でも生きてたら人を傷つ
でも、誰でも生きてたら人を傷つ
けることぐらいありますよね?
女店主) ここで私が言ってるのは、
一生かかっても癒せないぐらい、
深い心の傷のこと。
千穂) ありません。
ないです。そこまでは。
女店主) あるはずです。
**********
女店主) 男の子よ。
とても太った男の子が見えるわ。
中学生かしら。黒い詰め襟の
とても太った男の子が見えるわ。
中学生かしら。黒い詰め襟の
制服を着てる。丸い顔。
丸い体の男の子。
**********
辰男) さっき、謝られても意味ねえっ
つったけど、謝られないよりは、
謝ってもらうほうがいいよ。
**********
前半は、ちょっと退屈に思えていたんだけ
ど…。福ちゃんと千穂の話になってからは、
グッと引き込まれた。誰かを傷つけたツケ
は、いつか支払わなければならない。そう
思ったほうが、ある意味楽かもしれない。
謝れる機会があるなら、謝ったほうがいい。
謝ってもらえるものなら、謝ってもらったほ
うがいい。傷を抱えたまま生きるのは辛い。
おじさんでもおばさんでもない、不思議な
魅力がある福田辰男という人物は、大島
美幸だからこそ、彼女が演じる男性だか
らこそ、生まれたものかもしれない。男の
人では醸し出せない柔かさ、可愛さがあ
るというか…。彼女ありきの映画だなぁと。
福ちゃんに幸あれと願わずにいられない。
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