「ひよっこ」第108回~時間はかがっかもしんないけど、きっと、大丈夫 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第108
第18週 「大丈夫、きっと」
時間はかがっかもしんないけど、
きっと、大丈夫。

 

 

美代子) 気持ぢが、ちゃんと落ち着い
   で…そしたら、そんとぎに、どうし
   たいか考えて、決めて下さい。私
   は、奥茨城で、待ってます。自分
   のうぢに帰ってみたい。そう思っ
   たら、帰ってきて下さい。
実) はい、わがりました。


お父ちゃんと私の暮らしが、
始まります。

 

**********

 

みね子) こご。

実) あれ? ここ来たことあるな。

みね子) えっ?

実) えっ? あっ、ごめん。あの…

 思い出したのではなくて、最近。

みね子) あぁ。えっ? 

   そうなの? こご?

実) うん。

 

そういえば、

2人はすれ違っていたんですね。

 

**********

 

みね子) こんにちは。みね子です。

鈴子) は~い。

(奥から出てくる鈴子と省吾)

みね子) 父です。

鈴子) ご苦労さまでした。

実) あっ、どうも。

鈴子) よかった! ねっ、みね子。

みね子) はい。

鈴子) うん。

省吾) また会えて、うれしいです。

(手を差し出す省吾)

実) あ…。

 ありがとうございます…あの…。

省吾) 大丈夫です。

  私が、覚えてます。

(省吾の手を、両手で握る実)

実) ありがとうございます。

鈴子) よかった。

 

**********

 

実) 優しい人たちだね。

みね子) うん。

実) うん。

みね子) こごだよ。

(あかね荘の前に立つ2人)

 

**********

 

省吾) 少し垢抜けてたね、谷田部さん。

鈴子) ねえ、省ちゃん。私、ちょっと、

  ちょっとだけ思ってたの。あまりに

  つらくて、苦しいことがあって、

  もう嫌んなっちゃって、逃げ出して、

  そうやって、自分を、捨てるってい

  うのか、そういうことだって…。

省吾) なるほど。

  それはそれで責められないよね。

鈴子) でも違った。あの目を見たらね。

省吾) うん…。

鈴子) うん…。

 

**********

 

<管理人室の前>

 

みね子) あれ? いないな。珍しいな。

   私の部屋2階だから、行ごう。

実) うん。

(階段の上から顔を出す祐二)

みね子) あ…。

祐二) あ…。

(走り去る祐二)

みね子) えっ?

(ドアが閉まる音)

みね子) 行ごう。

実) うん。

(階段を上がり、2階の廊下を行く2人)

みね子) 時子!

時子) お帰り、みね子。

みね子) ただいま。あの…。

時子) 助川時子です。同じ、奥茨城です。

実) あぁ。

時子) 私とみね子は幼なじみで、

  親友です。あっ、お母ちゃん

  同士も、親友なんです。なので、

  小さい頃からずっと一緒に育って

  きたようなもんなんです。

実) そうですか。

時子) お帰りなさい。実さん。

(頭を下げる時子)

(頭を下げる実)

時子) みね子、いがったね。

(みね子を抱き締める時子)

みね子) ありがとう、時子。

(何かに気づき、みね子に教える実)

みね子) あ…愛子さん!

愛子) あら? 見えてた?

  もういい? もういいかな?

時子) はい。行こう! あっ、実さんも!

みね子) お父ちゃんも。

 

**********

 

<3号室の隣の空き部屋、2号室>

 

(部屋に座っているあかね荘のみんな)

みね子) えっ!?

愛子) さっ、どうぞどうぞ。

愛子) お座りになって下さい。

みね子) お父ちゃん。

(真ん中のテーブルに料理の数々)

時子) 愛子さんがね、ひょっとしたら

  みね子とお父ちゃんとお母ちゃんが、

  来っかもしんないから歓迎しようって。

  それに、一人一人挨拶すんの大変

  だから、いっぺんに済むようにって。

  だから集まって迎えようって。

 

**********

 

富) あのぉ…。

実) はい。何でしょう?

富) 私思うんですけどね。

 何て言いますか…

 助言、とでもいうんでしょうか。

実) はい。

富) 私、年を取っておりますでしょう?

 そうは見えないかもしれないけど、

 結構取ってるんです。

 見えないかもしれないけど。

実) はぁ…。

富) 生まれはね、明治22年なんです。

 見えないでしょ? ねえ?

実) えぇ…。

富) で、14の時に、花柳界というところ

 に入りましてね。あまりの美しさに、あ

 っという間に赤坂じゃ知らない人はい

 ないくらい有名になってしまって。赤坂

 一の、美人芸者なんていわれてねえ。

実) へぇ。

愛子) 富さん、話それてない?

  回り道してない?

富) えっ?

 そうね。それてるわね。戻る。

(食べるのに夢中な啓輔と祐二)

早苗) 聞きなさい。

啓輔) はい。

富) つまり、年を、たくさん取ってきま

 すとね、忘れてしまうんです。いろん

 なこと。どんどん、忘れていくんです。

 それは、悲しいことでもあるけど、で

 も、それだけじゃないの。それでも、

 ちゃんと、生きていける。毎日、新し

 い出来事はあるから。

実) はい、ありがとうございます。

富) ホホホホホホ!

