「てるてる家族」(再放送)第100回 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「てるてる家族」 第100回

春子(紺野まひる)は真剣な表情で、岡谷(川岡
大次郎)との交際を認めてほしいと照子(浅野
ゆう子)に訴える。彼がいればスケートももっと
頑張れると言うのだ。照子は、「もう勝手にすれ
ばいい」としぶしぶ認める。一週間後、宝塚音楽
学校では本科生(2年生)の卒業記念文化祭が
行われる。冬子(石原さとみ)は先輩・京子(竹
中絵里)の手伝いをしつつ、予科生(1年生)とし
て舞台に立ち、生まれて初めての本番の緊張
感を味わう。

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春子) お母ちゃん。許して。お願いします。
    私…スケート頑張るし、岡谷さんが
    いてくれたら、もっと頑張れるような
    気ぃすんね。私が悩んだ時も、岡谷
    さんが支えてくれた。お母ちゃんの
    事も、岡谷さんはよう理解してくれた。
    お母ちゃんと…岡谷さんがいてくれ
    たら…私はもっと大きい夢かてかな
    えられそうな気ぃする。お願い、お母
    ちゃん! 許して下さい!
岡谷) あの…今はとにかく、春子さんの夢を、
    みんなで応援していきましょう。それに
    僕も参加させて下さい。お願いします!
照子) そやったらもう…
    勝手にしたらええやん。
春子) お母ちゃん…。
春男) 春子。許してくれたんや。岡谷さん。
    春子の事、よろしゅうお願いします。
岡谷) はい!
    秋子ちゃんも冬子ちゃんも、頼むな。
秋子) まっ、いいでしょう。
冬子) よろしゅう頼むで。
春男) 何偉そうにしてんね。
冬子・秋子) フフフ…!
春男) ハハハ…!

(喫茶店側の戸を開ける照子)
弘子) おおっ…。
春男) 何や!
松本) 奇遇やなあ。今ちょうどここ
    通りかかったとこや。
    こんにちは! ハハッ! …さいなら。
弘子) 毎度おおきに!
佐藤) いや、わし、あの…春子ちゃんに
    ひと言な、お祝い言おうと思て、寄
    せてもろたんや。春子ちゃん、よか
    ったな。おめでとうさん。照子はん
    も、よかったな。
春子) おじ様、ありがとう。
佐藤) よかったな。
春子) ありがとう。お父ちゃん。


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春男) 何や、ずっとここにおったんか?
照子) うん。帰ったん?
春男) うん。帰ったで。ええ青年やんか。
照子) うん…。
春男) 春子が選んだ人や。間違いあらへん。
照子) あんたは気楽でええね~。
春男) あの子を信じてやるこっちゃ。
照子) あ~あ…。親なんてしょうもないな~。
春男) 何言うてんねんな。さんざんええ目
    見さしてもろてきたがな。こんな面白
    い事ほかにあらへん。あっ、そや。
    佐藤さんからな、金一封、国体優勝
    のお祝いもろたで。
照子) ふ~ん…おおきに。

(春男からお祝いを取り上げる照子)
春男) えっ? あっ…。現金やな。

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冬子) 何見てんの?
和人) ん…?
    恒夫さんが残していってくれたノート。
    まだまだ俺の知らん事がいっぱい
    書いてあんね。
冬子) 恒夫にいちゃんか…懐かしいなあ。
    静子ねえちゃんとは、仲ようやってん
    のやろか。
和人) あっ、そや。春子さんが連れて
    きはった人、もう帰ったん?
冬子) うん。帰った。もうしんどかった!
和人) 何で冬ちゃんがしんどいの?
冬子) そらしんどいよ。あんなお母ちゃん
    見てるだけでしんどい。
和人) おかみさん、結局許しはったん?
冬子) うん。最後は、「持ってけ泥棒」いう
    感じやったけどな。
和人) そっか。よかったな、春子さん。
冬子) うん。私の時も、お母ちゃん、
    あんなふうになってくれんのやろか?
和人) え…?
冬子) 何や、「こんな娘ですんません」、の
    ひと言で、済まされそうな気ぃするわ。
和人) そんな事ないやろ。
冬子) まあ、それはええけど。
    今日はお母ちゃんにとって、
    長い一日やったやろなあ。

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さて、次の日曜日、
宝塚音楽学校では、
本科生の卒業記念、
文化祭を迎えていました。

宝塚通のお客さんは、
この文化祭を楽しみにして、
未来のスターを今から発掘しようと、
注目するのです。


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京子) いい? みんな。
    いつもどおりやればいいのよ。
    自分を信じて、精一杯頑張ろう!
一同) オ~!