早苗) ん?

祐二) ん?

啓輔) ん?

みね子) えっ?

時子) ん?

富) ん? どうかした?

愛子) ん?

 

ん?

 

早苗) 何か、違う気がする…。

  それだと、忘れたままでいい

  ってことにならないか?

  それはそれで…ね?

時子) うん…。

早苗) 違う気がする。

愛子) そうだね。

富) 私、何て言った?

早苗) もう忘れたんですか?

  えっ? うそでしょ、それ。

 

**********

 

(みね子をモデルにした漫画に、

  実を登場させる啓輔&祐二)

啓輔) 僕らの漫画は、

  一体どこん向かっとるがやろうか…。

祐二) 分からんけど、人生っちゅう

  もんは、そういうもんやろ。

啓輔) おぉ~!

祐二) おぉ~! 今の、よかったな!

  誰かに言わせっか? なっ!

 

**********

 

<愛子の部屋>

 

時子) ありがとうございます。

  実さん、楽しそうな顔してた。

愛子) そう? よかった。

時子) 見事な仕切りでした。

愛子) 舎監の血が騒いじゃったかな?

時子) ハハハ! ですね。

愛子) うん。

 

**********

 

<みね子の部屋>

 

(布団を敷いているみね子)

(カバンの中を見ている実)

(きれいにたたまれた作業服を

 手に取り、頭を下げる実)

みね子) 疲れたでしょ、お父ちゃん。

実) ん? いや…。

 みんな、いい人たちだ。

みね子) 今ちょっとなまった。

実) そう?

みね子) フフフ!

実) フフフ!

 謝んないといけないね。

 私がいなくなって、

 苦労させたんだよね。

(頭を下げる実)

みね子) ううん。それはいいの。

   だって、アパートの人たちもそう

   だけど、すずふり亭の人たちも、

   近所の人たちも、それに工場の

   ね、寮で一緒だった子たちとも、

   一生の親友だし…。東京に来な

   がったら、出会えなかったでしょ?

   だがら、楽しいこどや、

   うれしいこどの方が多いんだ。

実) ありがとう。

みね子) フフフ!

   何か照れくさいね。

   こうやって一緒に寝んの。

実) そうだね。

みね子) でも夢みたいだ。うれしい。

   おやすみ、お父ちゃん。

実) おやすみ。

 

大丈夫って、

私は思いました。

お父ちゃんはたとえ記憶を無ぐして、

何にも覚えてなくても、

やっぱし、優しいお父ちゃんに

変わりはなくて…。

大丈夫。

時間はかがっかもしんないけど、

きっと、大丈夫。


**********

鈴子さんも、実が嫌になって逃げ出したの

かもって…思ってたんだね。島谷との恋の

時もそうだけど、年を取ると、いわゆる、よ

くある話が、本当によくあることが分かって

くる。どんなにいい人でもやさしい人でも、

だからこそ…耐えられなくなったとしても、

それはそれで責められないと思ってしまう。

だから、そうじゃなかったと分かって、ホッ

とする気持ちもよく分かる。生きていれば、

未来はいくらでも変えていけるものだから。

 

舎監の血が騒ぐ愛子さんによる、驚異的な

気配りで、サクサク進むあかね荘における

お父ちゃんの歓迎&お披露目会w 富さん

への挨拶やら、あかね荘の住人たちへの

挨拶やら、部屋割りどうすんだ問題を一気

に解決してしまうところは、さすが「大丈夫

愛子さん」(勝手に名付けましたw)。愛子

さんが来たから大丈夫ってこういう事か~。

 

あちこち挨拶しているのかどうか…お礼を

しているのかどうかって、うるさい声がある

からね~w いちいち描写してたら、時間が

足りないって話。行間案件だよね、それは。

 

年を、たくさん取ってきますとね、

忘れてしまうんです。いろんなこと。

どんどん、忘れていくんです。

それは、悲しいことでもあるけど、

でも、それだけじゃないの。

それでも、ちゃんと、生きていける。

毎日、新しい出来事はあるから。

 

うん。忘れるね~。どんどん忘れてしまう。

本当に記憶力がいいか…日記をしつこく

読み返さない限り、忘れていくんだよねえ。
覚えていたかった甘酸っぱい思い出も、だ

んだん記憶が曖昧になってく今日この頃。

甘酸っぱい感覚だけが残っていたりする。

気持ちの記憶だけが残る…それもいいか

なあと思ったりもする。これから起こる新し

い出来事を記憶するだけでも忙しいし…。

 

大人たちが言う「みね子の苦労」に対して、

「そんな苦労してないだろ~」とツッコんで

いた視聴者に対して、みね子自身が自覚

していて、うれしいこと、楽しいことの方が

多かったと言わせたのはよかったと思う。

 

そうそう。今ある素敵な出会いは、東京に

出て来たから。すずふり亭との出会いも、

そもそもお父ちゃんが繋いだ縁だものね。

悪いことばかりじゃない。いいことだって、

いっぱいある。だから…大丈夫。きっと…。



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