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この文化祭では、成績優秀な人は、
たくさんの出番があります。
ソロで、踊ったり、歌ったりできるのです。


♪清く 正しく 美しく
 教えを 今に 宝塚


私は、中でも一番出番が多く、
舞台裏でも忙しい、
安達京子さんのお手伝いを
する事になっていました。


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文化祭では予科生たちも、少しだけ、
コーラスで参加するのです。


♪すみれの花 咲く頃
 はじめて 君を知りぬ
 君を想い 日ごと夜ごと
 悩みし あの日のころ


生まれて初めて味わう、
本番の緊張感でした。

そして、舞台も終わりに近づき…


(拍手)

みんな、
立派な未来の、タカラジェンヌです。


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京子) 岩田さん。
冬子) あっ、お疲れさまでした。
京子) 岩田さんも、お疲れさま。
    どうもありがとう。
冬子) いいえ!
京子) ガッチガチに緊張しちゃったけど、あな
    たの顔を見ると、何だか、ほっとしてね。
    いい感じに力が抜けて、助かった。
冬子) そうですか。
京子) 舞台、どうだった?
冬子) よかったです。みんなよかったです。
京子) 私は?
冬子) よかったです。
京子) 踊りは?
冬子) よかったです。
京子) 歌は?
冬子) よかったです。
京子) は…分かりやすい感想ね。ありがとう。
冬子) あ…失礼します。
京子) あっ、まだ行かないでよ。
冬子) あ…失礼しました。
京子) ドーラン、私のがついたのね。
冬子) あ…じ…自分で…。
京子) いいから。
冬子) すいません。
京子) 本科生になっても、頑張るのよ。
冬子) はい。あの…。
京子) ん?
冬子) どうやったら、成績て上がるんですか?
京子) あ…難しい事聞くのね。そうね…。
    やる事でしょ。みんなよりも、やる事。
    それしかないでしょ。
冬子) はい。分かりました。
京子) けど、学校の成績にだけこだわってて
    も、駄目だと思うの。もっと、遠くを見て、
    今やるべき事をちゃんとやらないと。
冬子) 遠くを見て…ですか?
京子) 学校を出てからが、本当の勝負だから
    ね。その先を見て、今からやっておかな
    くっちゃ、駄目だって思う。そう思って、私
    はやってきたよ。
冬子) 先を見て…今やるんですか?
京子) そう。
冬子) 先を見て…今、やる…。

**********

そうして、文化祭が終わると、
私たち予科生は、
最後の学期末試験に向けて、
残り少ないレッスンに励むのでした。

**********

理江) 春休みになったら、
    私お父さんに話すわ。
冬子) 何を?
理江) 宝塚やめるって。
冬子) えっ…本科生ならへんの!?
理江) こないだの文化祭見てよく分かった
    もの。私なんかいくら頑張ったって、
    真ん中になんて立てっこない。明かり
    なんてあんまり当たらなくてさ、どこに
    いるのか分からないようなところで踊
    って…そんなとこ見られて、がっかり
    されたくないもの。
冬子) がっかりなんかするはずあらへん
    やんか! みんなよかったやんか!
理江) 私は冬ちゃんとは違うの。
冬子) やめて…どうすんの?
理江) どうするって…お父さんの、そば屋
    手伝って、そのうち結婚して、子供産
    んで…。お父さん、もともとそういうの、
    望んでたんだし。
冬子) 理江ちゃんは、
    望んでへんかったんやろ?
理江) …けど、しかたないじゃない!
    才能がないんだから!
    才能がある人たちと一緒に頑張っ
    たって、かなうはずないじゃない。
    私なんか…お呼びでないのよ…。
冬子) なあ、行こ。
理江) え…?
冬子) ちょっと来て! ちょっと!
理江) どこ行くのよ?
冬子) ええから来て!
理江) えっ!? 何よ!?
冬子) そんなうじうじ考えてたかて
    しゃあない! 今やんねて。
理江) えっ!?
冬子) 今やる事やらなあかん!
    今やんねてって、もう!


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100回目の放送にふさわしく、宝塚の舞台の
雰囲気を感じることができて楽しかった~!!
冬子と京子先輩のツーショットにも萌えた~。
冬子の顔についたドーランを、京子がとってあ
げるところなんて、個人的にかなり萌えシーン。
少女漫画の実写版を見るようで、かなり満足。

「親なんて…」と時々愚痴る照子だけれど、春
男のいうとおり、さんざんいい思いもさせても
らっているはずなのにね。人間って、欲張りだ
よな~と、照子を見ているとリアルにそう思う。
そしてやっぱり、春男と夫婦でちょうどいいと。
凸凹していても、互いに補い合えばいいかと。

先を見て…今、やる。

先輩の言葉を聞いて、いつまでもウジウジして
いる理江ちゃんを引っ張って行く冬子。そうそう、
考えるだけじゃ始まらない。感じなきゃ! 「考え
るな。感じろ!」ってヤツ。思い立ったら即、動く。
思い立ったら走り出すのが冬子のいいところ~。


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